5月31日 京都市 学童クラブとまなび教室 一体化へ協議会
 京都市は30日までに、小学生の放課後対策として保健福祉局が実施している低学年向けの「学童クラブ」と、市教委が所管する高学年対象の「放課後まなび教室」を一体的に事業運営するための協議会設置を決めた。学童クラブの利用が増えているため、市教委はすでに放課後まなび教室の受け入れ対象を全学年に拡大することを決めており、今後、市と市教委が垣根を越えたイベントの共同開催などを企画していく。
 小学生を対象にした放課後対策では、児童館などで留守家庭の1−3年を預かる学童クラブと、昨年から空き教室などを活用して始まった4−6年対象の放課後まなび教室がある。
 共働き世帯の増加で学童クラブの利用児童が年々増えているが、全学区に整備されておらず、遠方のクラブに通う児童もいる。市は2009年度までにクラブを備えた児童館130館を整備する計画だが、それでも足りないのが現状。一方、まなび教室は現在50校に整備され、本年度中に65校で新設される。
 児童館は保健福祉局、教室は市教委の所管する施設で、年間行事や野外活動などそれぞれ個別に行っているが、一体的な事業展開で「多様な取り組みが可能になる」とみて、まなび教室の受け入れを全学年に拡大していくことにした。
 本年度中に一部教室で試験導入、09年度からは全教室で実施する計画。今後は、両施設が連携しながら、子どもの日常の状況把握や各種事業の共同実施など検討する協議会を、小学校単位などで設置していく。
「学童クラブ」と「放課後まなび教室」とでは名前の通り目的が異なっていると言える。「まなび」は学力補充の観点から、「学童」は放課後生活充実からである。一体化についてはことさら異論はないが様々なハードルがありそれをどのように整理するかが重要。先の目的もそうだが、スタッフの待遇も低額の「お礼」ですませるボランティアに頼ることでは質の低下を招く可能性もある。

5月30日 京都市長 ミニコミ紙問題「断固正すべき」
 京都市立小学校長らがミニコミ紙を発行する「京都報道センター」(上京区)に現金を渡していた問題で、門川大作市長は30日の市議会普通予算特別委員会で「断固として正すべき」と述べた。
 門川市長は「一部の教頭、校長の行為だと思う。儀礼的なものが残っていた」と述べた。市教委の関与については「小学校は自律的な組織であり、良い慣習も悪い慣習もある。(市教委が組織)ぐるみでやっていたことはない」と否定した。
あまりにも白々しい答弁と思えるのは何故?

5月30日 文科省 さらに1万人教職員増要求
 今後5年間に必要な教育施策「教育振興基本計画」の策定に向け、文部科学省が23日公表した原案で盛り込んだ教職員約2万5000人の定数増とは別に、今後10年間で教職員約1万人の定数増を要求していることが29日、分かった。
 基本計画は6月中旬までに閣議決定する見通しで、省庁間の折衝が始まっている。この中で文科省は、計約3万5000人の教職員定数増を主張していくが、財政再建の観点から抵抗を示す財務省との厳しい交渉が予想される。
 文科省が示した基本計画原案は、学習内容や授業時間が約30年ぶりに増加に転じる小中学校の新学習指導要領に対応するためとして、今後5年間で約2万5000人の教職員定数増を明記した。
 さらに原案は新指導要領への対応とは別に、多忙化が指摘されている教員が子どもと向き合う時間を確保するための定数増も必要になると要求。原案では具体的な人数の記載は見送ったが、文科省は今後10年間に約1万人の増員が必要になると算出した。
 1万人の内訳として@学校運営で校長や副校長を補佐する主幹教員の配置に5507人A学習障害の子どもらに対応する特別支援教育の充実に2707人B教員の事務負担を軽減する事務職員に1456人C食育指導をする栄養教員に470人−と試算した。
増員要求のうち半数が準管理職。また、3分の1が特別支援要員。このどちらも本当に学校現場が求めているものなのか。確かに定数改善を表立って要求できないのかもしれないが、現場が必要としているものは1学級の定員削減だろう。1クラスの子どもの数が減ればそれだけ時間の余裕も生まれてくるし必然的に「子どもと向き合う時間を確保」も生まれる。また、支援教育のための増員が果たして当該の子どもに有益かどうかについてもこれまで書いてきたところだ。

5月30日 京都教育懇話会 理科教育の充実訴え
 産学公で教育の在り方を考える「京都教育懇話会」の開設記念シンポジウムが29日京都市中京区の立命館朱雀キャンバスであり京都の教育者と企業人らが理科授業の不足や、保護者が子どもにかかわる時間の少なさなど教育が抱える問題点を話し合った。
 市、市教委、京都経済同友会などでつくる京都21世紀教育創造フォーラム実行委員会(委員長・堀場厚堀場製作所社長)が、次世 代の人づくりに向けて産学公の連携を深める場を設けようと同懇話会を発足させた。約450人が出席した。
 パネル討論では、堀場委員長が「学校の成績がよい人が、いい仕事ができるとはなっていない」などと問題提起した。立命館大の陰山英男教授(立命館小副校長)は「理科の授業は、われわれの子どものころと比べると半分」と指摘し、「経済界の人は教育内容に関心を持って、これでは技術者が育たないと言ってほしい」とした。
 堀川高の荒瀬克己校長は「子どもにものを与えすぎ。考えなくていい生活になっている」と訴えた。企業担当者は出前授業などを紹介し、「ものづくりの裏にあるすごさを子どもに伝えたい」などと話した。
私学・企業・教育行政の思惑が入り乱れた格好の「懇話会」。それぞれの側面から教育を眺めれば課題は山ほどある。英語・理科・コミュニケーション・ITなどまるで目黒の秋刀魚状態ではないか。即戦力(人材)よりもやはり「教養主義」に目を向けるべきだと思う。

5月30日 東京高裁 元都立高教諭、2審も罰金
 都立板橋高校の卒業式場で「君が代」斉唱の強制に反対し、生徒の保護者らに不起立を呼び掛けたとして威力業務妨害罪に問われた同高の元教諭藤田勝久被告(67)の控訴審判決で、東京高裁(須田賢裁判長)は29日、罰金20万円(求刑懲役8月)とした1審東京地裁判決を支持、被告の控訴を棄却した。
 弁護側は「卒業式を妨害したわけではなく、呼び掛けは憲法で保障された正当な表現活動。政治的、恣意的な見せしめのための起訴だった」と無罪を主張していた。
 2006年5月の地裁判決は「式の遂行が一時停滞したことを考慮すると非難は免れない」と指摘した上で、ほぼ支障なく式が実施されたことなどから罰金刑とした。
 被告は控訴したが、検察側は控訴しなかった。
 地裁判決によると、藤田被告は04年3月11日、卒業式前に保護者席に向かい「きょうは異常な式。教職員は必ず立って歌わないと戒告処分で、30代なら200万円の減収です。国歌斉唱の時はできたら着席をお願いします」と呼び掛けた。(共同通信)
おそらく「君が代」についての判断はしていないのだろう。威力業務妨害が成立するかどうかのみの判断ではなかったか。

5月30日 京都市 市新教育委員に奥野さん
 京都市は29日、任期満了で田中田鶴子教育委員長が6月2日で退任することに伴い、後任の教育委員に、五輪銅メダリストで、スポーツコメンテーター奥野史子さん(36)=中京区=を選出する方針を固めた。政令指定都市では最年少の委員となる。
 奥野さんはシンクロナイズドスイミング選手として国内外の大会で活躍。引退後に陸上選手の朝原宣治さんと結婚し、5歳と1歳の2児の母。現役の子育て世代で、社会教育団体の顧問を務めるなど教育への関心も大きいことから打診した。
 新教育委員は、6月5日の定例市会最終日に議会の承認で決まる。
 教育委員長が決定するまでの間、水野彌一委員が委員長職務を代行する。

