メタルスレイダーグローリー
HAL研究所 発売日1991年8月 プレイ機種 ファミコンカセット
知ってる人の間では、あまりにも有名なファミコンプレミアカセットだね。僕はこのソフトが発売された91年当時は、ファミコンから離れてパソコンゲームを主にやってたから、当時その存在を知らなかった。んで、93年くらいかな、なんかの雑誌でこのソフトのことを知った。たぶん「じゅげむ」かなんかじゃなかったかな?そんで、それからは、気を付けてこのソフトを探すようにしたけど・・・ちっとも見つかんない。いつか手に入るだろうと思っていたが全然手に入らない・・・。京都中の店をしらみつぶしに探すけど全然だめだった。これじゃあさすがに無理か・・・、Zかソフマップで買うしかないか・・・と諦めかけてた。
そんな時のことだったんだけど、僕から「いまでもファミコンやってたり、探したりしてる」って話を聞いた友達の一人が、それだったら、もういらないからファミコンあげる。と言ってくれたんで、有難く貰うことにした。そして、97年9月6日、大きな紙袋に入った本体とディスクシステム!!を受け取った。その紙袋の中をちらっと見るとなんかファミコインカセットもいっぱい入ってた。まあ、でも街中で受け取ったから、とりあえず、ありがとうって言って、そこではよく見なかった。そんで帰りに地下鉄のホームで、どんなのがあるんだろうと思って、よく中をのぞくと、タイトルは、ぱっと見、よくわかんなかんだけど、HAL-4Jという商品番号?が見えた。「ふーん、HAL研究所のゲームも入ってるんだ・・・なんだろ?・・・メタ・・・!?・・・メタルスレイダー!!!!」次の瞬間、僕はそのカセットを手にとって、意味も無く地下鉄のホームを20メートルくらいダッシュしてましたよ。
ゲーム開始までのストーリーは、マニュアルに漫画形式で書いてある。まとめると、主人公の日向忠は、隣のゲンから、作業用のロボットを買った。ところが、忠がそのロボットのコックピットに乗り、カードキーでスイッチを入れると「創造主を捜せ、地球は危機に瀕している」というメッセージと共に、それまでそのロボットを作業用に見せかけるために取り付けられていた、カモフラージュの装甲がはずれ、戦闘用のメタルスレイダーが姿をあらわす。忠とガールフレンドのエリナ、妹のあずさは、このメタルスレイダーに現れた「創造主を捜せ、地球は危機に瀕している」という謎のメッセージの手がかりを求めて宇宙に旅立つ。という感じだ。結構マジな感じで、SFしていると思う。
アドベンチャーゲームはストーリーが命だから、この点については触れないでおこうかな。うん。このゲーム、とって力が込められてるてると思うなぁ。ぼくは、アドベンチャーをやるとき画面(場所)が変ると最初の一瞬だけグラフィックを見て、後はテキストしか見ないっていう感じでいつもやってたんだけど、このゲームでは、それがとってももったいなく感じて、できるだけ画面を見てた。細かいところまで書き込まれていて、そういった細かい動きまで書き込もうという制作側の意気込みが伝わってくる。表情はもちろん、それ以外の点でも。物語前半はスローペースで、たらたらと進むんだけど、中盤、あれが現れてからはいかにもSFって感じなって、ストーリーは急展開していく。そして感動のエンディングへ、です。
ちなみにそういうわけで、とっても運よく手に入ったこのメタルスレイダーグローリーな訳だけど、ゲームとしてじゃなく、プレミアカセットとしては、内容物がきちんとそろってることが重要らしい。僕もそのへん少し気になって、ドキドキしながら見たんだけど、どうやら全部そろってるようだ。カセット本体、箱、説明書、シール、アンケートはがき、そして、例のポスター。あとビニールの袋までそろってた(笑)。
登場人物達が喋るときには、そのメッセージにあわせてビチャピチャと音がして、喋ってるという感じがよく出てます。これは、エニックスのパソコンアドベンチャーなんかで、古くから用いられていた表現方法なんだけど、僕は好きだ。とくにあずさが喋ってる感じはとってもよく出てたと思うね。うん。ただね、ちょっとメッセージのスピードが遅いのが気にはなったけど。Bボタンで早くはなるんだけど、それでも遅い。それにその時は例のビチャピチャって音がなくなるし。あと、このゲーム、バッテリーバックアップではありません。でもそれでよかったと思います(ほんとに)。パスワードだけど、それはほんのちょっとで全然ストレスが溜まるようなんじゃないし、第一、電池だと切れた時大変そうな気がする。HAL研もうないんだから。グラフィックに関してはさっき書いたように、相当気合いが入ってる。ファミコンの最高水準・・・というか、この水準まで来たファミコンソフトは他に無いと思うから、ファミコンで最高じゃないかな。91年度当時、パソコンでなら、これ以上のアドベンチャーはあったように思う。でも、ファミコンの制約の中で、ここまでの物を作る方がきっと大変だったに違いない。
僕の心の偏差値 69(入手までの苦労を加味すればこれ以上か)
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