東北関東大震災・被災地からのレポートを聞いて


 先陣を争うように被災地へ入ったマスコミ。

 被災地からのレポートは、たしかに壊滅的な状況を伝えてはいる。

 しかし、

 被災地から送られてくるレポートは真実を伝えていない。と現地の人たちは口をそろえて言う。

 自分の意見をベラベラとしゃべるレポーター・・・。

 善意なのだが、感情が入り込み本質を妨げている。

 しゃべればしゃべるほど、

 被災地の本当の現状は伝わってはこない。

 レポーターというものは、もともとおしゃべりなのだ。

 自分の思うことを他者に伝えたいという欲求が強いからである。

 あれがホントだと思ったら間違う・・・。

 自分自身の思いや感想や意見からレポートすれば、

 嘘と言っていいほど誇張されたものになってしまうだろう。

 本質はどこかへ行ってしまったのだ・・・・。

 本当の姿さえ伝わってはこない・・・。

 カメラや音声、照明といった報道機材と人員とが被災地に入ることができるのなら、

 被害の状況を伝えるだけではなく、

 何よりも先に第一義的に求められているものを、

 命にかかわることを伝えるべきではないだろうか。

 行政が被災状況や避難している人たちの必要を把握し切れていない状況なのだから、

 まっ先に現地に乗り込んだ報道がその役目を果たすべきではないかと思う。


 「 偽善者よ、このように空や地の模様を見分けることは知っているのに、

 どうして今の時を見分けることを知らないのか。」

 (新約聖書・ルカによる福音書・12章56節・新共同訳聖書)


北白川 スー

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Wrote up on 18 March 2011.