ポートピア連続殺人事件
エニックス 発売日 1985年11月29日 プレイ機種 ファミコンカセット
ポートピア連続殺人事件、むちゃむちゃ欲しかった。これがきっかけになってファミコンを買ったといっても過言ではないと思う。
記憶に間違いがなければ、このポートピアはテレビコマーシャルをしていたと思うが(もう一度見たいっす)、それを見た時、なんて面白そうなんだとおもった。ファミコンではそれまで指先の動きに左右されるゲームしか知らなかったから、最初に買うのはこれだと決めていた。んで、86年の夏にロジャース古賀店で購入。
ローンヤマキンの社長、山川耕三が自宅の書斎で死んでいた。発見者は、耕三の秘書の沢木文江と門番の小宮老人。書斎のドアには内側から鍵を差し込まれており密室の状態だった。
山川耕三はサラ金会社社長で、その悪質な経営ぶりで、人を自殺に追い込んだことはあっても、耕三が自殺するとは考えられなかった・・・。
これは、本当に自殺なのだろうか・・・?
ストーリーは大変よく練られており、心に訴える物語になってると思う。この辺はただのなぞ解きで終わっている推理物アドベンチャーゲームには見習って欲しいです。まじで。
また、ストーリーだけでなく推理物のアドベンチャーゲームとしての出来もよく、コマンド選択式だけど、コマンド総当りでは決して解くことができない作りとなっていて、考えなければ解けないんではなかろーか。その点で難易度は高めに設定されてるけど、出来の悪いアドベンチャーと違って、理不尽な謎じゃないので、解けた時、「ああ、そっか。」と思える腹の立たない謎というか、まあ、そんな感じですね。。
箱の裏の説明には『「このポートピア連続殺人事件」ではあなたは腕利きの刑事です。どこから捜査するか、登場人物たちの誰から調べるか、それはあなたの自由。それによって物語の展開が変わってきます。』とマルチストーリーみたいなことが書いてあるが、物語の展開が変わったということはなかったと思うけど・・・。
いやー攻略本見ないでやってたんで、結構難しかったっす。コメイチゴが何のことかさっぱりわかんなくてずーと詰まってました。実家の電話はプッシュじゃなかったしー。(笑)
このゲームの内容は、すっごくいい出来になっていると思う。この点に関してはこの後発売されたミシシッピーとか、ブルートレインとか、神宮寺三郎とかよりもずっとすごいです。たぶん。
ただそれ以外の点ではまあいまいちのとこがないわけではないっす。音楽はオープニングとエンディングの「♪フィオフィオフィオフィオ」というやつ(と効果音)以外はないし、グラフィックも今にしてみるとしょぼしょぼ、なんかベーシックで描いたみたいなのだ。でもねぇ、これが発売されたのは85年だしねぇ。当時の水準から見ても高い・・・とは言えないと思うけど、基本的な部分の出来がいいからやっぱ、いいソフトでしょう。
ただねぇ、アドベンチャーでセーブができないっていうのはちょっと・・・ねぇ。
僕の心の偏差値 60(やっぱ、大台に乗りますこのゲームは)
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