 ■おくの・ふみこ
 同志社大学大学院修了。1992年、バルセロナ五輪でソロ、デュエットの2種目で銅メダル。社会教育団体「京都市人づくり21世紀委員会」顧問、京都市学校運営協議会専門委員。

5月28日 公務員改革法案成立へ
 自民、公明、民主3党は27日午後の実務者協議で、国家公務員制度改革基本法案を共同修正のうえ今国会で成立させることで合意した。28日に3党の幹事長と国対委員長が会談し、正式に合意を確認する。
 焦点の省庁幹部人事で民主党案をほぼ全面的に受け入れて、「内閣人事庁」を「内閣人事局」に変更し内閣の一元管理機能を強化するほか、政治家と官僚の接触制限規定を民主党案に沿って削除。代わりに接触した際の記録を作成し、情報公開することで合意した。
 修正協議で最後まで対立した、給与水準などの労働条件を当局との交渉で決めることができる団体協約締結権の対象拡大問題でも、非現業の公務員にも認めるべきだとする民主党に政府、与党側が譲歩。関連条文を「範囲拡大に伴う全体像を国民に示し、その理解のもとに開かれた自律的労使関係制度を措置するものとする」と修正する。(共同通信)
給与は勧告抜きで決定することが出来るが、スト権の付与まではいたらなかったということ。むしろ今回の問題は、中央官庁の改革という側面が強いのだが!?

5月27日 京都府 広告料、年70万円
 京都市立小学校長らがミニコミ紙を発行する「京都報道センター」(京都市上京区)に現金を渡していた問題に関連し、京都府が長年、ミニコミ紙掲載用の府政PR記事をセンターに代わって執筆し、年間50万−70万円を広告料名目で支払っていることが、京都新聞社の調べで分かった。購読者は主に市内の教職員ら公務員に限られ、一般市民は購読できない。このため、公費の使途として疑問視する声が上がっている。
 ミニコミ紙は、センターが月2回発行する「京都・ニュース」。B4判の表裏に府政や京都市政の話題、市立小学校長の寄稿などを掲載している。
 府によると、庁内の担当課が「広告」として執筆し、1985年ごろから提供を始めた。93年度の広告料は50万円だったが、94年度以降は70万円になった。2007年度は府立大の再編や子育て支援事業などの府政話題がほぼ毎月、計12回、いずれもトップ扱いで掲載された。
 京都新聞社の調べでは、このうち、9回分は同年度の府の広報紙「きょうと府民だより」(月1回発行)でも分かる内容だった。
 発行部数について、府広報課は「3000部と聞いている」という。一方、センターは京都新聞社の取材に、7、800部前後で、購読者は市立学校長や市教委職員らとしている。
 府広報課は「(府教委の受け持ち以外の)京都市立学校・園の関係者に府政を重点的にPRするねらいだった」としている。
 「京都・ニュース」には、京都市政の話題もほぼ毎月、掲載されているが、市は「掲載料は払っていない」と説明している。
府も関係を持っているとは驚きでおそらく直接の利害はなかっただろうと思える。ただ、市教委とも関係の深い人間がなんらかの事情で「仲介」した可能性も考えられなくはない。また、「記事をセンターに代わって執筆」とあるが「版下」の提供を受けていたのではないかとも思われる。だとするならば、「京都報道センター」はほとんど費用を支出していないことにもなる。
校長が現金を渡していた問題も15日の「校長会」役員会で終わりなのか。少なくとも、謝罪の文章を現場や地域・保護者に配布すべきではないか。

5月27日 教育再生懇 小3から英語必修化
 政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾長)は26日夕、官邸で会合を開き、小中学生の携帯電話使用を制限し有害情報から子どもを守ることなどを柱とする第一次報告をまとめ、福田康夫首相に提出した。英語教育の小学3年生からの早期必修化を目指し、モデル校を全国に5000校規模で設けることも提言した。
 政府は具体策を検討するとともに、6月に閣議決定する「骨太の方針」に反映させる方針。ただ携帯使用制限などは「努力目標」にとどまっており、実効性の確保が課題となる。
 報告は、出会い系サイトを舞台にした犯罪の続発を踏まえ「必要のない限り小中学生が携帯電話を持たないよう保護者、学校関係者が協力する」ことを要請。小中学生が携帯電話を持つ場合には、通話や位置確認できる衛星利用測位システム(GPS)機能に限定し、メールを使わせない対策を推進するとした。有害サイトの閲覧を制限するフィルタリング利用の法的義務付けについては「今後さらに検討する」との表現にとどまった。
 英語教育見直しでは、中国、韓国などの英語教科書の語彙(ごい)数が日本の倍以上であることから、教科書の質、語彙数、分量を向上させる必要性を指摘。首相が掲げる「留学生30万人計画」の具体化に向けては、留学生受け入れに積極的な30大学を重点校に選んで支援を行うことや、留学生の5割が日本で就職できるような支援策の充実を盛り込んだ。
英語教育の小学校導入はすでに多くの学校で導入されているのだが、とりたてて「目玉」のない懇談会がなんとか話題を作ろうともがいている様子がここから窺い知れる。福田首相はこんなことに力を注ぐつもりはない、むしろできない状況ではある。

5月27日 文科省 竹島領土記述は「未定」
 文部科学省が新学習指導要領の中学校社会科の解説書に、竹島(韓国名・独島)を「我が国固有の領土」と盛り込むことを検討している問題で、政府は韓国政府の照会に対し「記述内容は未定。方針を決めた事実はない」などと回答していることが、27日に閣議決定した鈴木宗男衆院議員への答弁書で明らかになった。
 竹島の記載をめぐっては、韓国の柳明桓外交通商相が19日、「事実なら、未来へ向かおうとの努力に逆行するもの」として、重家俊範駐韓日本大使に是正を要求。権哲賢・駐日韓国大使も高村正彦外相に強い遺憾の意を伝えるなど、両国間の新たな摩擦の原因になることが懸念されている。
 文科省は解説書を7月中旬までに作成するとしているが、文科省の銭谷真美事務次官は「書くか書かないかも含め検討中で、明確に言える状態ではない」と述べ、今後の判断について明言を避けている。(共同通信)

5月26日 文科省 学校の関係者評価まだ半数
 公立の小中高校と幼稚園のほぼ全校が、教員らによる「自己評価」を2006年度に実施したのに対し、保護者や住民による「学校関係者評価」を実施したのは半数にとどまったことが26日、文部科学省の調査で分かった。
 学校教育法改正に伴う省令改正で、昨年12月から学校関係者評価が努力義務化されており、文科省は「関係者から評価を受ける際のノウハウが分からないという学校もある。どんな支援ができるか検討したい」と普及に力を入れる方針だ。
 調査によると、自己評価を実施したのは全体の98・0%。05年度から0・1ポイント増え、過去最高を更新した。教員が自己評価をする際の参考にするため、保護者や地域住民を対象とした外部アンケートも88・9%が実施していた。(共同通信)

