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T-Bird Diary


1998年7月18日




昨夜から続く雨は本降りで、一緒に観戦する予定の友人からは、あまりの雨の強さに6:20AMにキャンセルの電話が有った。 今日は、全日本トライアル選手権大会が兵庫県の猪名川町で開催される。 9:00AMには到着したかったので、7:30AM頃家を出た。 会場に着くまで雨は一向にやむ気配がないほど強く降っていたが、観戦中は傘は使わずにすんだ。 木々がうっそうと茂る急な斜面に挟まれた岩だらけの沢の水は、雨で急流となっている。風も通らない森はとても蒸し暑い。 歩くのも困難なセクションを選手たちが次々にトライしていく。

世界ランキング2位の藤波や、黒川、成田 匠・亮兄弟といった雑誌によく登場する面々をまのあたりにすることができて価値ある1日だった。

さすがスーパーA級の選手の走りはきれいだし、ものすごく安定した印象を受ける。 芸術的にクリアしていく彼らにどよめきとも感嘆ともつかない声があがって興奮する。 B級の選手たちも果敢にトライし、A級やスーパーA級の選手たちのクリアできなかったセクションを成功すると、大きな拍手が起こる。 うまくいかなかったときも、同様の拍手でその勇気を讃えた。

トライアルはオートバイの競技のなかでは異色と思われがちだけれども、テクニック・マシンの性能・精神力を最も必要とされる究極ともいえる競技かもしれない。 この日、落差15Mくらいだろうか、80度くらいのぬかるんだ赤土の傾斜を登るのに失敗した選手が、両手のテーピングをはずしたとたん手のひらにけいれんを起こしていたが、本人のなに食わぬ顔をみてそう思った。




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