[98年6月から99年3月まで] [ 4月 ] [ 5月] [ 6月] [ 7月 ] [ 8月 ] [ 9月 ]  [ 10月 ]  [ 11月 ]  [ 12月 ] 
2000年[ 1月 ] [ 2月 ] [ 3月 ] [ 4月 ] [ 5月 ] [ 6月 ] [ 7月 ] [ 8月 ] [ 9月 ] [ 10月 ] [ 11月 ] [ 12月 ]
2001年[ 1・2月 ] [ 3月 ] [ 4月 ] [ 5月 ] [ 6月 ] [ 7月 ] [ 8月 ] [ 9月 ] [ 10月 ] [ 11月 ] [ 12月 ] 
2002年 [ 1月 ] [ 2月 ] [ 3月 ] [4月] [5月] [6月] [7月] [8月] [9月] [10月][11月] [12月]
2003年 [1月] [2月] [3月] [4月] [5月] [6月] [7月] [8月] [9月] [10月] [11月] [12月]
2004年 [1月]

このページは京都新聞記事 を中心に構成しています



2月28日 公明党 自国愛せぬと他国愛せぬ
   
 浜四津敏子公明党代表代行は28日、都内で開かれた「全日本教職員連盟結成20周年記念大会」であいさつし、教育基本法改正問題で焦点の「愛国心」について「自分の文化、郷土、国を愛することができない人間に、他の国家、民族を愛する心は生まれないのは事実」と述べ、愛国心を持つことは必要との認識を示した。
 その上で「自分の国、国家しか愛さないという利己的な人間を育ててはいけない」と指摘し、戦前の国家主義的な愛国心にはあらためて反対する考えを強調した。
 浜四津氏は今後の改正案作りについて「準憲法的な性格を持ち、大変重要な法律なので、慎重に丁寧に議論すべきだ」としながら「いずれ実のある結論を出せると思っている」と述べた。
公明党の自民党への癒着はすさまじい。おまけに、文化、郷土というカテゴリーと国家(近代国家)とのカテゴリーを意図的に混同しているのならきわめて問題。そうでないなら、不見識。ところで、「教育基本法改正促進委員会」には、主なところで、最高顧問=(自) 森喜朗、 顧問=(自) 中山太郎・鳩山邦夫・島村宜伸・平沼赳夫・与謝野馨・麻生太郎・町村信孝・中川昭一・中曽根弘文 (民) 中井治・藤井裕久・鳩山由紀夫・西岡武夫、 委員長=(自) 亀井郁夫などだそうだ。


2月26日 府教委 中2学力診断傾向を発表

 京都府内の中学2年生を対象に初めて実施した学力診断テストについて、府教委は26日、数学の正答率が解答できると予想していた「設定正答率」を下回り、「図形」や「数と式」を苦手にする傾向がみられると発表した。
 学力診断テストは昨年11月5日、京都市内を除く府内の99中学校の約1万250人を対象に行った。
  府教委によると、数学は、全体の正答率が62・4%で設定正答率より2・6ポイント低かった。25問中、11問で正答率が予想を下回り、図形の周の長さの式を表す問題は17・7%、空間での直線の位置を問う問題は19・3%と特に低かった。
 英語は、全体の正答率は71・9%で設定正答率より3・1ポイント高かった。特に「聞くこと」の分野で正答率が予想を上回った。
  国語も、全体の正答率が70・8%と設定正答率より1・0ポイント高かった。ただ、計25問のうち、10問が予想を下回っており、漢字や文法などの「言語事項」を苦手とする傾向が出た。
 府教委学校教育課は「数学は図形と数学的な考え方に課題が見られる。英語と国語は全体として良好な結果と言える。1人ひとりの結果に応じてきめ細かな指導につなげたい」としている。



2月25日 遺族が公務災害請求へ 広島の高校長自殺

 卒業式の日の丸・君が代問題をめぐり1999年2月に自殺した広島県立世羅高校(世羅町)の石川敏浩校長=当時(58)=の遺族が、地方公務員災害補償基金広島県支部に近く公務災害認定の請求をすることが24日、分かった。
 広島県では昨年3月と7月に、民間出身の同県尾道市立小校長と尾道市教育次長が自殺。遺族はそれぞれ職務に起因するとして、公務災害認定を請求している。
 関係者によると、遺族は世羅高校などと連絡を取って書類を準備し、同校と県教委を通じて請求する。公務災害から5年以内とされる請求期限ぎりぎりになる見込み。
 広島県教委は98年、文部省(当時)の是正指導を受け、県立高に卒業式の君が代斉唱を職務命令。県教組が反発し、元校長は99年2月の卒業式前日に自殺した。
教職関係者の自殺は表面に出てくるものはほんのわずか。たいていが、家族もふくめて「いたらなさ」や「世間体」の陰で放置されている。不幸な出来事ではあるが、認定請求をして実態がどんなものだったのかを明らかにしていく作業は必要だと思う。行政も積極的に認定の方向で請求を支援すべきことは言うまでもない。




