２０１７年１１月２６日作成

「暁!!三國学園　オルタナティブ」
レポート　＃３

１１月２３日のチケット発売イベントに集まったキャストの皆様と演出の河瀬仁誌さん

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劉備桃花役　横野すみれさん

徐衣先生役　宮脇舞依さん

周優衣役　松本奈々さん

曹孟子役　高瀬川すてらさん

シングルキャストの皆さんとゲストの澤井里依さん

ダブルキャスト星組の皆さん

諸葛亮子役　宮脇愛さん

張飛翼役　桃華りささん

司馬イザベラ役　御厨文香さん

呂布神無役　さとうれいなさん

ダブルキャスト月組のみなさん

−−（演出の河瀬さんに）今回、２回目のアリスインプロジェクト公演の演出、しかもご自身の作品を上演ということで、まずは作品の紹介、特徴、意気込みなどを教えてください

（河瀬） 「暁!!三國学園」は三国志をモチーフにしてそれを学園物に落とし込んだという異色の作品になっています。「魏組」という優等生のクラスとスポーツ特待生の「呉組」、そして落ちこぼれの「蜀組」が学園の中で波乱を起こすという物語なんですが、ウチの作品の中でもこの作品は結構異色でして、普段はあまりやらないコメディータッチのお話になっています。それを今回アリスインプロジェクトさんでやらせていただくことになったんですが、「まあ、自分の本だから怖いな」と言うのが正直な感想です。この作品を女の子だけでやるというのは今までやってきたことが通用しないというのもありますし、女の子だけでどんな風になるのか想像もつかないという部分もありまして、「ドキドキするなあ」というところからスタートしました。

−−もともとこの作品は男性キャストがメインだったものを書き換えられたので、芝居の雰囲気は全く違う物になるわけですが、思い描かれていた感じとキャストを踏まえてここまで演出されてきたものは、大体の想像通りでしょうか？または想像とは違った感じになってるでしょうか？

(河瀬）　（キャスティングの後にも）何となく想定して台本は書き直したんですけど、想定以上にみんな可愛かったというのが正直なところでして…（笑）。いやほんとに想像以上にみんな頑張ってくれるし、想像以上にみんな可愛らしいし、想像以上にみんな遊んでくれるので…。本番に向けてもっともっと遊んくれたら嬉しいなと思ってます。

−−では毎回恒例の質問ですが、複数回見られるお客さんに注目してほしい点があれば…

（河瀬）今回は日替わりの場所がいっぱいあって、しかもさらっと入ってくるのでそういうところを楽しんでいただければと思います。あと今回、彼女たちの覚えている段取り量というのはすごい量なんですね。それを毎回変わらずやると思うんですけど、そういう頑張ってる部分を評価してあげてほしいと思います。

−−（出演者の方に）今回の舞台の役柄と見所を教えてください

（宮脇愛）　諸葛亮子役の宮脇愛です。亮子ちゃんは完璧で一人でできちゃう子なんですけど、ちょっとずつクラスの他の子とかにも頼るようになっていくので…、そこが見所です。あと個人的に見てほしいのは亮子ちゃんの超絶ふてこい顔です。曹孟子に対してむちゃくちゃふてぶてしい顔をします（笑）

（横野すみれ）　劉備桃花役の横野すみれです。桃花はバカなんですけど蜀組の中ではリーダーなので、一応私なりにみんなをまとめているつもりです。蜀組とか魏組とか呉組とかそれぞれ団結力があるので、そういうところを見てほしいです。あと、わちゃわちゃしているところも楽しんでみてほしいです。

（桃華りさ）　張飛翼役の桃華りさです。翼は元気っこおバカな役なんですけど、殺陣もいっぱいあるのでそこも楽しんでみてください。

（高瀬川すてら）　曹孟子役の高瀬川すてらです。孟子は文武両道の魏組の中でも生徒会長という学校の中ではヒエラルキーのトップにいるのですが、実は女の子らしい部分があって、そこがかすかに垣間えるので一緒に探していただければと思います。あと３クラスがそれぞれカラーが違いますので、みんなが全力を出して汗をきらめいて舞台上で必死に戦っている姿を 見ていただければなと思います。

（御厨文香）　司馬イザベラ役の御厨文香です。イザベラは理事長の娘で、性格に難アリの娘なんですけど、例えば「嫉妬」とかっていう女の子の汚い感情を全部受け持っている役なのかな、と思っています。全員女の子だからこそできるこの三國女学園を是非楽しんでいただけたらと思います。

（さとうれいな）　呂布神無役のさとうれいなです。呂布神無は一言で言うとめちゃくちゃ強いヤンキーなんですけど、相方の董卓瑞鬼という子と一緒に学校を荒らしているので、そこに戸惑う女の子達の姿を見てもらいたいです。あとは可愛い女の子達が殺陣だったりお芝居だったりを全力でしている姿を見て、更に推してる女の子のことを好きになってもらえたらと思います。楽しんでいってください。

（松本奈々）周優衣役の松本奈々です。周優衣ちゃんは呉組のバトミントン部のマネージャーをしていて、一見めっちゃ泣き虫で弱い子なんですけど、意外としっかりとした考えを持った女の子で、そこをどういう風に演じるかが難しいんですけど…、呉組の団結力とか見せられるように頑張りたいと思います。

