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このマークがあれば著作権の心配無用
靴下のわかればなし(?)解消法
口腔粘膜が「角膜」に代わるミステリ
ススワタリ?
世界で採用ニッポン発
点字五つにこめた幸せ
ホームページ、視覚障害者に読みやすい
共に楽しむ魔法の王国
よれば反応ICタグ 〜物の名前、声でお知らせ
文章を音声で再生「SPコード」視覚障害者の光に
タッチカービングの普及に取り組む野鳥彫刻家・・・ 内山春雄さん
1.このマークがあれば著作権の心配無用
  「このマークが示してあればコピー利用OKです」という、著作権の「自由利用マーク」の普及に文化庁がのりだす。利用者にとっては、複雑な著作権のルールを知らなくても、マーク付なら気軽に使えるようになる。
  マークは3種類。著作者が「コピーOK」のマークを著作物に付けていれば、内容を変えたり加工したりしないという条件で、コピーやプリントアウト、無料配布を許可なしでできる。
  「障害者OK」は障害者による使用のため、「学校教育OK」は学校教育での活動に使うためなら、自由な利用を著作者が認めていることを示す。  詳細は・・・文化庁のホームページ もくじ:著作権参
2.靴下のわかればなし解決法

 の不自由な方には、左右バラバラになった靴下を探すのは大変!特に洗濯する時には苦労します。
そこでその解決法は・・・両方の靴下を輪ゴムでくくって洗うといいそうですよ。
  (目のご不自由なKさんから・・・・靴下の左右を取り違えないための予防策だそうです)、

3.口腔粘膜が「角膜」に代わるミステリー
 
 口の中の粘膜が目の角膜の代用になるーー このふたつ、全く違う物質のようだが、再生医療の観点からは共通項があるという。 「角膜は厚さ0.5ミリの粘膜で, 外側から順に上皮、実質、内皮と言う構造です。その内上皮には、ケラチンというたんぱく質の3番と12番が特異に存在します。一方,口腔粘膜にも3番があることが分かり、代用を考えたわけです。」(木下茂・京都府立医大学教授)

 角膜上皮を損傷して視力が失われていた患者9人からそれぞれ採取した口腔粘膜を、胎児を包んでいた羊膜に載せて培養し、移植したところ、失明から視力0.2まで改善した例を含め,緑内障の1人以外全員に効果が認められたという。「従来は、他人の角膜を移植するしかありませんでした。その場合, 拒絶反応を防ぐ免疫抑制剤をほぼ一生飲まなければならず、感染症に罹りやすくなる問題があったのです。自分の口腔粘膜なら拒絶反応の心配がありません」(共同研究した中村隆宏医師)

 角膜移植では、アイバンクを通じて角膜の提供を受けることになるが、日本眼球銀行協会は角膜移植の状況をこう話す。「上皮に限りませんが、角膜移植を待っているかたは約5000人。年間移植例は1500前後で、平均3〜4年待っていただいている状況です」
 口腔粘膜が角膜上に定着するかは、「3年は経過を見る必要がある」(木下教授)
  また、角膜移植が必要な症例は、上皮より奥の部分のほうが多いが,その再生医療の見通しは立っておらず, アイバンクの必要性に当面,、変化はないという。
                           週刊新潮3月27日号より
 
4.ススワタリ?
 