2月23日 京都市  市教委 学力向上に20億円
   
 京都市の2004年度当初予算案、市教委分は総額521億9500万円で、前年度当初比7・7%減となった。学力の向上や学校の特色づくりなどに重点的に配分している。
 学力の向上を目指した関連事業には20億円を計上した。家庭学習を進める手引や、発展的な学習内容を取り入れた指導計画を作るのに2600万円。学校が独自の研究課題に取り組む「みやこ学校創成事業」に3億円、35人学級を2年生にも広げるために3億3600万円を盛り込んだ。
 学校安全対策は前年度当初比の3倍にあたる6000万円で、各校にインターホンなどの防犯器具を配備する。土曜や夏休みに、学習や体験活動の場を作る「みやこ子ども土曜塾」は2000万円。
 新たに開校するための運営費用などとして、総合養護学校7校に計6100万円、西京高付属中に2000万円、不登校の生徒が通う中学校に890万円を充てた。
「みやこ学校創成事業」に3億円ということは単純に計算すれば1校あたり100万円(おそらく該当する学校は3分の1程度で1校あたり300万円)程度の配分になるのだろうか?確かに高額ではあるが、人件費とすれば何ほども使えない額。とするならば、この予算を各学校はどのように使っていくのだろう。過剰な事業を展開して予算を消化しなければならないはめになるのか、それとも適切な使い方ができるのか?コンピューターに関する予算配分を見ても、現場の実態をほとんど反映していない上位下達方の「指導」では、生き金になりにくいとの感想を持つのは、ひねくれた見方か?


04年度当初予算案 一般会計、5年ぶりの増加
 京都市は23日、一般会計6552億2700万円、14特別会計と5企業会計を合わせた総額1兆6579億4100万円の2004年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初を1・3%(84億5700万円)上回り、5年ぶりの増加となったが、市税収入が初めて3年連続ダウンしたことや政府の地方交付税削減などで、5年前(1999年度当初)と比べると、なお約650億円も縮小している。
 予算編成では歳入の範囲内で事業を決める新手法を導入し、約100億円の事業を廃止・縮小。不況対策や子育て支援など81施策に重点配分した。04年度末の市債(借金)残高は、過去最高の1兆613億円(市民1人当たり72万4000円)。27日に開会する2月定例市議会に提案する。
 一般会計の歳出は、不況で生活保護受給者が増えているため、扶助費が前年度比で8・4%増の1283億5800万円と4年連続の増。「財政非常事態宣言」で2年間凍結した伏見消防署整備などの復活で、普通建設事業費も7・8%増の858億2400万円となった。一方、市債償還(借金返済)に充てる公債費は9・2%減の851億9100万円とした。
 主な事業では不況対策として中小企業への金融支援に向けた預託金282億円を計上した。新規は156事業。母子生活支援施設の新設に3億5100万円、児童館新設に3億3200万円、塔南高グラウンド拡充に35億円、堀川水辺環境整備に5億8200万円などを盛り込んだ。
 歳入では、1部製造業が持ち直して法人市民税が前年度比17・3%増となったが、給与減などで個人市民税は続落。市税収入全体では、前年度比0・1%減の2309億1700万円と3年連続で減った。さらに昨年末に決まった政府の「3位一体」改革で、地方交付税などが当初見込みより計125億円も大幅削減された。
 このため、約100億円の事業廃止・縮小などに加え、市債償還のための基金取り崩し(39億円)と土地取得特別会計からの繰り入れ(15億円)などで不足を補った。市債発行は、計851億6100万円(前年度当初比0・6%増)で、歳入に占める割合は13・0%。


2月23日 大阪市 全小中学で習熟度別授業
   
 大阪市は23日までに、児童や生徒の理解度に応じてグループ分けする「習熟度別少人数授業」を市内の全小中学校で2004年度から順次導入することを決めた。習熟度別授業を市を挙げて導入するのは珍しい。教育担当で、司法書士など段階を踏んで弁護士資格を取った大平光代助役は「学習意欲が遅くなってから芽生える子は切り捨てられている。こけた時に引き上げることが必要。できたという自信が次に挑戦する力になる」と意義を語った。
 導入の対象は小学5、6年生の国語と算数、中学2、3年の国語、数学、英語。04年度は小学校が298校のうち約100校で、中学は129校のうち約半数で実施。3年間で全校に広げる。
 小学校は学年ごとに学級数より1クラス多いグループに、中学は学級ごとに2グループに分けるのが基本。成績で画一的に振り分けず、児童や生徒に自主的にグループを選択させるなど子供のやる気を尊重する。
人的な確保ができるならそのことの意味はあるかもしれない。しかし、適切な人員・人材を適切に配置することは非常に難しいことで、現場での自由な裁量の余地がある施策でないと意味がない。京都府教委のように一律に「ひもつき」の配置ではかえって混乱することになるが、よもやそうしたことはないとおもうのだが?


