私はまじょの帽子やさん。

「幸せ運ぶ あなたに ぴったりの 帽子は いかが?」



「くださいな!」やってきたのは、ペンギンのお父さん

「いらっしゃいませ!こちらの帽子は、いかがですか?」

「ちょうど、こんなのほしかったの。さあ、今日も元気に会社にいってきます!」


「くださいな!」やってきたのは一年生の男の子

「いらっしゃいませ!こちらは、いかがですか?黄色い帽子は交通安全だから!」

「ありがとう。学校にはお友達がいっぱい、今日も笑顔でいってきます!」


「くださいな!」次にやってきたのはモグラ君

「穴掘りは安全第一!丈夫で長持ち、ヘルメットはいかがですか?」

「これなら、安心。トンネル工事に、出発だ!」




「くださいな!」次のお客様は、タコさんです

「海ですいすい泳げるように、水兵さんの帽子はいかがですか?」

「これは、ぴったりかっこいいな!」




「くださいな!」次のお客さんはコックさん?

「いえいえ、私はパン屋です」「それならこの帽子がちょうどいい」

「素敵な帽子のお礼に、焼きたてのほかほかのパンをハイ、どうぞ!」




「くださいな!」

「あらあら、子ネコさん、どれにしますか?」

「僕には、あのかっこいい、おりがみのカブトを下さい」

「5月5日のこどもの日、今から、とっても楽しみなの!」


帽子やさんは大繁盛、すっかり売り切れで、本日閉店!

遅れてやってきたのは、カメのおじいさん。

「カメのおじいさん、ごめんなさい、もうみんな売り切れ・・・・・」

帽子やさんが言おうとしたとき、「ぴよ、ぴよ」カメさんの頭に、

棚からたまごがおちてきて、中からひよこが1羽。カメさんの頭に

卵のからの素敵な帽子が1つ・・・・

「まじょの帽子やさん、ありがとう!」カメのおじいさんは、

うれしそうに帰っていきました。(おしまい)



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4月もあっと言う間に過ぎてしまいましたね。
時間のたつのがはやくって、なんだか最近、こわいようです。
やり残したことや、大事なことを忘れないように、中身のある時間にしたいものです。
うーーん、でも休みの日の朝寝坊の時間が、一番、幸せかな・・・・・・・97/04/29

それでは次回作も、お楽しみにね!Naoko