タイタニックミステリー 〜蒼の戦慄〜
学研 発売日1987年夏 プレイ機種 ファミコンディスクシステム
タイタニックミステリー、このゲームそんなにメジャーじゃないと思う。当時ファミコン雑誌はたくさんあったけど、僕の知る限りこれをまともに取り上げていたのはなかったと思うな。載っていたのは、ファミコン雑誌の一番後ろなんかによくあった発売日のカレンダーとか、その辺だけだったと思うし(たぶん)。その代わり、学研は自社の雑誌にこのタイタニックミステリーの広告を載せてた。そんで当時、僕も学研の雑誌を読んでいてこのゲームのことを知ったわけだ。その広告に載ってたこのゲームのダイバー、ももこ、レイカ、マリーンの顔のグラフィックを見たとき、すげーと思ったね。それまでには見たことのないくらいちゃんと書かれていた。なんて言うか、ファミコンでドット絵じゃないグラフィックを見たのは初めてだったわけやね(それ1枚だけだったけど)。そんで、ディスクシステム持ってなかったんで、親に頼んで買ってもらい(ようするにタイタニックミステリーのためにディスクシステム買ったわけだ)、¥980でテニスを買って、ダイエー東郷店で書き換えた。
実は入手にはまだ続きがあって、先日、友達から「もういらないから」ということで、ファミコン本体とディスクシステムとゲームを貰ったんだけど、その中にこのタイタニックミステリーのオリジナル(書き換えじゃないやつ)があった。話を聞くとやはり昔学研の雑誌を取っていたそうだ。・・・僕も思ったんだよな、当時、学研の雑誌にファミコンのゲームの広告が載ってるなんてめずらしーなぁって。
で、ストーリーなんだけど、ようするに、大西洋に沈んでるあの豪華客船のタイタニック号(しってる?実話だよ)を引き上げるアドベンチャー。アドベンチャーといっても実際の移動は擬似3D(ですらないけど)っぽいマップを移動して、アイテムを手に入れたりするもので、いわゆるコマンド選択式のアドベンチャーじゃないよ。ちなみにプレイヤーはタイタニック号の引き上げ会社の社長だそうだ(なにそれ?)。
オープニングはね、このゲームの一番いいとこかもしれない。昔、書き換えてもらった直後、ちゃんと書き換えられているか店の人がその場で立ち上げてくれたんだけど、「タイタニックミステリー」ってでっかい字が右から左に流れるように表示されたのを見たとき思わず鳥肌が立ったのを憶えてます。そう、まるでライジンオーのオープニングみたいな感じ(笑)。そして、キャラ選択の画面で出てくる例のグラフィックにまた感動。でもそのあと出てくるダイバー姿の全身のグラフィックは、なんじゃそりゃー!!って感じのヘボさだけど・・・。ゲーム中の内容については、うーん、馴れればどーってことないんだけど、ちょっとはじめは戸惑う。わかりにくいシステムだしね。あと、一応3Dだからマッピングも必要。でもこれがわかりにくい3Dなんだ。船には煙突から出入りするんだけど、出られない煙突とかあって、なんか嫌だったなー。その辺のシステム的には不満も残るんだけど、内容はGoodだと思う。きちんと謎を解かずに終わらせるといくつかのBad Endが用意されてるマルチエンディングも悪くなかったし。ただ音楽は壊れてるらしい(笑)。
3人のダイバーがいるんだけど、この3人の住み分けをきちんとしてほしかったっす。誰を選んでもほとんど違いがないのは、ちょっと悲しい。あと、実際は1ヶ月でタイタニック号を浮上させればいいはずなのにお金がすぐなくなってしまうので、実際は1週間しか時間がないというのもちょっとねぇ。でも急いでやれば、3日で浮上させられるっていうのはもっといただけないかも。でも、タイタニック号に隠された謎と船内のさびしい雰囲気は最高です。ちなみのこのゲーム広告が学研の雑誌だけだったように攻略本も学研から出てる。なんか学研の自家受精作品だね。その割にはよくできてると思うけど。あと潜ってる女の子って、強化人間(バイオノイド)らしい。
僕の心の偏差値 61(これのためにディスクシステム買ったしねぇ)
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