2月22日 文科省 教職員給与を政令市負担

 文部科学省は21日、義務教育費国庫負担制度で公立小中学校の教職員給与を国と都道府県が折半で支出しているのを政令市について見直し、給与負担を関係道府県から13市に移管する方針を固めた。併せて、学級編成権などを移譲する。地方分権の観点から、義務教育に関する政令市の権限を都道府県並みに拡大するのが目的。2005年の法改正を目指す。

05年 法改正へ学級編成権も

 市町村立小中学校の教職員給与は、法律で都道府県の負担と規定。教職員の任命権、1クラスの人数を定める学級編成基準と教職員定数の設定権限は、給与負担者である都道府県にある。一方、政令市には、教職員の任命権が道府県から移譲されている。ただ、学級編成基準と教職員定数の設定権限は依然、道府県に残ったままだ。給与負担の移管は、こうした不一致を是正して権限と責任を一体化するのが狙い。
 移管に当たっては、税源移譲や地方交付税の配分など政令市の財源確保が最大の課題になる。文科省は04年度から総務省など関係省庁と具体的な協議を開始する。将来的には、中核市への給与負担の移管も検討する方針だ。
 義務教育費国庫負担制度をめぐっては、地方税財政の「三位一体改革」に絡み、負担金全額を地方が自由に使えるようにする一般財源化問題が焦点となっている。今後の議論の動向次第では、政令市への移管が難航すことも予想される。
義教法は堅持する方向で移管されるのか、一般財源として義教法を放棄するのかが分かれ道になるところ。地方自治を考えるときにはこれまでも議論になっているように重要な問題。一方で、移譲される側がどのよな意識で以って「自治・分権」を考えているのかも大切な問題。京都市がどのような姿勢なのかは分からないが、これまでの経緯を見ると自治権拡大よりも権限強化にしかならないように思える。市政で行政区に不十分ではあるが裁量権を持たせていこうとする方向があることと同じ発想が教育にもできるかが鍵となるだろう。




2月22日 障害者福祉のあるべき姿問う

 障害者福祉がどうあるべきかをテーマに全国の知事8人や市町長ら計14人の首長が意見交換するシンポジウムが21日、大津市内のホテルで行われた。宮城県の浅野史郎知事が知的障害者施設の「解体宣言」と称して、施設入所の知的障害者が地域で暮らす条件を整えることを表明。
  国松善次滋賀県知事や山田亘宏守山市長ら出席の首長らは相次いで「賛成」の意見を述べた。
  シンポジウムは20日から3日間の日程で行われている障害者福祉の研修会「アメニティーフォーラムINしが」(同フォーラム実行委主催)の一環。全国の福祉施設職員や行政職員ら約1500人が参加した。
 「解体宣言」で浅野知事は、「障害者が地域で生活できるよう支援する。普通の生活が地域にしかないことを実感してほしい」と語った。これに対して「端的な表現のため誤解に気を付けないといけないが、目標や理念は同感だ」(国松知事)「障害者本人が何を求めているかが大切」(木村良樹和歌山県知事)「問題提起のきっかけにし、内容の議論を」(増田寛也岩手県知事)などと賛成した。
 シンポジウムではこのほか、財源として、支援費制度を介護保険制度と合わせることなどについても議論した。
「解体宣言」とはいかにも過激な内容だが、障害を持つ人たちが施設での隔離から地域での開放的な生活を望んでいるのは間違いのないこと。障害児学級のダブルカウントを求めたのも確か宮城県知事。こうした流れが主流になっていくことを望みたい。



2月21日 奈良の小学校長が自殺
   
 20日午後4時40分ごろ、奈良県天理市福住町の墓地で、同市内に住む市立小学校の奥田正克校長(60)が首をつって死亡しているのを妻(58)が見つけ、110番した。
 同校長が勤める小学校では、男性教諭が3年生の女児に対し、養護学校に通う姉を差別するような発言をして女児が半年以上不登校となる問題が発覚。校長はその処理に追われ、妻らに「しんどい」と漏らしていた。天理署は自殺とみている。
 学校や同署によると、校長は問題が報じられた今月13日の3日前から体調不良で17日まで休んでいた。20日は通常通りに出勤し、市教育委員会職員と男性教諭宅を訪ねて対応を協議し、午後7時からは保護者説明会に出席する予定だった。
 しかし午後4時の職員会議を前に「頭を冷やす」と外出したまま戻らず、自宅から約500メートル離れた墓地で、木にロープをくくりつけ死亡しているのを発見された。遺書は見つかっていない。