5月24日 厚労省 過労自殺、最悪の81人
 過労が原因でうつ病などの精神疾患にかかり自殺した(未遂を含む)として、2007年度に労災認定された人が前年度を15人上回る81人と、2年連続で過去最悪だったことが23日、厚生労働省のまとめで分かった。過労自殺を含む精神疾患全体の認定者は3割増。労災の申請は4年間で倍増、過労による脳・心臓疾患の申請者数を初めて上回り、2、30代の若手社員を中心に心の病が職場に広がっている実態が浮かんだ。
 脳・心臓疾患で労災認定された人は1割増え、392人と過去最悪。うち死亡した人は142人だった。
 集計によると、精神疾患の労災申請は952人で、前年度比16%増。03年度の447人から大幅に増えた。認定は268人で30%増え、いずれも過去最多。認定者の年代別では30代が37%、20代25%、40代23%の順で、若い世代が目立った。職種別では専門技術職が28%で最も多かった。
 自殺で認定された81人のうち80人は男性。年代別では4、50代が50%を占め、2、30代は44%だった。(共同通信)
自殺者の数が3万人を超えるということ自体が驚異だが、それに比例して労災認定の数も増加している。職場での圧力が高まっているのは間違いのないことで、表面的なメンタルヘルスへの対応と裏腹に思える。

5月24日 文科省 教育基本計画案を公表
 文部科学省は23日、改正教育基本法に基づき政府が初めて定める本年度から5年間の教育振興基本計画案を発表した。小中学校教員を約2万5000人増やすほか、大地震で倒壊する危険性が高い全国約1万棟の小中学校施設の耐震化工事などを重点施策に盛り込んだ。
 計画案は「規範意識を養い、豊かな心と健やかな体をつくる」「大学の国際化を推進する」など20の目標を掲げ、実現するための「道徳教育の推進」「2020年をめどに留学生30万人計画を実現」など約80の施策を示した。
 教員増の内訳について文科省は、改定学習指導要領の全面実施による授業時間増に対応する約1万3300人のほか、理数系教科を中心にした少人数指導の実施に約8800人、小学校で始める外国語活動の担当に約2400人を充てるとしている。
 また、教育を「社会の発展の礎となる未来への投資」と位置付け、国内総生産(GDP)に占める教育投資の割合を、現在の3・5%から経済協力開発機構(OECD)諸国平均の5・0%を上回る水準まで引き上げる目標を明記した。(共同通信)

5月24日 財務省 4分の1目的外使用
 学校の耐震化を主な目的として2006年度に国が地方自治体に支給した交付金のうち、約4分の1が耐震化と直接関係ないプールなど体育施設や調理場の整備に使われたことが23日、財務省の資料で明らかになった。
 中国・四川大地震で校舎が崩壊し、多数の児童・生徒が犠牲になったのを受け、政府は学校の耐震化工事を加速させるため、自治体が交付金を使って工事を行う際の国の補助率の引き上げなどを決めている。財務省は予算膨張に歯止めをかけるため、本来の目的に沿って耐震化のために交付金を使うよう見直しを求めている。
 耐震化を促進する「安全・安心な学校づくり交付金」の06年度当初予算額は423億円(沖縄分を除く)。財務省によると、このうち323億円は公立小中学校の危険な建物の改築、壁の補強、大規模改造など耐震化に使われた。
 しかし、残りの99億円は校庭の芝生化など学校の施設の整備、地域のスポーツセンターの建設といった耐震化以外の事業に充てられた。学校耐震化は、以前は国が使途の決まっている補助金を支給して進めていたが、06年度から自治体の裁量で使える交付金に衣替えされた。

5月23日 文科省 学級編成を市町村判断
 文部科学省は23日までに、市町村教育委員会が公立小中学校の学級編成を決める際、現行制度で必要とされている都道府県教委との事前協議や同意を廃止するなど、学級編成決定手続きの簡略化に向け検討に乗り出す方針を固めた。
 国の「標準」である1学級40人を下回る少人数の編成を、市町村教委の判断で実施しやすくするのが目的。地域の実情に応じて、より柔軟な対応ができるようになることが期待されるという。
 文科省は、教職員の人事権を都道府県教委から市町村教委に移すことなどを話し合う有識者会議で、具体的な内容を議論した上で、早ければ来年の通常国会で、学級編成手続きなどを定めた義務教育標準法の改正を目指す。
 義務教育標準法は、公立小中学校学級編成の国の「標準」を1学級40人と定める一方、都道府県教委はこれを下回る人数の「基準」を独自に設定することを容認。この基準に基づき市町村教委が各学校の学級編成をする際は、都道府県教委と事前協議をした上で、同意を得なければならないとしている。
 福島や福井、鳥取、大分などが小学校低学年を中心に30人以下とするなど、既に多くの市町村教委が少人数学級を導入している。  ただ、少人数による学級編成は学級数の増加を伴うため教員の増員も必要となり、教員採用や市町村ごとの教職員定数とも表裏一体の関係。政府は2006年度以降、市町村の財政負担で、都道府県教委が定めた教職員定数とは別枠で独自に教員採用ができるよう規制緩和した。
各自治体の裁量の幅が増えることで歓迎すべきだが、今度は編成基準を各自治体が持つことになるのだからその姿勢が明確に反映されることとなる。パフォーマンス的あるいは恣意的な人員配置が行われるかあるいは教育の機会均等を基準とするのかもはっきりと見えてくるだろう。

5月23日 文科省 教員2万5000人増を明記
 政府が改正教育基本法に基づき初めて策定する「教育振興基本計画」の文部科学省案に、公立小中学校の教職員定数を2万5000人程度増員するとの数値目標が新たに盛り込まれたことが、23日分かった。関係省庁との折衝を経て、5月中の閣議決定を目指す。
 計画案には、教育投資の年間目標額を国内総生産(GDP)比5%超とする目標も盛り込むが、財務省は具体的な教員の増員数や投資額の数値目標の明記に強く反対しており、調整は難航しそうだ。
 定数増は、授業時間数を増やす小中学校の新学習指導要領に対応するのが目的。教育基本計画の実施期間は本年度からの5年間だが、行政改革推進法が2010年度までの教職員の削減を定めており、定数増は新指導要領が小学校で実施される11年度から2年間での実現を目指すことになる。
 計画案の基になった中教審答申は、数値目標を明記せず「定数改善をはじめとする条件整備を着実に実施する」との表現にとどめていた。これに対し自民党文部科学部会などが数値目標の設定などを求め決議していた。
 財務省は、計画で掲げる教育政策の目標の在り方について、教員や予算などの投入量でなく学力をどれだけ向上させるかといった成果で示すべきだと主張している。

5月23日 文科省 日本語の教育能力資格認定設置を
 外国人子ども対策で日系ブラジル人ら日本で働く外国人が増える中、公立の小中高校で日本語指導が必要な外国人児童生徒への対応策を検討している文部科学省の有識者会議は22日、日本語教育能力に対する資格認定制度を新設して教員の指導力を高めるなど、今後5年間で実現すべき施策を挙げた報告書の素案をまとめた。
 素案は、外国人の子どもが言葉が理解できず授業についていけなくなるのを防ぐため、就学や編入学の前に日本語を学ぶ「初期指導教室」の普及や、子どもの母語を理解して学習や生活上の相談相手となる支援員の養成などを求めた。
 資格認定制度の創設のほか、日本語指導ができる教員の増員や、日本語指導の教員向けガイドラインの作成を要求。大学の教職課程などで日本語教育講座の履修を促進したり、現役教員への研修を充実させたりすることも必要とした。

オーストラリアの移民を対象とした英語教育は有名で、同化を前提とするのではなく能力としての英語を開発するということは参考になる。滋賀県では以前から先行的に官民双方で取り組まれているよし。

