とっておきの標本紹介

山梨県乙女鉱山のエステレル式双晶

 前々号(65号)に,瑠璃渓のエステレル式双晶の写真を掲載しましたが,読者から「エステレル式双晶は難しいので典型的な写真と解説が欲しい」との要望があり,典型的な晶癖の現れたエステレル式双晶の再登場です.
 さらに詳しいことを知りたい方は,本誌の32号記事(高田,今井(1998):山梨県乙女鉱山産水晶のエステレル双晶) を見てください.
 乙女鉱山の水晶は透明度が高く,洗浄した後では写真にうまく撮ることができません.ようやく双晶の形のわかる写真ができました.
 次の2点がエステレル式双晶を確認するポイントです.よく探せば,結構見つかるようです.

 @図中のABCの面(Bは接合面)が平行.(瑠璃渓の双晶はA面が現れていない) 

 ADEの面は,平行ではないが平行に近く,ほぼ同時に光る(反対側も).

                                  67号(04-4) の記事より

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