不登校対応でカウンセラー  校長自殺の天理市立小

 奈良県天理市立小学校で、養護学校に対する教諭の差別的発言への対応に当たっていた校長(60)が自殺した問題で、同市教育委員会は21日までに、教諭の担任交代と児童心理に詳しいカウンセラーの同校への派遣を決めた。学校側は週明けにも、全校集会で児童らに経緯を説明する。
 市教委によると、教諭の発言後、不登校になっている女児受け入れの環境を整えるため、担任交代などの方針を決め20日、市教委職員が校長とともに担任教諭宅を訪問し伝えた。同日夜の保護者会で説明する予定だった。
 校長は同日夕、市内の墓地で自殺。保護者会では教頭が自殺を報告した上で、今後の方針について理解を得たという。
  女児のクラスには代理の担任と補助講師1人を置いて受け入れに備え、カウンセラーが女児や、校長自殺で動揺する児童らの心のケアに当たる。
  市教委には21日朝、対応への批判や、事態収拾を求める電話が数件あったという。
学校での事件が起こると自殺者出るというのは、その問題の深刻さもあるだろうが、いたたたまれない事態だ。どうしてこのような責任のとり方しか出来ないのだろうか?行政の対応にも問題はなかったのか?それにきまってカウンセラーの派遣。たしかに、心的な被害はそのケア―を十分行う必要があるのは確かだが、である。カウンセラーが一連の流れを十分理解できているとは思えないし・・・。



2月20日  文科白書、大学改革を特集

 河村建夫文部科学相は20日、大学改革を特集として取り上げた2003年度の文部科学白書を閣議に報告した。
 特集は「創造的活力に富んだ知識基盤社会を支える高等教育−高等教育改革の新展開」と題して巻頭に置かれ、4月からの国立大法人化や大学に対する第三者評価制度の実施、法科大学院の設置などを紹介。
 「国際競争力の観点からも世界各国において高等教育の改革が重要な国家的課題となっている」と改革の必要性を強調した。
 問題点を分かりやすく記述したQ&Aでは「国立大学は将来的に民営化されるのですか」との問いに「今回の法人化は民営化の第一歩ではありません」と否定。
 「法人化後も国として所要の財源措置をとる」として、文科省が一定の関与を続けることを明記している。



2月20日 文科省 幼稚園教諭の資格試験創設
   
 幼稚園と保育所の連携の一環として文部科学省は19日、保育士が幼稚園教諭免許を取得することを促そうと、幼稚園教員資格認定試験を創設する方針を固めた。
 2005年7月に第1回の試験を実施する予定で、受験資格は保育所の勤務経験がある保育士に限る方向で検討している。これまで幼稚園免許は、大学や短大などで取得するしかなかった。
 政府は昨年3月の規制改革推進3カ年計画で、幼稚園教諭免許所有者と保育士資格所有者が相互に資格取得を進めるよう決定しており、これに沿った措置。
 厚生労働省も、幼稚園教諭の保育士試験受験に際し、一部科目の免除を決めている。
 文科省によると、01年度に大学や短大などで保育士の資格を取得した卒業者約3万2600人のうち、84%が幼稚園免許も取得。「最近の新卒者は資格を両方持っている人が多い」という。


2月18日 市教委 大学生に教員研修を公開
   
 京都市教委は来年度から、先生を目指す大学生に教員の研修を公開することを決めた。指導方法などを学び、市教委が進める教育内容を知ってもらうことや、将来的な教員の確保につなげることを目的にしている。
 対象は年間約180ある研修のうちの約半数。特に夏休み中に集中して開かれる算数や社会、国語といった教科別の指導講座を中心に公開していく。教員を目指す学生であれば市内外問わず見学できる。
 数年後に定年を迎える教員が大量に増えることや、少人数教育などを背景に、大学で出前の採用説明会を開くなど、全国的に教員確保の動きは広がっている。市教委では01年度から採用人数を増やしており、4月1日付での採用は200人を超える。
 市教委は「教職員の学ぶ姿を見たり、研修の場にふれることで、学生のやる気にもつながる。今後各大学に声をかけていきたい」としている。


2月18日 市教委 「意識改革から行動へ」
 京都市教委は18日、2004年度の市立学校の教育指針となる「指導の重点」を発表した。教育改革から3年目を迎えることから、「意識改革から行動へ」と位置づけた。「子どもがどう変わったのか、目に見える形で成果をあげてもらいたい」としている。
 新たに示したのは7点。安全教育では、家庭、地域と連携した「地域ぐるみの安全」を推進することを盛り込んだ。
  学習指導では、LD(学習障害)などの子どもを的確に把握するコーディネーター役の教員を決めて、支援体制を整えることや、総合的な学習の時間を充実させるため、各学年の全体計画を作成することを加えた。
 ほかに小中連携の推進や、指導力の向上を目指した教職員の自己研さんなどがある。
意識改革は既に完了し、その上にたって、いよいよ実践で成果をあげる時期にきたという認識なのだろうか。この3年間、字面だけの「改革」が踊っていたという印象だが。結局現場では、横並びと決められた内容をこなしていくことが校長の仕事となっている。校長の権限拡大など絵空事で、それに耐えうる校長の資質は全く育っていない。公教育下での自由と平等という二つの相反する価値をどのように調整するかという大きな課題を理解できないまま「迷走」を続ける文科省の反映とありさまに思える。


