経歴

1980年

舞鶴工業高等専門学校 機械工学科卒業、

三洋電機 岐阜工場において、カラーテレビの機構設計を担当(約3年間)

1983年

富士通 大阪支店へ転社、

パソコンの企業、製造事業所へのフィールドサポートと販売支援を担当

(MS-DOS全盛期 約7年間)

1990年

家業である扇子加工業へ従事する

1997年

絹扇子加工補助を開始

2000年

扇子仕上加工(夏紙扇子)ラインを開発、加工開始する

2001年

扇子仕上加工(舞扇子、他)に対応したラインを追加開発、加工開始する

 

業務内容

1.扇子加工 : 扇骨末削、扇骨要等完成、扇子仕上(夏紙扇・舞扇・他)、扇面折(豆扇)、絹扇加工補助

2.扇子加工各種省力化機器設計・製作、他手作業加工用治具製作

空気圧制御、シーケンス制御主体、(リレーシーケンス、MELSECシーケンサ)

〔旋盤加工、アーク溶接等〕

3.パソコンアプリケーションの製作(MICROSOFT ACCESS97)

4.絹扇子の販売促進、プレゼンテーション業務


工房の設備風景(一部抜粋)

 どう見ても、伝統産業の加工職場というよりは

町の組み立て加工工場のような雰囲気しか存在しません。

家族3名と、パートの主婦の方5名(臨時含む)が作業者として働いています

多品種少量生産に適合できるよう色々な設備を自主開発しています

『京扇子』の加工は、専門職人だけのものではなく、アイデアと

工夫次第で私たちでも可能な事を立証していきたいと思います

 

第一工房 扇骨要加工ライン [全扇子種類対応]・絹扇子加工補助

扇骨の予備知識がほとんどなくても、機械の設定で全ての

種別の扇骨を加工できるという設計思想で製作しています

 

第一工房 扇骨末削加工Line [全扇子種別対応]

このLineは、弊社の扇子加工職場としての原点であり

父により稼働を開始してから、のべ35年を経過しています

加工装置は、老朽化していますが、フレームは頑丈な為、

部品を全てオーバーホールして現在も、元気に稼働しています。

機械の原点ともいうべき『カム・クランク』を多用した機械は

現在も受け継がなければいけない設計思想と思います

第二工房 扇子仕上加工Line [夏扇子(紙)]

いつも一定品質の加工ができる事を目的に開発されています

現在、生産能力と加工品質は大幅に向上し、熟練職人の技に近づきつつあります

第二工房 扇子仕上加工Line [舞扇・他]

新開発の加工設備です

夏紙扇子の経験を活かし、かつ多品種少量生産を

目的に開発した設備です

第二工房 扇子仕上加工(続き)・扇面加工Line他

配置の工夫はしていますがやはり狭く、広い作業場面積がほしいです

装置が大半の場所を占め、人間はその間をぬって作業しています