永観堂 禅林寺

1998.12.6(Sun)

永観堂01(26821 バイト)

 永観堂(禅林寺)は、平安時代初期に弘法大師の弟子真紹僧都(787〜873)によって創建され、「もみじの永観堂」として有名な古刹である。
 「念仏宗永観」と名のなれた永観(ようかん)律師(1033〜1111)は、弥陀の救いを信じ、念仏の道理の基礎の上に、当時、南は粟田口から北は鹿ケ谷にいたる東山沿いの広大な寺域をもった禅林寺の境内に、東南院という施療院を建て、窮乏の人達を救い、その薬食の一助にと梅林を育て「悲田梅」と名づけて果実を施す等、救済活動に努力されたことは、多くの史書に見えるところであるが、特に、永保二年二月十五日の早朝、いつも通り、一心不乱に念仏行道をしておられると、本尊の阿弥陀仏が壇上より降り、先導するように行道をはじめらたので、夢でないかと不思議の思いに立ち止まると、それを見とがめられた阿弥陀様が、左にみかえりつつ、「永観おそし」との呼びかけに、ふとわれに帰って、まのあたりに顧みておられる尊容を拝して、「奇瑞の相を後世永く留めたまえ」との願いを聞きとどけられたと伝える「顧如来(みかえりにょらい)」の物語は有名である。
 現在の永観堂が、浄土寺西山禅林寺派の総本山になったもの、律師の念仏行が種になったものである。

 

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永観堂襖絵01(17929 バイト) 永観堂襖絵02(15212 バイト)

永観堂02(25282 バイト)

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