5月23日 島根県 島根独自の竹島指導案
 日韓が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)が属する島根県が、竹島を「日本固有の領土」とする根拠を小中学生に教えるため、独自の教育指導案を作成ることが22日、分かった。
 「竹島をどう教えたらいいか分からない」との教育現場の声を受け、1905年の閣議決定で島根県に編入された経緯などの解説を盛り込む。来春から県内の公立小中学校で使用する予定。
結論を急ぎすぎる必要はないと思うが、現場で本当にそうしたニーズがあるのかどうあも怪しいもの。なにやら、政治的な思惑が見え隠れする。歴史的には『東国文献備考』という書物を巡っての論争が決着していないと思われるなかでの勇み足か。

5月22日 滋賀県教委 臨時・非常勤コースを設置
 滋賀県教委は21日、2年目となる教員養成講座「滋賀の教師塾」の来年度募集要項を発表した。新たに臨時講師と非常勤講師向けコースを設け、従来コースも出願資格を拡大した。団塊世代の大量退職時代を迎え、都道府県教委が優秀な人材の争奪戦を繰り広げるなか、県内人材の囲い込みを図る。
 新設する「アドバンスコース」は、本年度に県内公立校に勤める臨時講師と非常勤講師410人が対象。従来コースに比べ、必修講座が半分で実地研修がない。仕事と学習の両立を図りながら実践力向上を狙う。定員50人。受講料5000円。
 従来の「スタンダードコース」の対象には、通信学校生と短大卒専攻科2年生、社会人を加えた。昨年度は大学生、大学院生に限ったが、要望が多く、人材確保の面からも資格を拡大した。定員120人。受講料1万円。
 教師塾は、現代的な教育課題に即応できる教員育成を狙い、昨年10月に初めて開講した。教員採用試験の優遇措置はないが、「塾で身につけたことは選考試験で生かされる」(県教委)という。
 県教委によると、1期生は126人で、ほとんどが滋賀の教員採用試験の受験を希望している、という。
 出願書類は22日から県庁などで配布、県教委ホームページからも入手できる。問い合わせは県教委「滋賀の教師塾」事務局Tel:077(528)4534。
「塾で身につけたことは選考試験で生かされる」とは妙な言い回しで、素直にとれば常勤・非常勤講師をしていたら「教師塾」に行っているほうが有利ということだろう。しかし、それらの人が正規の教員と同じ(これも問題なのだが)超過労働をさせられているという実態に問題はないのか。さらに、追い討ちをかけるように「教師塾」!では、息がつまりそうに思うのだが。

5月22日 滋賀県教委 学力テスト 類似問題、来年度も作成
 4月に実施された全国学力テストで、滋賀県教委が類似問題を作り、本番直前に市町教委に活用を促していた問題で、末松史彦教育長は21日、来年度も同様に、児童・生徒向けの類似問題を作成する方針を明らかにした。成績を上げるための直前対策ではないかと問題視されたことから、公開の方法を再検討するとしている。
 末松教育長は、学力テストについて「知識や技能を活用することを理解させるのは大事だ。学習改善の具体的方法として『問題例』を作ることは必要と考えている。学力テストを県民に広める意味もある」と、作成する理由を説明した。
 一方、テスト前に児童生徒に類似問題活用を促したことが、直前対策ととられかねず、文部科学省から「配慮がない」と指摘されたことを受け、「問題例の提示の仕方については、方法を考えたい」とした。
 県教委は今年2月、昨年実施した第1回学力テストの活用問題を元に類似問題を作成、県総合教育センターのホームページに掲載した。しかし、閲覧が少なく、今年4月のテスト直前になって、市町教委担当者に類似問題の活用を促した。

5月21日 八幡市教委 全小中学校に学生配置
 八幡市教委は本年度から、学習障害や注意欠陥多動性障害の可能性がある児童や生徒を個別支援する大学生を市内13の全小中学校に配置した。京都教育大と提携して学生を派遣する取り組みで、昨年度の試行で浮かび上がった課題や成果を踏まえて本格運用する。
 文部科学省の調査によると、学習障害などの可能性がある子どもは1校に約6%いるとされる。その実態をもとに同市教委は昨年度、小学校7校、中学校2校で試験的に京教大と連携した個別支援に取り組んだ。
 各校への派遣は最大で週2回(1回1時間)。活動内容は学校ごとの事情で異なり、勉強について行けない子どもを個別に教えたり、教室を飛び出す子どもを連れ戻したりする。遠足や運動会などに参加する。
 市教委は昨年度の取り組みを振り返り、▽学力にあった学習ができた▽支援員自身が子どもの課題を見つけた▽子どもの不安が和らいだ−などを成果にあげる。教員を目指す大学生にとっても生の教育現場で経験を積める利点があるという。
 一方で学校現場からは「派遣日数が少なく、子どもたちと信頼関係を築くのに限界がある」「うまく授業を進めるには担任との連携が不可欠だが、話し合う時間がなかなか取れない」など、派遣時間の増加や連携を訴える声が出た。
 市教委はこれらの成果や課題を把握した上で「対象児童、生徒により望ましい方向で運用法などを改善していきたい」としている。
「約6%」という数字がそもそも信頼できるのかどうかということが疑問だということは再三述べてきた。おまけに、学生を派遣したり何らかの取り組みをすれば「成果があった」としか言いようがないのだと思う。実際は個別の対応などはほとんど出来ないしむしろ指導する側の思いこみに当事者が振り回されるケースがしばしば。やはり基本はクラスの中でどのような係わり合いを構築するのかという学校側(教室経営)のスタンスだろう。

5月20日 教育再生懇 GDP比5%の教育投資を
 政府の教育再生懇談会(座長・安西祐一郎慶応義塾長)は20日、5月中に閣議決定する「教育振興基本計画」で、教育投資額を国内総生産(GDP)比5%に引き上げる数値目標の明記などを求めた緊急提言を発表した。
 提言は、日本の公的な教育支出額が対GDP比3・5%にとどまっていると指摘し、経済協力開発機構(OECD)加盟国並みの5%にする必要性を強調。グローバル化に伴って国際的な人材育成競争は激しさを増しており、財政的基盤の確保が不可欠とした。
 今後5年間の教育政策を定める「教育振興基本計画」をめぐっては、文部科学省が数値目標明記を強く求める一方、財務省は歳出削減の観点から強く反対。懇談会は提言で文科省の“応援団”を買って出た格好。(共同通信)
「道路特定財源」が一般財源にというまやかしでもって道路建設費が捻出される。同じように教育費も、と考えるのはいささかとは思うが同じ論理が文科省にはないのかどうか。

5月20日 子育て優良企業増加
 子育てしやすい雇用環境づくりを事業所に促す次世代育成支援対策推進法の認定が京都府や滋賀県でも増えてきた。5月に入り京都銀行と滋賀銀行が認定を受け、業種も徐々に広がってきた。子どもが小学校に入るまで残業を免除するなど法律で義務づけられた内容を上回る手厚い対応も始まっている。
 同法は、少子化対策の一環として2005年4月に全面施行され、従業員300人超の事業所に行動計画策定を求めた。厚生労働省は、計画の実現や男性社員の育児休業取得など一定条件を満たした事業所の申請を受け付け、昨年度から認定作業を進めている。認定企業は認定マークを広告や商品に活用できる。
 認定企業は現在、京都で三洋化成工業と日本新薬、クロイ電機(京都市下京区)、宝酒造(伏見区)、教材出版の新学社(山科区)京銀の6社。
 滋賀で平和堂、滋賀銀、日本電気硝子の3社。
 京銀と滋賀銀は2007年度から育児中の時間外勤務の免除期間を小学校就学前まで拡充した。法律で義務づけられているのは満3歳までだが、認定を受けるために踏み込んだ。
 両行には育児休業を取得した男性社員がおり、結婚や出産などで退職した元社員の再雇用制度もある。
 育児支援の拡充で企業の負担が増えることもあるが、「優秀な社員が、退社しないで済み、新規採用でも学生が集まりやすくなる」(京銀人事部)との期待も大きい。
 京都労働局は「次世代育成支援はワークライフバランス(仕事と家庭の両立)にとって重要で、地域活性化にもつながる」(雇用均等室)と指摘し、行動計画の策定義務がない中小企業も含めて積極的な認定の申請を呼びかけている。
「公務員は恵まれている」とよくいわれるがその通りで、これらの労働環境はすでに整備されている。しかしである。文面にいくら記載されていても当の監督責任者にその意思がなければ有名無実となるのは必至。現に、学校ではほとんど管理職にこうした意識はない。むしろ、残業しない人は「サボり」であるらしい。また、業務の効率化の提案など皆無で、逆に過重な業務を求める場合すらあるのが実態。