2月18日 新潟大 学内HPの内容規制を検討

 IT教育の一環として、学内のサーバーに学生個人のホームページ(HP)を持たせる大学が増える中、新潟大(新潟市)は掲載内容の「規制」を検討し始めた。
 きっかけは昨年12月、女子学生がHPに載せた顔写真に一目ぼれした米国人の男(23)が、はるばる海を渡り短刀などを手に「女性に会いたい」と大学に押し入った事件だった。
 けが人はなく、男は建造物侵入の現行犯で逮捕されたが、事件後、新潟大はHPに顔写真などを載せないよう呼び掛けた。今後、危機管理について検討する組織を設置し、個人情報の公開ガイドラインや情報セキュリティーの問題も取り上げる方針だ。
 しかし、学内には「(責任の所在を明らかにして)透明性を確保するためには、名前や連絡先のメールアドレスは必要」との声もある。
  インターネットのセキュリティー問題に詳しい徳島大の森井昌克教授は「大学は個人情報掲載のリスクを学生に教え、学生が自己責任で判断するべきだ。掲載内容を一律に決めるのは情報規制に結び付く恐れもある」と指摘している。



2月17日 都教委 君が代斉唱時起立せず 教諭ら10人を戒告処分

 東京都教育委員会は17日、創立記念行事で校長の職務命令に従わず君が代斉唱の際に起立しなかったなどとして、都立高校と盲・ろう・養護学校の計6校の教諭ら10人を戒告処分とした。
 都教委は昨年10月、卒業式などの式典に関する新たな通達を各都立学校に出し「教職員は国旗に向かって起立し国歌を斉唱する」などと定め、職務命令に従わない場合は処分対象にすることを明確にしていた。
 都教委によると、10人のうち教諭は9人で、主事は1人。教諭らは昨年11月から12月、式典の君が代斉唱の際、9人は起立せず、1人は退席し会場の外に出たという。
 通達に対しては教職員228人が1月30日、起立の義務がないことの確認などを求める訴えを東京地裁に起こした。
学習指導要領には「入学式・卒業式」とあるのは間違いか?創立記念というのは自治体の問題であって、国が関与するものではないはず。しかし、この間の都教委の異常な行動は、知事の発言からも容易に見てとれる。こうした行動が考えることを停止してしまう学校現場を生み出してくることはすでに実証済みで、「特色ある学校」や「校長の権限拡大」も実は学校経営の能力がないことが大きな足枷になってしまっている。都教委もこの道を歩むことになるのは間違いがない。石原知事はファシストでしかないのだろう。多分。



2月17日 文部科学相 盲ろう養護学校見直しも

 河村建夫文部科学相は17日の閣議後会見で、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)などの子どもに対する支援を検討するほか、現在の盲・ろう・養護学校制度を見直すため、中央教育審議会に特別委員会を設置する方針を明らかにした。
 特別委は今月中に設置、夏ごろの中間報告を経て年内に答申する見通し。
  河村文科相は「LD、ADHDを含め障害が多様化しており、障害がある児童生徒の教育の充実が必要」と述べた。
  検討される課題は(1)障害種ごとに合わせた現在の盲・ろう・養護学校を、障害の重度、重複に合わせた制度へ転換(2)通常学級にいるLDやADHDなどの児童生徒への支援(3)教員免許制度の転換─など。
盲ろう養護学校の役割の見直しはかねてから主張してきたことで、普通学級に在籍する障害を持つ子への支援活動は必要なこと。しかし、盲ろう養護学校の「障害の重度、重複に合わせた制度転換」とは何を意味するのだろうか?より一層の分離がすすむのか?それとも障害児学級にかかる(障害児一人のクラスでは卒業までに多めに見積もれば6000万円の)費用の削減なのか?いずれにせよ分離が原則のところでは、普通学級での支援にも限界があるだろう。
一方で、「障害に応じた適切な教育の場を奪うもの」との発達保障論からの批判も聞こえきそうだ。
「見直し論」も「保障論」いずれも分離を原則にした義論であることには間違いがない。あえて言わなければならないが、共に生きる教育が原則である。



2月14日 茨城県総和町 小学校に通年制を導入

 茨城県総和町教育委員会は14日までに、新年度から町立の10小学校で、現行の3学期制を取りやめ、通年制を導入することを決めた。町教委によると、小学校での通年制導入は全国初。
 夏、冬、春休みの期間は変わらないが、その前後にある始業、終業式を取りやめ、授業時間を年間約20時間増やし、主に補習時間に充てる。児童の学力向上が目的。
 現在、学期単位で児童、保護者に渡している通知表も「足し算の繰り上がり」といった学習単元ごとに評価する方式に変え、学習理解度を分かりやすくする。
 中学校については、高校受験で3年生2学期の評定点が必要なことなどから導入は見送ったが、町教委は「2、3年様子を見て、導入も検討したい」としている。
学期制の再編が花盛りではある。だからといって通年制がいいとも、2学期制がいいともなんともいえない。年間授業時数が20時間増えるということは、4日程度通常授業を行うということに過ぎない。それなら、はじめから学期初めや終わりの儀式を止めるだけのほうがすっきりする。さらに、とんでもない時間を掛ける卒業式の練習なども6年生以外の子どもにとっては大きな時間減となっている実情はどう見たらいいのだろうか。こうした小手先の「改革」で、学力低下批判には応えられるはずもない?




