タイキ新聞 第9号(1999.10)

Chiko

おちつけ、大樹

 この頃の大樹は、お座りも上手になってきて、自転車のイスにすわっています。背中をまっすぐ伸ばして、両手をきれいにそろえて乗る姿は、もう本当に可愛い。
 だけど一つ残念なのは、そんな可愛い大樹の姿を、私は自転車に乗っているので後ろ姿しか見れない。とても悲しいです。
 まあ、そんなことはともかく、買い物とか楽になりました。今は季節も良いので、よく外へ出ます。
 大樹は「お外」が大好きで、私が外出の用意をするだけで分かるのか、喜びます。それが玄関を出て、階段(私は団地の3階に住んでます)を降りると、もう足をばたばたさせて、おたけびをあげて、喜びを身体いっぱいに表現します。
 そんな姿に、ある日私はふと思いました。もし私と大樹の「親子関係」を知らない人が見ると、これってまるで融解にしか見えない・・・??

せつない初恋

 子供って、お母さんが大好きだってよく聞きます。なるほど、周りにいてる子供って、知らない人(私)より、お母さんにだきついていてます。でも、大樹はなんか違う。初対面の人にもだかれにいってしまう。そのたびに、「私の24時間を返して」と思ってしまう。そんな大樹だって、この頃「お母さん好き」っていうの、上手に表現してくれます。
 なのに10ヵ月をすぎると、早くも初恋がはじまりました。相手は引越し会社のCMに出てくる「キリンさんが好きです。でもゾウさんの方がもっと好きです。」と言う女の子です。彼女が出てくると、今までの動きを止めてテレビに向かい、笑いかけています。
 そんな大樹の必死のアピールも相手には全然伝わらず、数10秒で消えてしまうのでした。


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