5月15日 文科省 高専の人気低下に歯止め
 中学卒業後、5−7年一貫の専門教育で技術者を養成する高等専門学校(高専)を充実させるため、文部科学省は15日までに、新しい専門分野の学科設置や企業との連携促進などを盛り込んで「高専教育振興施策要綱」を策定する方針を固めた。少子化や理数離れなどから、進学希望者の減少が続いている傾向に歯止めをかけるのが狙い。
 文科省は「もの作りの中心となる技術者を若いうちから育てる高専の役割は、これまで以上に重要になる。高校以外に進路の選択肢があることも社会の多様化に大切」とし、来年度予算の概算要求に向け、中教審での議論を基に夏ごろまでに具体的な内容をまとめる。
 高専本科(5年課程)の入学志願倍率は、創設時の1962年度は17・5倍あったが、低下傾向が続き2007年度は過去最低の1・78倍。しかし、就職希望の本科卒業生の就職率は、06年度末で大学を上回る98・8%に達し、即戦力となる高専卒業生への企業の評価は高いとされる。(共同通信)
「高校以外に進路の選択肢」も当然必要ではあるが、これが階層化社会を反映した複線型教育システムの一層の定着として作用することがあるとすれば問題。

5月15日 総務相と文科相が会談 教員人事権移譲は進展なし
 増田寛也総務相と渡海紀三朗文部科学相は14日、地方分権改革をめぐり会談した。増田総務相が、公立小中学校の教員の人事権を都道府県から市町村へ移譲するよう求めたのに対し、渡海文科相は「議論を進める」と述べるにとどまり、具体的な進展はなかった。
 文科相は一方、幼稚園と保育所の機能を一元化した「認定こども園」の事務処理などの運用改善については、厚生労働省と協議するなど前向きに取り組む姿勢を示した。
 政府の地方分権改革推進委員会は、5月28日にもまとめる首相への第1次勧告で、教員人事権を人口30万人以上の中核市へ先行して移譲するよう勧告する方針。(共同通信)

5月14日 市小学校長会 現金供与せぬ方針 校長会が確認
 京都市立小学校の校長らがミニコミ紙を発行する「京都報道センター」に現金を供与していた問題で、市小学校長会(会長・冨田剛史白川小校長)は14日、市民の誤解を招くとして、今後は現金を渡さない方針を確認した。
 この日午前、校長会の役員、ブロック長らによる運営委員会が中京区であった。冨田会長が役員会の統一見解として、「組織的に行ってきたことではなく、強制力はないかもしれないが」とした上で「市民の目線から見て誤解を招くような不自然な点があるとすれば、是正したい」と述べた。
 参加した校長30人余りから異論は出なかった。
 冨田会長は京都新聞社の取材に対し「不自然な点とは金銭を渡すこと。改める必要がある」と述べた。
 この問題は、昇任、転任した校長や教頭、市教委指導主事ら多数が春の異動の際に、同社に現金を持参していた。「ミニコミ紙に嫌なことを書かれたくない」「慣例」として校長から教頭に代々受け継がれてきた。
 一方、市教職員組合などは「公教育に対する不信感を抱かせる」と改善を求めていた。
校長会の「組織的に行ってきたことではな」いという認識は「市民の目線から見て」も「不自然な点」といわざるを得ない。その他にもセンターと校長(会)との不自然な関係は噂されている。自らそうした疑惑を洗い出す自浄作用を発揮して欲しいもの。教職員に対しても保護者・子どもに対しても自らの非を認める潔さが必要。これでは、早々の幕引きだけを画策したとしか思えない。

5月13日 《オピニオン・解説門川京都市長の談話本配布 市民感覚からかい離
京都市教委が行った広報活動は、普通の市民感覚からかけ離れ、賛同できない。2月の市長選直前に、立候補を表明していた門川大作市長(前教育長)の談話が多数載った本を買って、無料で配っていたからだ。送付時期や送り先の反応など取材するほど、市販されている本を配る必然性は低いと感じる。
 この本は「教育再生への挑戦」(PHP研究所編)。昨年末に出版され、不登校対策など市教委の取り組み全般を取り上げている。1冊1365円で、市教委は計1400部を購入。送付先は、PTA連絡協議会など各種団体の代表、市立の学校園などで京都関係が約8割を占めた。市教委は「前教育長を応援する意図はない」と強調した。
 書店への発注から振り返ってみる。注文は昨年10月から年末まで10回に及ぶ。前教育長が「立候補に意欲」と報じられて以降の注文が6割を超えた。
 2週間前に発送
 発送は1月21−23日で、告示の約2週間前だった。前教育長のあいさつ文が入った「家庭教育新聞」号外を保護者に配ったことが議会で問題視された時期と重なる。この新聞の場合は、立候補が取りざたされたため、前教育長の名前と写真をあえて外していた。  PHP本は、前教育長が確認できる写真が少なくとも3枚あり、談話は実名で35ページにわたり掲載している。それなのに、市教委は本に墨を塗ることも、発送を市長選後に遅らせることも考慮しなかった。
 受け取った市民に印象を聞いてみた。財団法人幹部は「市教委は新聞の件で反省しながら、裏では相変わらず応援かとあきれた」。教育支援団体の幹部は「知名度を上げようとする必死さを感じた。他候補に追及されないか心配した」とぼやいた。
 「誤解される」
 市教委の今回の活動は一般的とは言い難い。京都府の山田啓二知事は2005年、知事選の約3カ月前に本を出版したが、府は購入も配布もしていない。滋賀県は前知事が知事選前年の01年と05年に出した。県秘書課は「選挙を控えた時期に配れば、役所ぐるみと誤解される」という。
 そもそも書店で販売中の本を送る必要があるのか。市教委は「実物を送れば読まれる可能性が高い」という。しかし、仮に購入するとしても、図書館に置く方が不特定多数の市民が無料で利用でき、広報の目的にかなうはずだ。市財政が逼迫する中、購入費用も抑えることができる。
 「公選法に触れません」。市教委担当者はこう説明した。しかし、行政の順法は当然で、運動員の言い逃れに聞こえて仕方なかった。門川市長は「市民感覚の市政」を掲げる。市役所がどう変わるのか、じっくり見極めよう。

社会報道部 松浦 吉剛 ▼まつうら・よしたけ 広島県出身。入社8年目の30歳。社会報道部調査班に属し、法で割り切れない社会の矛盾や、ごみ処理など将来的な課題を追う。

