本アンサンブルは、長岡京市出身でフランスを中心に教育・演奏両面で国際的に活躍してきたヴァイオリニスト・森悠子の「地域ごとに独自の音色をもつオーケストラがあるヨーロッパのように、長岡京独自の音色・思想をもった団体を育てたい」という理念の下に、関西をはじめ世界各地から森の教え子を中心とした優秀な若手演奏家が集結し、1997年に発足した。指揮や合図に頼らず互いの音を聴く「耳」を究極に研ぎ澄ました独自のスタイルを特徴とし、毎年2回の定期コンサートを続ける中でその実力と評価を着実に高めてきた。2001年には日本を代表する音楽賞のひとつ「エクソンモービル音楽賞(洋楽部門奨励賞)を受賞した。また、同年8月にはCDデビューも果たした。

 

森 悠子(ヴァイオリン)

才能教育でヴァイオリンを始め、吉富周吉、鈴木鎮一、山本剛史、東儀祐二、鷲見三郎、斉藤秀雄の各氏に師事。桐朋学園大学卒業。斉藤秀雄の助手を勤めた後、旧チェコスロバキア、フランスに留学。マリア・ホロニョーヴァ、ミシェル・オークレールの各氏に師事。

1974年バイヤール室内管弦楽団入団。77年〜88年、フランス国立放送新管弦楽団。84年〜91年、サイトウ・キネン・オーケストラに参加。88年〜96年、リヨン国立高等音楽院助教授。91年フランス政府より芸術文化勲章・シュヴァリエ賞を受賞。90年京都フランス音楽アカデミーを創設。以来、同アカデミー音楽監督。パリ・シャン城インターナショナル弦楽マスタークラスの音楽副監督。97年、長岡京室内アンサンブルを創設。現在、ルーズベルト大学シカゴ音楽院教授。2000年よりCEM音楽道場を主宰、随時開講。

 

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