2月14日 奈良県天理市  不登校女児が市長に直訴
   
 奈良県天理市の市立小学校で男性教諭(47)が担任する3年の女子児童(9つ)の姉は養護学校に通っているなどと発言し、女児が不登校になった問題で、女児が昨年11月、南佳策市長あてに投書し「学校に行きたくても行けない。助けてください」と訴えていたことが14日、分かった。
 同市教育委員会によると、女児が市役所内に設置された投書箱に入れた手紙には「まわりの人たちは何もしてくれない。一度市長さんに話を聞いてほしい」とも書かれていた。
 市長は市教委に経緯などの報告を求めた上、女児に「十分誠意を持って話し合うよう教育委員会に伝えた。良い結果が出るよう関心を持って見守る」との返事を郵送したという。
 市教委の村上博美教育次長は「市長らの意向も受け、女児が1日も早く登校できるよう教諭らにも働きかけたい」と話している。
男性教諭の発言がどういったものなのかはつまびらかでない。原則分離の教育体制の中では、こうした問題は頻発する。子どもも教員も障害を持つ人たちとの付き合いを経験する場面が極めて限られており、儀式的な「交流」からは生まれるものはない。市長の言うところの「良い結果」とは何を意味するのだろうか?


2月12日 府教委 少人数教育推進に78億円
   
 京都府2004年度当初予算案のうち、府教委分は総額1998億9900万円で、前年度当初比1・03%減となった。少人数教育推進事業に78億2800万円を盛り込んだ。担任教諭に加えて778人の教諭を小中学校に配置し、市町村教委が裁量で従来の少人数授業や複数教員授業のほか、少人数学級を選択できるようにする。
 小学1、2年生で実施している2人教員指導制については、30人以下の学級でも各学校の実状に応じて弾力的に運用できるようにする。
 情報教育では、「e−スクール推進事業費」として1億2400万円を計上した。府立高校の各校にノートパソコン2台などを配備するほか、専門家を府立学校に派遣して、コンピューターを活用した教育環境の整備を進める。
 総額は前年度当初比で2年連続のマイナスだが、人件費カットに伴う影響で、事業費は16・3%伸びている。府教委は「教育改革の着実な推進へ重点的に計上した」としている。


2月9日 LD指導マニュアル作成

 京都府総合教育センターは、学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)などを理解してきちんと子どもを指導するため、先生向けのサポートマニュアルをまとめ、9日付でホームページに掲載した。
 「衝動的な言動が目立つ」や「落ち着きがない」など担任教諭が指導上、困難を感じる典型的な12の子どもを例示した。そのうえで、小集団でルールを徹底して遊びや学習を繰り返すなど、タイプごとに手だてや助言を記している。
 このほか、LDなどの特徴や定義、個別の指導計画の立て方などを紹介している。
  同センターは授業中に立ち歩くなどの子どもに対し、「どう対応したらいいか」との問い合わせが学校からあり、マニュアルを作成することにした。「まずは気になる子どものサインに気づくことが大事。保護者にもマニュアルを見てもらい、学校と家庭が連携して子どもに対応したい」としている。
 センターのホームページは、http://www1.kyoto-be.ne.jp/ed-center
厚生労働省がだした「今後の特別支援教育の在り方について(最終報告)」以前から気になっているのだが、「障害」を持つ子の問題がマニュアル化しすぎていないだろうか?確かに「障害」の特性を理解することは適切な対処を導くことにはなるのだろうが、それ故に本来人間として認められなければならない「もの」が不当に見過ごされているような気がする。それは、人の中で生きるということであり、自立ではなく共生であると言うこと。しかし、報告書では専門家に依存する姿勢が目立つし、最近の現場では、「自分子どもを障害を持つのではないか?」との親の気持ちを煽ったり、逆に「障害故に」自らの家庭での環境をすべて合理化したりするという事例を目にすることが多くなったのはそうした傾向の現れかもしれない。学校でこの「特別支援」がどのように理解されるのかは、東京都などが方針を出してはいるが未知数である。過度の情報と適切な情報の選別が必要であり、まさにITリテラシーが受ける側にも送る側にも必要である。