5月13日 市教委 発達障害の子学習支援
 京都市教委は本年度、発達障害の子どもが普通学級に在籍する幼稚園から高校までの全市立学校に、子どもに寄り添って学習を補助する支援員を配置する。熱意ある地域住民や退職教員、教職を目指す大学生を「総合支援教育サポーター」 (仮称)として養成する。
 昨年6月の市教委の調査で、発達障害で支援が必要な子どもは小学生で約2300人、中学生で約800人と、全児童生徒の約3%に当たることが分かった。障害が原因で学習や友人関係に困りがちな子どもを支援するため、補正予算案に1億5300万円を計上した。
 サポーターには、教員免許に関係なく、学習障害(LD)や注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症を学ぶ研修を実施。配置校の指示の下、教室を飛び出してしまう子どもに付き添ったり、読み取りや聞き取りが苦手な子どもの学習を隣で補助していく。
 今年9月以降、順に配置を進める。サポーターには1時間当たり約1000円の謝礼がある。総合育成支援課は「知識を持った 市民サポーターの力できめ細かい支援がしたい」と話している。

障害を持つ子の「支援」とはどんなことか。意外に議論が尽くされているとは思えない。むしろ制度が先にあってそれに合わせるように「支援」が考えられているように感じる。当該の子が望んできるのは何かを基本に考える必要があり、その大きなポイントはおそらく「みんなと一緒にいる」ことではないだろうか。こうした、障害を持つ子とそうでない子の関係を阻害しているのは、「障害児学級」の担任をはじめとする大人である場合が稀ではないことに注意すべきだ。

5月13日 文科省 国交付教材費1/3流用
 標本や跳び箱など公立小中学校の教材を充実させるため、国が2006年度に全国の市町村などに地方交付税として財政措置した約813億円のうち、実際に教材の購入費に充てられたのは66%の約533億円にとどまり、3分の1が目的外に使われていたことが12日、文部科学省の調査で分かった。
 都道府県レベルで比較すると、国の財政措置の算定を上回って予算化したのは東京、大阪、福岡の3都府県だけで、残りの44道府県で流用≠ェあったことになる。交付税をめぐっては07年度に学校の図書購入費として交付税措置した約200億円も22%が他目的に流用されていたことが文科省調査で既に判明。厳しい財政事情の中、自治体によって、教育環境の整備に向けた姿勢に差があることが浮き彫りになった。
 調査によると、都道府県レベルの比較で教材費の予算化率が最高だったのは東京の165%。京都は75%、滋賀は43%だった。

5月13日 文科省 教員人事権の移譲を検討
 文部科学省は12日、公立小中学校の教員の人事権を、現在の都道府県や政令市から市町村に移譲した場合の広域的な人事交流や、給与負担の在り方を検討する会議の初会合を開いた。今後も月1、2回のペースで会合を開き議論を重ねる。
 教員の採用や異動などの人事権をめぐっては、中教審や政府の地方分権改革推進委員会が、人口30万人以上の中核市などへの移譲を求めているが、都道府県の教育委員会からは「大都市に教員が偏在する恐れがある」と反対意見が出ている。
 会議は都道府県と市町村の教委関係者や、有識者ら18人で構成。この日は、教員人事権を移譲した後も適切に教員を配置する仕組みなどについて意見を交わした。(共同通信)
県レベルと政令市や中核市との綱の引き合いはいまさら始まったことではないが、地方分権の意味を考える上で需要。しかし、政令指定都市の規模が地方自治を考える上では大きすぎることも一方ではある。

5月12日 市補正予算案 5分野重点256億円
 京都市は12日、一般会計に256億5200万円、特別会計158億7900万円、公営企業会計27億800万円を追加する5月補正予算案を発表した。2月に初当選した門川大作市長が事実上初めて手掛ける肉付け予算で、「いのち」「環境」など5分野を重点施策と位置づけた。補正後の一般会計規模は前年度当初予算に比べ0・8%減の6851億8700万円。16日開会の5月定例市議会に提案する。
 道路特定財源の暫定税率復活に伴い地方道路交付金が確保できれば、43億6800万円をさらに追加補正し、ほぼ前年度並みの規模とする。
 一般会計歳出では、重点施策の計101事業に88億2900万円を充てた。このうち「いのち」では、妊婦健診の補助回数を増やすため1億1900万円、保育料無料化拡充に2900万円、保育所整備助成2億3600万円、障害相談などに対応する第二児童福祉センター整備調査費100万円などを計上。「環境」では生ごみ分別収集モデル実験に4700万円、森林バイオマス活用推進に1800万円、新循環型社会推進基本計画策定に1500万円を確保した。
 このほか東山区の産寧坂地域などで6億5600万円かけ電柱地中化を進める。祇園祭の世界無形文化遺産登録に向け資料作成費2900万円を措置、NPO活動支援融資制度に1億円を預託、固定の低金利を導入する。
 3月に成立した骨格当初予算で留保していた市民税34億円と、行政改革推進債10億円を含む市債88億5500万円などを財源に充てる。
 企業・特別会計を含む補正後の総額は同2・3%減の1兆7097億9000万円。本年度末の市債残高は一般会計が1兆1315億円、全会計が2兆1282億円。
 ■市教委分は13億1700万円
 京都市教委分は13億1700万円を計上した。補正後の市教育予算は、前年度当初予算比で2%減の494億4100万円。  発達障害のある子どもの学習を市民サポーターが補助したり、白河総合支援学校(左京区)に介護福祉の新コースを設けるなど、障害のある児童生徒の教育充実に1億6000万円を盛り込んだ。ほかに小・中学校の「土曜学習」に2100万円など。

5月12日 杉並の和田中 有料授業を全希望者に枠拡大
、  大手進学塾と連携した有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」を行っている東京都杉並区立和田中学校が今月末から、学力レベルを問わずに希望者全員が受けられるよう枠を拡大することを決めた。
 授業についていけない生徒には、別の家庭教師派遣会社から講師を招いて個別指導を行う。
 夜スペは成績上位層の学力を伸ばそうと、今年1月から生徒の保護者やボランティアらによる地域本部の主催で始まった。現在の受講生は17人で、和田中の教室に平日夜と土曜日の週4回、大手進学塾「サピックス」の講師が出向いて3年生に教えている。料金は月2万4000円。
 地域本部によると、4月に新3年生130人全員を対象に募集したところ、新たに24人の応募があった。学力にばらつきがあるため、「難しい」と感じた生徒には、夜スペと同じ料金で個別指導を行うという。
 兵庫教育大の梶田叡一学長(教育研究)は「多くの子供にチャンスが拡大するという意味では賛成。学校と塾は互いに補完しながら、学力向上に必要なことをどんどん行うべきだ」と語る。一方、法政大の尾木直樹教授(臨床教育学)は「進学塾への丸投げがより進むだけで反対。先生の数が足りないという事情があるにしろ、学力引き上げは教師の役割」と話した。(読売新聞
おかしな話だと思う人とそうでない人に分かれる話題。ただ、「『難しい』と感じた生徒には、夜スペと同じ料金で個別指導」となると、はなっからお金を払って個別指導を受けた方が効率がよさそうにも思えるが。「なら、すべてをバウチャーにして学校選択を可能にして欲しい」との声も高まりそう。しかし、公教育とは何かというベーシックな疑問を時代遅れとして退けてしまうほど未来が明るいわけでは決してないだろう。

