前日の金曜、22:00PM頃から私を含む5名の仲間で栃木県にあるツインリングもてぎへ、トライアル世界選手権を観戦に出かけた。
すでに全日本選手権大会やツーリングトライアルなどを観に行ったり、また自分でもトレール車でエンデューロに参加しているので、超一流のトライアルテクニックを観るのをとても楽しみにしていた。
早朝、もてぎに到着しゲートをくぐると、競技前のサーキット特有の緊張感が伝わってくる。わくわくして私の歩幅も自然に大きくなってしまう。
トライアルとういと、地味なイメージがまだあるけれども、近年のマシンと技術の進歩とウエアの派手さはロードレースに負けないものがある。
ロードレースと違い、観客は競技直前のスタートラインにいる選手に直接声をかけられる程の近くで観戦できるし、セクションに移動しては良いポイントを見つけて写真を撮ったり、パドックに飾られたピカピカの競技車両を眺めることもたやすい。少しがっしりしてはいるけれど、人なつっこい表情をした選手達がいったんアクセルを開けると、とてつもない場所へ瞬時に移動しているのは、何も難しいルールを知らなくても素直に驚いてしまうだろう。
夜はキャンプで、食事はパスタや缶詰などの有り合わせですませたが、様々なお酒も飲み、愉快に過ごした。しかし、夜中から小雨が降り続き、テントは浸水してしまった。
朝になっても雨は止まなかったが、傘で事足りた。足元は登山用のスパッツを持参していたので、問題なし。
本やテレビで観たことのある選手と、実際声をかけたり写真を撮って2日間のすごい技を堪能してきた私たちは、くたくたに疲れたけれども満足だった。
帰りの車中では、延々と話に興じてふと車窓から差し込む夕陽に気づいて外を観ると、特大の富士山が頂上の雪を夕焼けに染めてうっとりするほどの美しさだった。