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国際関係論(4単位、グレードナンバー200)




担当者名  松田 哲
主  題  国際社会について考える能力を養うために、国際関係に関する基礎知識を学ぶ。
教  材  教科書:初瀬龍平・月村太郎・定形衛編著『国際関係論のパラダイム』(有信堂高文社、2001年)
      参考書:講義中に随時紹介する。
      その他:レジメを配布する。
評価方法  学期末試験(100%)。受講者数次第では、レポートにする可能性もある。


受講者への要望
 講義に出席し、頭を働かせながらノートを取り、試験前にしっかり勉強すること。そうでない場合の単位取得は、困難である。なお、第1回目に講義に関する説明を行うので、必ず出席するように。


講義の概要
 国際関係論とは、国際社会で活動する多様な主体(国家、企業、NGO、個人など)が引き起こす様々な現象について、学際的かつ総合的にとらえることを目指す学問である。国際社会について考える能力を養うためには、個々の現象に関係した基本的な事実を知ることと、その事実にもとづいた基本的な視角を身につけることが必要となる。そこで本講義では、受講生にそのような知識と視角を身につけていただくために、以下の論点について、歴史と理論という2つの観点に依拠しながら論じていくこととする。


講義の順序
 序.国際関係とは何か
 T.国際社会を見る目−国際社会の特質とイメージ−
  1,国際社会をみる基本的な視座
  2,国際社会のイメージ
 U.国際社会の誕生−西欧国際体系の成立と展開−
  1,西欧国際体系の成立
  2,西欧国際体系の特徴
  3,西欧国際体系から現代国際体系へ
  4,ヘゲモニーとパックス・アメリカーナ
  5,補論:東アジア国際体系
 V.安全保障とは何か
  1,リアリズム的安全保障(伝統的安全保障)
  2,戦争と戦争防止体制
  3,核兵器と核抑止戦略
  4,軍備縮小と軍備管理
  5,安全保障論の転換−新しい安全保障−
 W.多文化主義−国民、民族、エスニシティ−
  1,国家のとらえ方−国民と民族の関係−
  2,エスニシティとは何か
  3,多文化主義
  4,日本と多文化主義
 X.南北問題
  1,南北問題総論
  2,南北問題の起源−植民地支配と帝国主義−
  3,植民地独立後の展開
  4,経済開発とは何か−アジア・ニーズの出現とその影響−
  5,西欧的近代化論を超えて−経済開発 再考−


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