5月11日 文科省 学校図書費、2割流用
 学校図書館を充実させるため、2007年度に国が全国の市町村などに交付税として財政措置した図書購入費約200億円のうち、実際に自治体が本の購入に予算化したのは78%にとどまり、20%超に当たる約44億円がほかの目的に使われていたことが10日、文部科学省の調査で分かった。
 図書購入費を流用≠オていたのは、調査した約1870の自治体や一部の事務を共有する教育委員会などの82%に上り、その9割が財政難などを理由に挙げた。文科省は学校の目標冊数「学校図書館図書標準」を定め充実を促してきたが、趣旨が生かされていない実態があらためて明らかになった。図書購入費は地方交付税のため最終的な使途が自治体の判断に委ねられていることが背景にある。
 調査結果によると、07年度に予算化した約156億円の図書購入費の内訳は、小学校向けが約93億4000万円、中学校向けば62億5000万円。国の交付額に対する予算化比率は小学校86%、中学校69%だった。
 予算化が100%に満たなかった理由に「財政状況の厳しさ」を挙げた自治体などは小学校向けで89%、中学校向けも88%に達した。「図書標準を達成したため」としたのは小学校6%、中学校7%にすぎなかった。
 予算化した割合を都道府県別でみると、青森県が最も低く38%。北海道43%、島根県47%、徳島県49%と続いた。京都府は90%。一方、139%の山梨県を筆頭に、東京都、愛知県、鹿児島県の4都県は、国の財政措置の算定を上回る予算を計上していた。
義務教育国庫負担法の一般財源化が最近ではあまり問題にはあなっていないが、この数字がある種のシュミーレーションかも。

5月10日 府教委 生徒の安全確保へ一丸
 東舞鶴高浮島分校の女子生徒殺害事件を受け、京都府教委は9日、緊急の府立学校長会を京都市上京区のホテルで開いた。高校と特別支援学校の計57校の校長らに、宮野文穂教育次長・学校安全対策監が生徒の安全確保の徹底を求めた。
 宮野次長は安全確保に向け、▽不審者情報を関係機関と共有した実効性のある安全管理▽地域の実情に応じた安全確保▽通学路の安全点検の実施−をあらためて強調した。さらに不登校生徒への一層の注意と、教育相談機能の充実を呼び掛け、「子どもたちが2度と痛ましい事件の犠牲とならないよう学校と教育委員会が一丸となって取り組みたい」と話した。
 また、府教委は同日から、浮島分校にスクールカウンセラーを新たに配置した。

5月9日 市教委 指導主事も現金
 京都市立小学校の校長らがミニコミ紙を発行する「京都報道センター」(上京区)に現金を渡していた問題で、市教育委員会の一部の指導主事も同社に現金を持参していたことが、京都新聞社の調べで分かった。現金供与が学校現場だけでなく、市教委事務局に及んだ。
 今春の人事異動で指導主事になった1人は4月初旬、センターを訪れて現金を渡した。「あいさつに訪問する際、菓子や果物を持参する延長線の範囲だと考えている」と説明するが、「胸を張って良いこととは言えない。こうした慣習はなくした方がすっきりする」と話した。
 別の指導主事は、異動が公表された直後にセンターから「御祝」として文房具が自宅に届いた。「センターに出向いて文房具に見合う程度の額を渡した」と証言する。「贈り物をもらって何も返さないのは礼儀に反する。しかし、現金を渡すことに、きちんとした説明は難しい」と述べた。

 ■組織ぐるみでない
 市教委は「組織ぐるみで現金を渡すような指示は絶対にしていない。学校を指導する立場の指導主事は学校現場以上に倫理観が求められる。一部の指導主事に慣習が抜け切っていないなら、市民に誤解を与えかねず、指導する」としている。

市教委の説明は極めて白々しい。「指示はしていない」のは当然だが、そうしたことが慣習的になっていたことは指導主事に限らず事務局メンバーだって知っていたはず。その上で「指導する」とはわけがわからない。むしろ、ここは「反省する」としなければならないところだ。
ところで、校長らが「センター」を訪れたのは4月1日から4日まで。「ペン」が送られたのは4月はじめ。一般市民が教員の異動を知ることが出来るのは4月1日。どうも推理小説を読んでいるようで、日時の整合性がない。むしろ、「社長」は事前に異動内容を知ることが出来たと考える方が辻褄が合う?

5月9日 文科省 09年度 模擬授業必修化
 教員免許取得を目指す学生が知識だけでなく、子どもに理解させる力など教育者としての資質を備えているかどうかを最終判断するため文部科学省は8日までに、従来の教育実習とは別に学内で模擬授業などをさせて評価する「教職実践演習」を大学、短大の教職課程に新設2009年度から必修科目として加える方針を固めた。
 文科省は「子どもとコミュニケーションが取れなかったり、指導力が不足したりしている教員の増加が、学校教育に対する社会の不信感を招いている。09年度からの教員免許更新制と併せ、教員の質を高めることができる」としている。
 文科省は今後、06年7月に教職実践演習の必修科目化を提言した中教審の意見をあらためて聞いた上で、教職課程の内容を定めた教育職員免許法施行規則を改正する。
 文科省は教職実践演習を、教職課程などの活動を通じて得た知識や体験が、教員として最低限必要な資質の形 成につながっているかどうかを最終確認する場と位置付けた上で@使命感や責任感A社会性や対人関係形成能力 B子どもの心情・行動を理解する力や学級運営能力C教科の指導力−などを総合的に備えているかを評価すると している。
 模擬授業のほか、課題のある子どもの事例研究やグループ討議、教員役と児童生徒役に分かれたロールプレーイング、学校を訪問する現地調査などを演習に組み込むよう各大学に求める。履修時期は4年生の後期とし、最低履修単位は2単位が適当としている。
文科省の教員養成制度についての考え方はどこか的外れで負担の強化ばかりだ。記事にある@からCまでを大学の担当教官が正しく評価できるかどうかは実際的には極めて疑問で、むしろ評価できないが故にほとんどが合格点となるだろう。つまり「必修化」しても教員の資質向上にはほとんど役に立たないということではないだろうか。

5月8日 校長、新任祝いにペン受け取る
 京都市立小学校の校長らがミニコミ紙を発行する「京都報道センター」(上京区)に現金を渡していた問題で、新任校長が同社から昇進祝い名目のペンを受け取っていたことが、京都新聞社の調べで分かった。一部の校長はセンターへ渡した現金について「ペンのお礼」と弁明するが、業者から物を受け取ることに加え、現金で返礼する行為が社会常識からかけ離れている。
 複数の校長の証言を総合すると、大半の校長はセンターからミニコミ紙を購読する程度で、親交が深い訳ではないのに、4月初めにペン2本とケースがセンター名義で校長の自宅に届いた。包装には「御祝」とあった。
 新任校長32人のうち、半数が祝い品を受け取ったことを認めている。現金を渡したのはお礼だったという校長が2人いたが、「社会通念と異なる」と認識していた。大半の校長が「金一封を渡すのは先輩から受け継がれた慣習で、贈り物と関係ない」と説明している。
 ペンの種類は複数ある。センターへ1万円を渡した校長の場合、受け取ったペン2本は計2100円だった。
 ペンを受け取り、現金を渡した校長の1人は「保護者からの歳暮や中元を断っている時代に昇進祝いの品を返さなかったのは児童に説明がつかない」と話した。
 センターの奥野進社長は「昇任を祝う意味で、今春は新任校長に贈った。昇進祝いは昔から続けている。校長の来訪はお礼の意味と受け止めている」と話している。
 京都市教委は「センターとは現在、何の利害関係もなく、校長が祝い品を受け取っても職員の倫理条例には抵触しない。お返しは一般儀礼の範囲と考えられる」としている。
連日の報道で関係者はさぞや困惑しているだろう。不正議な事実を隠蔽しようとする体質は昔から同じだが、記者にこの事実を語った関係者がいたことがせめてもの救いではないだろうか。市では、「公益通報処理窓口」なる組織も設置されているが、そこには「自らの職場で起きた違法行為について通報した労働者を,通報したことを理由とする解雇等の不当な取扱いから保護するとともに,事業者が国民の生命,身体,財産等の保護を目的とした法令を遵守することを図り,もって国民生活の安定及び社会経済の健全な発展に寄与することを目的として制定されました。」とある。「誰がちくった」に狂奔しないで欲しい。