 目をつぶってイヤホンから流れてくる説明に集中する。「あかんべえをする千尋」。状況は一応目に浮かぶ。 しかし、続いて「ススワタリが石炭を運ぶ」と言われると、当惑してしまう。ススワタリって何だ。
 視覚や聴覚に障害のある人たちのための映画会が先日、東京都内で開かれた。約30年前から社会福祉法人、日本点字図書館が主催してきたチャリティ事業だが、今回上映された「千と千尋の神隠し」から新技術を導入した。
 聴覚障害者のための字幕にくわえ、視覚障害者のために、館内だけで聞くことのできるFM電波でせりふ以外の情景を描写することにした。 障害者にとってどこまでわかりやすいか。目をつぶったり耳をふさいだりしてみたが、ボランティア団体の人たちが吹き込んだ情景説明は、せりふと重ならないよう細心の注意がなされていた。
  しかし、八百万の神々を言葉で説明するのはやはり難しい。図書館の理事長で、自らも視覚に障害のある田中徹二さんは、「普通の映画ならばあれで十分にわかったでしょうが、アニメではいくら丁寧に説明されても想像が及ばない部分がありました」と話す。
 しかし、参加者たちからは「楽しかった。ぜひまたやってほしい」「みんなの話題についていける」などのこえが聞かれた。
 試行錯誤でやっていくしかないと言うのが関係者の結論だ。秋には同じ方式で「たそがれ清兵衛」を上映する予定だという  
5.世界で採用ニッポン発

  シャンプーの容器の方のところにギザギザがある。同様の形のリンス容器はスベスベ。洗髪時、手触りだけで区別できる。家庭で一方に輪ゴムを巻いて区別していることから発想した花王(東京)のアイデアだ。91年に実用新案を無料開放、今は国内40社以上で使われている。識別用ギザギザは目の不自由な人にはもっと便利。障害のある人もない人も共に使いやすい「共用品・共用サービス」が日本でぞくぞくと生まれている。
  たとえば、テレビ画面に大きな文字が浮かぶ「電子ルーペ」、簡易いすにもなる「買い物カー」と各分野に及び、経済産業省がまとめた00年度の市場規模は2兆2500億円に上る。

  「共用品」という日本発のアイデアは今、世界にもひろまる。きっかけは日本が提案、原案も手がけ一昨年できた国際規格「ISO/IECガイド71」。 欧州連合(EU9では、この企画を元に三つの欧州標準化機関で、高齢者や障害者に配慮するルールづくりが進む。すでに共用品を採用している韓国。シャンプーのギザギザのほか、ビールとわかるアルミ缶の上部のポッチ、テレホンカードと識別できる半円の切り欠きなど、日本でもおなじみの共用品が出回る。普及に努める日本の財団法人「共用品推進機構」と韓国の障害者団体の調べでは、16社16種類があった。

  ギザギザ容器を採用したLG化学(韓国)担当者は「障害者向けに導入したが、誰でも使いやすいため、一般にも普及するだろう」と手応えを語る。    朝日新聞 優しいもの5話 その2より
6.点字五つにこめた幸せ

 点字のポッチ付きクレジットカードが今春、初登場した。
カードを何枚も持ち歩かねばならない現代だが、目が不自由だとなかなか区別できない。日本信販のニコスカードは、左下のポッチを指先で触れば瞬時にそれとわかるようになった。
 些細なポッチなのに、実現には市民団体「共用品ネット」(永井武志代表)が業界に提案して9年が必要だった。カードは細部まで規格でがんじがらめだ。名前や有効期限を入れられるのは左下の4段分しかない。提案に対して、核カード会社は「点字を打つスペースはない」とつれなかった。
 昨夏、日本信販の社員食堂で目の不自由な社員が他人のカードを返されたのに気づかなかったのがきっかけだった。何とかしたいと考えた同社営業企画部の小野隆さん(38)は、最下段が未使用のカードが多いのに着目した。点が縦3個横2個の縦長に並ぶ点字は1段からはみ出る。「縦で無理なら横に寝かせて」点字5点分を確保した。「コロンブスの卵」だった。

  希望すれば誰でも付けられる。点字5点文以内なら、自分独特の配列でもいい。お年寄りなど見えにくくなった人も「店から返されればすぐ、自分の何のカードとわかるようになった」と評判はいい。
  