（宮脇舞依）　徐衣先生役の宮脇舞依です。私が演じる徐衣先生は、先生という立場ながら、長いものに巻かれろというか、権力のある人に媚びる傾向がございまして、平気で自分のクラスの生徒を裏切るようなとんでもないクズの先生です。良くも悪くも自分に正直な女性だな、と思いながら演じさせていただいています。普段絶対使わないような汚い言葉もありつつ、どこかで誰かに寄り添いたいと思う部分とか、人の中にある弱い部分も垣間見えたりする人物なのかなと思っています。この舞台は見れば見るほど魅力的な舞台だと思いますので、是非よろしくお願いします。

−−宮脇愛さんはお芝居は初挑戦ですか？

（宮脇愛）　学生時代に学内での発表という形のお芝居はやったことがあるのですが、一般の人に向けてするのは初めてです。

−−今回長台詞も多いし、アクションもあるので大変だと思いますが、特に苦労していることはありますか？

（宮脇愛）　やはり台詞を覚えるのに苦労しました。あんなにたくさんの量の台詞をいただいたことがなかったので…。でもこれだけの量の台詞をお芝居の中で言うことができるんだな、と思うと嬉しくも思いました。

−−覚え方ってあるんですか？

（宮脇愛）　（高瀬川）すてらさんだったり（演出の）河瀬さんだったりにアドバイスいただいて…。会話のシーンだったら、相手の台詞の中にあるキーワードを毎回探し出して、この言葉があるからこうなる、という覚え方をしたり、あと「他の方の台詞を読んだのを録音して、そのあとの自分の台詞の部分を少し空けて、すぐに正解の台詞を読んだのを録音する、というのを作ると電車の中でも覚えられるよ」って教えていただいたのでそれを実践しました。

−−横野すみれさんは最近のアリスインプロジェクトＯＳＡＫＡの舞台に連続で出ておられますが、今回の座組の特徴はありますか？

（横野すみれ）　今回は、もちろんＫＲＤさんがいるというのもあるんですけど、すごく女の子らしい子が多くて、オフの時とかでも抱きついてたりとか、仲がいいので、それぞれのクラスの仲の良さとかも出せたらいいなとも思います。

−−今回の役所は、いろんな要素があって、後半にはまさかの展開もあったりするんですけど、役作りで特に苦労しているところはありますか？

（横野すみれ）　はじめて殺陣をつけてもらって、今までは一度もやったことがなかったので…、まず運動音痴なので覚えるところから大変で、それでもかっこよく動けるように頑張ります。
 
−−桃華さんはここまで演じてみての苦労はありますか？

（桃華りさ）　バカな役なんですけど、バカになりきれなくて…、お芝居自体が初めてで、台詞を普通に読んじゃうのが面白くないな、と思ってて…。でも最近やっと「こうしたら面白いかな」って試してみることができるようになりました。ただ「バカ」にもいろいろ種類があって、その中のどの「バカ」にしたらいいのか悩んでいて…。（高瀬川）すてらさんや前の公演で翼役を演じられた今池由佳さんとかにもアドバイスをいただいて、「バカ」を考えて演じています。
 
−−宮脇舞依さんも今回なかなか大変な役所だと思うのですが、ここまでの稽古の感想は？

（宮脇舞依）　そうですね、そもそも私、普段あんまり怒鳴ったり怒ったりすることがないんで、怒り方、叱り方をドラマを見て研究したり、ウチのお母さんが怖いのでお母さんが怒っているのを想い出しながら、演じさせていただきました。

−−今回ＫＲＤ８さん全員参加ということで、ライブの合間などにも三國学園の話なんか出るんですか？

（宮脇舞依）　移動中とか、あとイベントの時とかでもメンバーみんな台本持ってきてたりとか…

（桃華りさ）　このあいだ、ライブの控え室で割り箸で殺陣の練習してました…（笑）

（宮脇愛）　あと、不意に台本の中の台詞を読んで、すぐに返せなかったら「や〜い！」みたいな…（笑）

−−では最後に横野さんと宮脇愛さんでアピールをお願いします

（横野すみれ）　今回の舞台はホントに熱量とか元気の良さとかを見てほしいし、あとダンスシーンなどもみんなで頑張ったので見てほしいです。皆さん是非楽しんでみてください。よろしくお願いします

（宮脇愛）　ストーリーから何からすごい素敵な物語なので、月組、星組両方を見てその違いを楽しみつつ、公演が始まってすぐの頃、そして千秋楽に向かって成長していく演者、キャラクター達の変化も楽しみながら是非是非たくさん見ていただけたらと思います。よろしくお願いします。
 
−−ありがとうございました。

間もなく本番！段取りごとの非常に多いこのお芝居は最後の最後までキャストのみんなは稽古に余念がありません。演出の河瀬さんが「もっとみんなに遊んでほしい」と言ってました。まさのその部分が最後の稽古にかかっているのかもしれません。今回のアリスインプロジェクトＯＳＡＫＡは今までで一番楽しめる舞台になるはずです。ファンの方は是非複数回、そして特に推しメンがいないという方も、是非一度見に来てみてください。

公演は大阪日本橋・インディペンデントシアター２ndにて、２０１７年１１月２９日〜１２月３日の全８公演。当日券もあります。ただし初日や千秋楽は売り切れてしまうこともありますので是非お早めにチケットゲットして下さい。
チケットなど公演の詳細はこちらをご覧下さい。

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