2月6日 文科省 教委に早期発見を要請

 大阪府岸和田市の中3男子虐待事件を受け、文部科学省は6日、都道府県・政令指定都市の教育委員会の指導主事らを集めた会議を開き、虐待の早期発見に向けて学校内の情報共有や児童相談所との連携などの取り組み強化を要請した。
 文科省の関靖直児童生徒課長は「教職員が日ごろから情報交換してほしい。特定の教師個人に頼るのではなく、学校が組織的に対応すべき問題だ」と強調。
 被害生徒が不登校だったことから「不登校の背景に虐待があることを視野に入れるという認識が希薄だった」と指摘した。
  教委側から取り組みの事例が報告され、香川県教委の担当者は「ある学校は毎週金曜日に校長や教頭をはじめ教職員が集まり、その1週間の不登校生の情報を共有し、翌週の対応を検討している」と説明。
  福岡市教委の担当者は、児童相談所や教育相談部門などを統合した「福岡市こども総合相談センター」が昨年発足、連携が密になったと報告した。



2月6日 神奈川県教委 性教育、適正か実態を調査

 神奈川県教育委員会は6日、県内の公立小中学校、高校、養護学校などを対象に性教育指導の現状を探る実態調査をすると発表した。
  援助交際など若者の性の暴走が社会問題になる中、学校での性教育が適正に行われているか調べる。しかし、学校教育以外の要因も大きいとの声もあり論議を呼びそうだ。
  神奈川県教委によると、調査は(1)指導内容が学習指導要領や文部科学省の指導資料に沿っているか(2)副読本や教材の使用状況(3)保護者への説明状況−などの項目について実施する。
  3月中旬に調査結果をまとめ、問題点があれば県教委が改善を指導する。
  松沢成文知事は6日の記者会見で「若者の性の問題を考える上で、性教育の影響は大きい。行きすぎがないか把握すべきだ」と、調査の意義を強調した。
「行き過ぎがないか」という視点で性教育が問題にされることは、問題。昨年夏の都立七生養護学校での問題を思い出す。男女平等教育への批判的な請願が出されたり、「性」に対して批判的・攻撃的な議論が展開されるほど、その時代の抑圧的な空気が伝わってくる。伝統的な日本人の性は、おおらかだったように思われる。古事記の性描写はビックリするほどあっけらかん。



2月6日 14歳未満の凶悪事件47%増

 昨年1年間に殺人や強盗などの凶悪犯罪を起こして補導された14歳未満の少年は前年比47・2%増の212人と、1987年以来16年ぶりに200人を超えたことが5日、警察庁のまとめで分かった。凶悪犯罪で摘発された14歳以上の少年も2212人で11・4%増えた。
  一方、虐待で死亡した18歳未満の子供は前年より3人増えて42人に上り、少年が被害に遭った凶悪犯罪は3・1%増の2204件と8年連続で増加。性犯罪の被害者も7376人で過去最悪となった。
 昨年は12歳の中学生による男児誘拐殺人事件(長崎)や小学生女児4人が誘拐監禁される事件(東京)など少年が加害者、被害者となる衝撃的な事件が相次ぎ、警察庁は「少年犯罪の凶悪化は予断を許さない状況。非行防止、保護の両面が国民的課題」としている。
 まとめによると、刑法犯で摘発された少年は14万4404人で前年比1・9%増だったが、人口1000人当たりの摘発者数は17・5人と、戦後最悪だった1982、83年の18・8人に近づきつつある。
 凶悪犯罪は、殺人が93人で前年より13人増、強盗が1771人で185人増えた。
  14歳未満の犯罪は刑法の規定により罰せられず、補導が2万1539人。うち凶悪犯罪は放火が166人、強盗29人、強姦(ごうかん)14人(いずれも未遂含む)。殺人は長崎の事件と沖縄の中2男子殺害事件の2人。殺人未遂が1人。
  18歳未満に対する虐待事件の摘発件数は157件で8・7%減、被害者も166人で7・3%減少したが、死亡は7・7%増えた。
  昨年相次いだ少年の連れ去りは逮捕監禁が198件で2・6%増、略取・誘拐が217件で5・9%増。特に小学生を対象にした事件は逮捕監禁8件、略取・誘拐101件といずれも30%以上増加した。(共同通信)



2月5日 不況の影響で就職率が50・5%

 京都市はこのほど、市内の大学・短大を対象にした2003年度学校基本調査の結果を発表した。短大生を除く大学生の就職率が50・5%と過去5年間で最も低くなる一方で、大学院などへの進学率は13・4%と最高となり、長引く不況の影響をうかがわせている。
 調査は、毎年5月1日現在の学生数や進路状況を調べている。本年度は市内の大学、短大36大学が対象。
  短大生を除く大学生の卒業総数は2万9005人で、うち就職者は1万4645人だった。前年度の1万5475人と比べ830人少なく、就職率は2・8ポイント減少した。
 進学者は3891人で、0・6ポイント上昇。また、アルバイトや無職など「その他」も2・2ポイント増えて1万275人と初めて1万人を超え、全体の35・4%を占めた。
 一方で短大生の数は年々減少しており、4916人と5000人を切った。大学などへの進学率は15・5%の760人で、前年度より1・6ポイント増えた。