5月8日 京の校長らミニコミ紙に現金
 昇任、転任した京都市立小学校の校長や教頭ら多数が4月、学校紹介などを扱うミニコミ紙を発行する会社「京都報道センター」(上京区)を訪れ、現金を渡していたことが、京都新聞社の調べで分かった。校長らは「嫌なことを書かれたり、言われないための保険」などと証言する。金額は1人1万円が目立ち、ポケットマネーとしている。教職者が特定業者に現金を渡す不自然な行為に、疑問の声が上がりそうだ。
 4月1−4日の連日、センターのあるビル内に、校長や教頭、幼稚園長らが次々に入るのを京都新聞社の記者が確認した。
 新任の校長を含む46人に直接取材しただけでも、21人が現金を渡したことを認めた。今回は払っていないが、かつて昇任した時に渡した人が3人いた。現金を渡していないと明確に否定したのは4人だけで、18人は「私的なことなので答えたくない」などと回答した。
 昇任、転任にかかわらず毎年現金を渡しているケースや、校長が自らの1万円に加え、同行していない教頭分5000円を持参するケースがあった。
 現金を渡す理由について「ニュースに学校批判を書かれたくない」「よろしくお願いしますという意味」と語る人がいた。「慣例だから」とする一方、「センターにだけ、お金を包むことはあいさつに訪れた他の団体に説明がつかない。断ち切らないといけない習慣」などと疑問に感じている人が目立った。
 京都報道センターは1977年の設立。ニュース(B4判1枚)を毎月2回発行する。京都市の施策や学校の教育目標などを紹介している。市教委や京都府教委、学校の関係者らが購読している。

センター「詣で」脈々

 京都市立小学校の校長らがミニコミ紙を発行する会社「京都報道センター」に現金を渡していた問題で、昇任や転任時に訪れることが「センター詣で」などと校長らの間で呼ばれ、長年の慣例になっていることが京都新聞社の調べで分かった。「火の粉を払う」「保険」とお金でトラブル回避を図ろうという心理が校長らに働いている。一方、新任教頭が「おかしい」と感じながら、校長に言われるまま現金を渡していたケースが目立ち、詣でが脈々と受け継がれてきた構図が浮かぶ。
 ビルの二階にあるセンター。その入り口で4月上旬、昇任したばかりの小学校長が「御礼」と書いたのし袋を事務員の女性に手渡した。中には1万円。間もなく中に招かれ、奥のソファで、背広姿の奥野進社長と向き合った。
 「あなたも一皮向けて飛躍する時期や」。高齢の社長は淡々と話した。会話は約10分続いた。
 校長がセンターを訪れたのは2回目。最初は約10年前に教頭に昇任した時だった。「当時の校長から付き合いの範囲と言われ、連れて行かれた。校長は1万円、教頭は5千円と教えられた」と証言する。当時も従った。
 なぜ、現金を渡すのか。センターが月2回発行する「京都・ニュース」を気に掛ける校長が目立つ。B4判1枚のニュースに、センター来訪者の名前が並び、1ページすべてが名前だけの号もあった。
 「誰かが誹議中傷を受けたとかではなく、来訪者に市幹部の名前が並ぶ。まさに無言の圧力。自分はおかしいと思って声を上げたとしても誰も支援はしてくれない」と、かつて1万円を渡した校長は詣での理由を説明する。「降りかかる火の粉を払う感じ。結局、金で解決できるならそうしようと」
 今春に昇任した小学校教頭は校長からセンターに行こうと誘われた。封筒2枚に校長と自分の分を1万円ずつ入れた。「おかしいとは思うが、あいさつに行って現金を渡すことが慣例になっていると言われた」と話す。
 自ら主体的に判断して解決する「生きる力」をはぐくむことが今、教育の課題となっている。教えていることと逆で、自ら判断していないのではないかと記者が水を向けると、教頭は「そう思う」と話したまま、黙り込んだ。
「ようやく新聞記事になったか」という感が強い。この「京都報道センター」はこれまでも何度となく市教委や校長会との関係が問題にされ組合や市民団体から関係を整理するように要望されてきた。かつては、市版の教職員録もここで作成され販売されてきた。このときも職員の個人情報を丸投げして作成に当たらせてきたし、校長会が一括購入を決めた前市長の写真集なるものもここの発行ではないかと噂されてきた。
不祥事根絶を叫ぶ現京都市長もかなり社長とは親交が深いはずで、こうした体質を温存したままでは他の部局から教育委員会へ不満が噴出することにもなりかねない。校長会がほとんど事務局の下請け的な存在だという批判もこうした体質からか。

5月5日 未来新聞 子どもの数が最少更新
 5日の「こどもの日」にちなみ、総務省が4日発表した人口推計(4月1日現在)によると、15歳未満の子どもの数は前年に比べ13万人減の1725万人と過去最少を更新した。1982年から27年連続の減少。総人口に占める割合も13・5%と34年連続で低下し、世界でも最低水準になっている。
 総務省は「出生児数の減少が、子どもの数全体を引き下げている」と分析。国立社会保障・人口問題研究所が2006年にまとめた将来推計では、子どもの数は15年に1500万人を割り込み、総人口に占める割合も12%を下回る見込みで、今後、効果的な少子化対策が急がれそうだ。
 総務省の推計によると、子どもの数は男の子が884万人、女の子が841万人。3歳ごとの年齢層別では、最多は中学生(12−14歳)の359万人で、最少は0−2歳の324万人と、年齢層が下がるほど少ない。(共同通信)

5月3日 市教委 3小にソーシャルワーカー配置
 京都市教委はこのほど、いじめや不登校といった子どもの問題に福祉面から取り組むスクールソーシャルワーカーを、初めて市立小3校に配置した。問題行動を起こす児童の背景を探り、福祉事務所や児童相談所など関係機関につなぐ役割が期待されている。
 市教委は本年度、文部科学省の委託事業で、社会福祉士や臨床心理士などの資格を持つスクールソーシャルワーカーを非常勤嘱託として任用。陶化小(南区)、醍醐西小(伏見区)、向島藤の木小(同)の3校に配置した。3校を拠点に周辺の小中学校で活動する。
 3人のうち社会福祉士佐々木千里さん(48)は2日、向島藤の木小で活動を始めた。必要に応じて教員の研修会や、個々の児童のケース検討会を開く。佐々木さんは「子どもの幸福のため、先生を間接的にサポートしたい」と話している。
格差が顕在化する中で「ソーシャルワーカー」の仕事が重要視されてきているのは事実で、この配置によって一定の成果が生まれる可能性もある。学校での分業体制が進行しており専門分野での対応が求められる反面、あいもかわらず教員に求められるものはその「理想」像である。この分裂の中で職業的な境界が見えないまま疲労はかなり蓄積されつつある。

5月2日 文科省 教育基本計画の投資目標 GDP5%で調整
 文部科学省は政府が初めて定める教育振興基本計画で、教育投資額について国内総生産(GDP)比5%との数値目標を盛り込む方向で調整を進めていることが1日、分かった。
 4月18日の中教審答申を受け、政府は基本計画を5月中に閣議決定する方針。ただ、財務省は歳出削減の観点から教育投資額の目標の明記に強く反対しており、政府内の調整が手間取る可能性もある。
 「GDP比5%」との数値は、経済協力開発機構(OECD)加盟国の公的な教育支出の平均値。日本はGDP比3・5%で目標達成には国と地方を合わせた教育支出を7兆円強増やし、総額約25兆円に引き上げることが必要となる。(共同通信)