「完成したシステムに新たなものは導入がしにくいのに、ユーザーの使い勝手を最優先に考えてくれた。他のカードにも広がれば」。「手で触っただけで」にこだわってきた永井さんたちの願いだ。
7.ホームページ、視覚障害者に読みやすい?
  あなたの作ったホームページは視覚障害の方もよみやすいですかーー 富士通が、読みやすさを判定し、修正点を指摘するソフトウェアを開発した。自社のホームページで7月上旬に公開し、誰でも無償でダウンロードできるようにする。
  開発したソフトは背景と文字の配色など17項目を一瞬にしてチェックし、修正が必要な場所と内容を表示する。高齢者に多い白内障の人は、文字が鮮明に見るほうが読みやすいので、背景と文字の明るさが一定の格差になるよう指示する。視野が狭い人には、文字の点滅や文章が画面上を流れるテロップ形式なども読みにくいという。
  視覚がほとんどなく、ホークページの文字を朗読する「音声読み上げソフト」を使っている人にも対応できているかどうかの判定もできる。
  富士通は昨年から、障害を持つ人にもインターネットで提供される情報が伝わるように工夫する取り組みを品格的に始め、昨年7月には配慮すべき項目を定めた指針を作った。今回のソフト開発もその一環だ。
  
開発担当者の高木康明さんは「視覚障害者にとってインターネット情報は主体的に情報を得る有効な手段で、作り手は配慮が必要だ」と話す。
8.共に楽しむ魔法の王国
  2001年月9月に開園した東京ディズニシーシー(TDS)。そのあちこちで、週刊誌大の冊子を開いては指先でたどる来園者を見かける。特殊インキで浮き彫り印刷した「触地図」だ。目が不自由でも、これさえあれば人気施設のイメージを膨らませることができる。
  本場米カリフォルニアのディズニーランドのノウハウを直輸入しただけと思われがりだが、こと「障害者の同じように楽しんでもらおう」という点で日本独特の工夫は多い。行先の東京ディズニーランド(TDL)で、 車いす用のトイレを「日本仕様」カーテン式ドアにするなど、改善を重ねてきた。触地図という情報提供の形もその一つ。
  TDSで新たに導入された「音声ガイドシステム」は、園内69カ所に設置された発信機から現在位置や最寄りのレストラン案内などの情報が、専用携帯受信機のイヤホンを通して刻々と提供される。
  メリーゴーラウンドや蒸気船、トロリー電車など、車いすのまま乗り降りできるアトラクションもおめみえし、付添人からも「安心して一緒に楽しめる」と評判は上々だ。
  TDSの開園に合わせ、障害者に高齢者や妊婦、けがをしている人も含めて、「ディスアビリティゲスト」(障害があるゲスト)と呼ぶように改められた。
  「夢と冒険をテーマにしたパーク。たとえ車いすのための配慮であってそう感じさせてはダメ。結果として多くの人にやさしい環境を作り出せれば、と考えているのです」と担当者。
9.よれば反応ICタグ 〜物の名前、声でお知らせ
 
 視覚障害者のための、本や缶ジュース類など手触りでは区別しにくい品物に名前と特徴を声で知らせる。松下電器グループの松下産業機器は録音用レコーダーを組み込んだ携帯型読み取り機と、小型のICタグのセット「ものしりトーク」を発売する。
  視覚障害者はまず自分出、で、また家族やヘルパーらに手伝ってもらって、読み取り機についているレコーダーに向かい、「これはウーロン茶。賞味期限は○日まで」などと、録音する。次に送信ボタンを押すと、自動的の録音内容が記号化され、ICタグに送信される。そのタグをウーロン茶につけておく。
  これを探そうとすると時になって、読み取り機を近づけるとタグの情報を読み取り、録音内容を再生してくれる。録音から読み取りまでの手順はすべて、読み取り機についたボタンでワンタッチ操作できる。
  視覚障害者から「CDのタイトルなどを簡単に区別したい」という声を受け、製品化に踏み切った。タグは500円玉くらいの標準型と、書類整理などに向く薄型タイプ、衣服に縫いこんだまま洗濯もできる小型の3種類。希望小売価格は読み取り機、タグなど50個などがセットで59800円。とうめんは福祉団体を通じて販売する 