2月4日 西京高付属中 1期生120人決定

 中高一貫校として4月に開校する京都市中京区の市立西京高付属中で4日、入学者の半数を決める抽選と合格発表があった。入学試験などによる合格者とあわせ、第1期生120人が10倍を超す難関を乗り越えて決まった。
 抽選は同高7階ホールで午前10時から始まった。保護者が真剣な表情で見守る中、栗原照男校長が透明な箱から受検番号の入った封筒を次々と抜きとって、合格者59人を決めた。
 定員のうち残る61人は、内申書と入試で事前に決定。どちらで合格したかわからないように双方の封筒を混ぜ合わせたあと、合格者全員の番号を読み上げ、ボードに張り出していった。
 左京区の府立洛北高付属中でもこの日午後、抽選と合格発表が行われる。
摩訶不思議な選抜方式。何故61人が入試で決まり、59人が抽選なのか?これが同数なら理解できるがそうでないということは、恣意的に入試選抜の人数を決定しているということになろう。受験の低年齢化を防ぐとは名ばかりで、これでは受験熱は過熱せざるを得ない。また、入学後「入試組」と「抽選組」とが自然と分かるだろうし、子どもの間で「差別意識」が生まれない保障など一切ない。あるいは、判定基準の公開や個人情報の公開を要求されればどういった事態になるのだろうか?



2月4日 首相発言、教育界に波紋

 自衛隊のイラク派遣をめぐり「意義を学校で教えるべきだ」と指摘した小泉純一郎首相の発言が教育界に波紋を広げている。学校現場の教師ら  は「戦前の教育と同じだ」と反発。教育学者らからも「政治が教育に介入することは許されないはずだ」と批判の声が上がっている。
 首相の発言は、宮崎県の高校3年の女子生徒(18)が2日、武力によらない復興支援を求める小泉首相あての請願書を、約5200人分の署名を添えて内閣府に届けたのが発端。
 小泉首相は2日、記者団に「自衛隊の平和貢献を教えることがいい勉強になる。その辺を学校の先生もよく生徒さんに話さないと」と発言。河村建夫文部科学相も翌3日の記者会見で「法的根拠もあるのだから、事実に基づいて教えていただくことが大事だ」と後押しした。
教育に政治が加入することは、教育基本法をまつまでもなく許されることではない。そしかし、そのこと故に教育で政治を取り上げることが「偏向教育」というのは的外れであり、子ども達により政治に対する意見を持たせることは重要なことである。ただし、日の丸や君が代と同様どれだけ対立する意見を子ども達に提示できるかが重要だということは当然のことである。この点を考えれば、首相や大臣の発言は二重に不見識というほかはない。



2月3日 文化審答申 テレビ消して 家庭の会話確保 

 これからの時代に求められる日本語力について審議していた文化審議会(高階秀爾会長)は3日、小学校卒業までに常用漢字の大半を読めるようにするとの答申をまとめ、河村建夫文部科学相に提出した。
 日本語力の第一歩は家庭のコミュニケーションにあるとしてテレビを消す時間をつくることも促した。1月の国語分科会の報告に沿った内容。
  答申は、発達段階に応じた日本語教育を提案した。乳児期は親が子どもに言葉をかけ、幼児期には読み聞かせが大切と指摘。小学校では語彙(ごい)力を増やすことに重点を置き、中学校以降は論理的思考力を育成するとした。
 小学校では「心ぱい」「こっ折」といった交ぜ書き表記を改め、ルビを振ることで、読む力をつけるよう提言した。
  教科の枠を超えてリポートを作成したり、メモを取ったりすることが日本語力の育成に有効とした。
  読書活動は「自ら本に手を伸ばす子ども」の育成が必要とし、「高校や大学入試にも読書してきたことが何らかの形で評価されることが望まれる」とした。
 日本語力の基礎となる家庭のコミュニケーションの時間を確保するため、テレビを消す時間をつくることが効果的と強調。外来語の使用が多い官公庁の文書にも「適切な言葉遣いという観点から意識を高めることが課題」と注文を付けた。
 答申は基本認識として「日本人の多くが言葉の力を信じていないとの指摘がある」と述べ「物事を変えられるという言葉への信頼を、社会全体で教える必要性がある」と訴えている。
答申が語るところはその通りだろう。ただし、言葉の習得の問題として。そのことをテレビを点ける点けないというようなレベルにまで踏み込んで語る必要があるのだろうか。また、小学校での「英語教育」のように言葉を単に道具としてしか、むしろ受験に役立つかどうかとしてしか考えていない教育の現状との乖離はどのように調整するのだろうか。これを機会に、リポート作成術などが教育産業で(実のところ既に当たり前のこととなっているのだが)早期の学習目標となっていくのだろうか。認識論としての言語をどう理解するのかが、教育現場でこそ問われなければならないはずなのに。