・・インドネシア・バリ島・・

吉田 隆      

 8月下旬、コロナ禍にあって2年間開催ができなかった PAM(ペンテコステ・アジア宣教)会議に出席するために、 インドネシアのバリ島を初めて訪問いたしました。バリ島が 観光地として良く知られているところだとは聞いていました が、イスラム教徒の人口が世界一多い国であるインドネシ アにあって、ここバリ島はヒンズー教が非常に強い地域で あることを実感しました。
 それは16 世紀にイスラム教の勢力がジャワ島で拡大し、 王国が衰亡し、僧侶や工芸師たちがバリに逃れてくること によって、この文化が形成されていったようです。

バリ・ヒンズー

 「神々の島」と呼ばれるバリ島の約90%が、土着信 仰とインド仏教、ヒンズー教の習合によって成り立つ バリ・ヒンズーの信仰者たちだそうです。店や家の前 だけでなく、道端にも毎朝お供物が置かれます。そし て宗教的な活動が、各家々で、村で、地域で、と異な る単位で頻繁に行われ、その度に人々が集まり宴会の ようなものが行われます。
 それでこうした宗教活動のために使われる支出は、 家計収入の70%にもなると聞いて、非常に驚きまし た。
 確かにインドやネパールで見たヒンズーとは異な る、バリ独自のヒンズーと思われ、霊的にも非常に強 い影響を感じるものでした。

GPdI(インドネシア・ペンテコステ教団)の成長

 アメリカのシアトルにあったベテル・テンプルとい う教会から101 年前に宣教師が遣わされ、インドネシ アのバリに福音宣教が開始されました。その働きはイ ンドネシア全土に拡大し、現在信者総数は約130 万人 だそうです。日本の現在のクリスチャン人口が、カト リックとプロテスタントの信者を合わせても100 万人 に及ばないことを考える時、インドネシアでの宣教が 著しく進んだことを見て、胸躍る気持ちでした。私た ちは、バリのGPdI 教会の1つを訪問し、午前7時と 9時の聖日礼拝に於いて、賛美とメッセージの奉仕を させていただきました。

PAM(ペンテコステ・アジア宣教)会議

 コロナ禍にあって、インドネシアの国外から30 人余りと、国内 から80 人余りが出席して、宣教への取り組みが様々な形で発表さ れました。私も、安倍元首相が射殺され、旧統一教会とのからみ で、今後の日本の宣教と、日本からアジアへの宣教がどう展開するかについ て、語らせていただく機会をいただきました。
 以前に増して、宣教従事者たちの日本宣教への関心 が高まっていることを感じました。

JCF バリ訪問

 以前、松本章宏牧師がジャカルタJCF(ジャパニー ズ・クリスチャン・フェローシップ)を牧会していらっ しゃる時に、ジャカルタを訪問した時に、松本師がバ リの集まりについての重荷を分かち合ってくださった のが、心に留まっていました。
 今回、バリ訪問に際しJCF バリを訪問することが でき、しっかりとした信仰に支えられているクリス チャンの姉妹方のお証を聞いて、励ましをいただきま した。 T



ニュースレター「グレイト・コミッション・第95号」 2022年11月14日・発行

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