 
                10.文章を音声で再生「SPコード」視覚障害者の光に

 切手大の模様を機械で読み取ると、約800文字分の文章が音声で再生される「SPコード」。視覚障害者が手軽に入手できる新たな方法が、健常者にも注目されている。無料ソフトとパソコンを使って簡単につくれるが、読み取り機は全国にまだ3千台しかなく、関係機関は普及にとりくみはじめた。
  SPコードの公式ホームページから作成ソフトをダウンロード。パソコンで文章を入力、クリックすれば一瞬でコードができる。
  視覚障害者が印刷物から情報を得るには、第三者に読んでもらうか、点字訳が必要だ。だが、納税や年金の通知、公共料金に請求書など、自分自身で確認したい情報は、ほとんど点字訳されていない。また、高齢になって白内障や糖尿病で視力を失った人が多いため、点字を読める人は1割程度という。この傾向は強まっており、音声情報の重要性は増すばかりだ。
 SPコードが実用化されたのは02年4月。読み取り機は1台11万5千円(非課税)で、当初は障害団体や点字図書館が配備した程度だった。昨年4月に厚労省の指定を受け、1,2級の視覚障害者は補助が受けられるようになり、約2500台に上った。それでも視覚障害者の1%にも満たない。
  日本視覚がい情報普及支援協会は「コード付の文章をいかに増やすかがカギ」として、日本盲人会連合と今後1年間、行政や企業への働きかけを強める。
  製薬会社などで作る「くすりの適正使用協議会」は、ホームページに掲載している約5600種類の処方薬の薬効などを検索できるシステムで採用を決めた。6月から新規登録や内容を更新する薬から順次、SPコード付文書が印字できるようにする。
  
  SPコード:18ミリ四方で、縦横両方に情報を持つ2次元コード。携帯電話でチケットやデータ情報をやりとりできるQRコードと同様の原理だが、音声を再生するところが特徴。廣済堂(東京都港区)が開発。詳しくはSPコード公式ホームページ(www.ssp-code.com)、日本視覚障がい者情報普及支援協会(www.javis.jp)
           11.タッチカービングの普及に取り組む野鳥彫刻家・・・ 内山春雄さん・・・
 野鳥そっくりに気を彫って菜食する「バードカービング」の国内第1人者。その技術を応用し、メモ不自由な人が触れて楽しめる「タッチカービング」を考案した。  カワセミやスズメ、シジュウカラなど小鳥ばかり8種。木彫りでは時間がかかる上、高価になってしまう。無料で貸し出せるようにと、木型に合成樹脂を流し込む手法で量産を可能にした。
 くちばしの曲がり具合から羽の細部、足首のしわにまで個性がある。鳴き声の録音テープを添え、手と耳でイメージを膨らますことができる。

 岐阜県出身。本職は色や素材の異なる木片をはめ込んで絵にする伝統工芸「木象嵌」の職人だ。父のもとで学び、東京で独立。仕事の少なかった25年前、バードカービングを友人に紹介された。「大きな声で鳴くのに、こんなに小さかったんですね」。当時、実演イベントで作品に触れた視覚障害者の言葉が、職人の血が騒いだ。
 実情を知らない者が不用意に飛び込んで相手を傷つけはしまいか。踏ん切りがつかないまま時が流れた。85年に移り住んだ千葉県我孫子市で、福祉関係者と知り合う。施設に通っては試作を繰り返し、5年前に第1号が誕生した。

  今後は羽を広げた姿を増やすつもりだ。「目の不自由な人たちはたくさんの鳥の鳴き声を知っている。その鳥たちを目の奥で羽ばたかせたい」