タイキ新聞 第3号(1999.4)

Chiko

大樹の大切なもの

 この頃の大樹は、前髪もちょっとだけ伸びてきて、笑えます。その分、だんだん赤ちゃんらしくなってきたという感じがします。
大樹がもっと小っちゃい時、人に逢う時「大樹がうんこでなくて…」と相談をしていました。小っちゃな身体で、顔を真っ赤にしてきばっても出なくて泣く姿は、観ている私の方がつらかったです。おむつをはずすとうんこが出ていてびっくり!というイメージを持っていた私は、まさか母親になって赤ちゃんのおしりを綿棒(めんぼう)でつつくなんて思わなかったです。
 だけど、そんな大樹も今ではすっかり大きくなって、自力でうんこ出せる様になりました。そんああたり前のことでも、私は感動して「大人になったのね」と言ってしまいます。(チエおばあちゃんは大人になったんじゃなく、人間になったんだと言います。)
 それはいいんだけど、大樹ッたら昔のつらい思いをしたときのことが忘れられないらしく、うんこを出してもニコニコ笑っているのです。変な赤ちゃんと思いつつ、おむつを変えてあげると今度は大泣きです。きっと大樹は、「僕のうんこ返して!」と言ってるのでしょう。そんなの誰が欲しがるの。

ぷんぷん!

 大樹君はくつ下が嫌いらしい。私も家に着くとまずくつ下をぬぐので、大樹もそうなんだと気にしていませんでした。
でも周りの人々からの「かわいそうコール」があったので、大樹のおばあちゃんに言ってくつ下を買ってもらいました。小っちゃなくつ下って可愛いなと思うと、値段が300円もするのです。私のは100円のを買うのに、信じられないと思いました。だけど5センチぐらい伸びるので、2・3年くらいもつからいいかと思い直しました。
 そんなやさしい親心の私の気持ちを無視して、だまって勝手にくつ下をぬいじゃう。気がつくともうすでに片一足が行方不明。それも一度ならず二度までも。もう買ってあげないからね。

一言

 私と大樹が寝ていると、お父さんが「可愛い」と一言。だから私ちゃんと「ありがとう」と答えました。
それからはお父さんは次の一言を絶対忘れません。「大樹可愛い」


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