「にゃおんのきょうふ─80年代カルチャーを問い直す」
美津島明・著 定価1428円+税 四六版/280ページ 純響社
・目次
はじめに
第一部 底流としての八十年代
一の巻 プログレ世代の憂鬱 八十年代前史
プログレとは/何故プログレなのか/プログレ世代なんてない?/
されど、われらがプログレ世代なのだ/プログレ世代の憂鬱
二の巻 山上たつひこ、という実存 ――70年代から80年代へ
「檸檬屋」という名の喫茶店の片隅で/『喜劇新思想体系』前史としての
『光る海』/『喜劇新思想体系』という実存/『喜劇新思想体系』は山上
ワールドの密教である/『喜劇新思想体系』の世界(一)/『喜劇新思想
体系』の世界(二)/山上たつひこという「実存」
三の巻 村上春樹という「夢」
なぜだか春樹、いつしか春樹/村上春樹とのほんとうの付き合いのはじまり
/村上春樹の「ナゾ」/村上春樹の孤独/村上春樹との付き合い、その後
/村上春樹という「夢」
四の巻 世代体験としての「現代思想」
はじめに/浅田彰の「一撃」/浅田彰は、オタクのイデオローグである/され
ど浅田、そして大友/懺悔の値打ちもないけれど・・・/『マスイメージ論』のこと
/『マスイメージ論』小論(一)/『マスイメージ論』小論(二)/マスイメージ論』小
論(三)/世代体験としての「現代思想」
第二部 「オウム的なもの」の始動と噴出、そして今へ
五の巻 「バブル」のど真ん中で「ご真言」を叫ぶ
友の声から遠くはなれて/阿含宗に入る/ごく個人的な”事件”/レイショウノ
ホトケ?/阿含宗での修行の日々/心の同志としての中沢新一/中沢新一の
「優雅な舞い」(一)/中沢新一の「優雅な舞い」 (二)/私はコレで阿含宗を辞
めました/「バブル」の日々/バブルとは「竹下 登的なもの」が跋扈した価値的
アナーキーの時代であった/「バブル」のど真ん中で「ご真言」を叫ぶ
六の巻 「オウム」という結末
「個人的なこと」と「世代的なもの」と「社会的なもの」/阿含宗についての当時
の手記(一)/阿含宗についての当時の手記(二)/中沢新一についての当時
の手記/「浅田彰VS中沢新一 オウムとは何だったのか」をふたたび取り上げる
/元オウム真理教幹部・井上嘉浩の苦しみ/吉本・小浜論争についての当時
の手記(一)/吉本・小浜論争についての当時の手記(二)/「オウム」という結末
大団円 それでも地球は回るのだ ――逆向春助ふたたび参上
おわりのおまけ
装画 山上たつひこ『がきデカ』より
装丁 山下雅人
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