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updated 07/12/00

強行突破のCeleron533



5月5日 今年の始めから、ずうっと調子の悪かったSCSIの理由が判明した。 ZipもHDも書き込み、読込に失敗したりと不安でデータを扱えないでいた。 SCSIのHDに書き込んだFreeBSDも使えない。 ホームページのデータが入ったZipディスクが怖くて使えない。 結局、2枚のZipディスクをオシャカにしてしまったんだからな。 コネクタは何度も調べて、ケーブルも交換したりしていたんだが。 これを最後にと思い、SCSIボードを抜こうとしたら、簡単に外れた。 これが、緩んでいたのだ。 接続コネクタを何度も蹴った奴がいることは分かっていたのだが、コネクタを蹴ったついでにボードも歪ませてくれていたわけだ。 きっちり、差し込むと今までの不安は何処に行ったかのように、Zipからデータを転送できる。 今までは、一度に5MB以上を転送しようとすると、必ず止まっていたのだが、30MB程度を試してみても何の問題も起こらない。
5月15日 某氏より、BIOSのアップデートをしたらCPUをもっと速いのものと交換できると、悪魔の囁きを受ける。
そういえば、97年11月に購入以来、GW266PのBIOSはアップデートされてはいない。
当然ながら、私のはSlot1の440LXボードである。 今では、旧旧型とも言えるであろうか。 そして、そろそろ266MHZにも慣れて遅いとさえ感じるようになってきているので、このボードに乗せられる最速のCPUが1万円を切っているらしいという話には多いに心が動かされる。
これもいい機会だと思い、某氏に教えて貰った通りにアメリカのGATEWAY2000のサイトを探ってみた。

当たり前だが、全部英語なので目的のページを探すのは一筋縄ではいかないと思ってはいたが、4A4LL0X0 BIOSにたどり着くのには大分時間がかかった。
もっと、分かりやすくして欲しい物である。 PCにBIOSアップデートは必須であろう。
などと、ぶつぶつ言いながらページを見てみると;
今まで使っていたのは
BIOS revision 4A4LL0X0.15A.0008.P05 9/97
そして、最新版は
BIOS revision 4A4LL0X0.15A.0023.P18 10/98
まあ、相当アップデートされていたようである。
とりあえず、ダウンロードする。


5月18日 BIOSのアップデートなんぞというPCの根幹に関わる作業をするわけだから、前回の雷で相当懲りた私は、先ず、HDの中身を全部CD−Rに焼くことにした。
5月20日 フロッピを用意してから、ダウンロードしておいた7502621.exeなるファイルを実行する。
これを書いているのは約一月以上後であるので細かいことは忘れているんだが、自動的にフロッピに解凍したファイルを書き込んだように思う。
フロッピをいれたまま再起動させるとBIOSのアップデートが勝手に始まり、勝手に終了し、画面にフロッピを抜いて起動してくれとコメントが出てきたような気がする。 もう、痴呆化が進んでいるのかなあ、よく思い出せないのだが、プログラムの方でちゃっちゃとアップデートを済ませ、人間は何も設定などする必要は全く無かったように思うのである。
それが証拠に、現在アップデートされたBIOS画面が起動の度に見えるのだから。 某氏の話では、INTEL製のBIOSと違い、GATEWAYからダウンロードしたものには、起動時にGATEWAY2000のロゴが出るから、絶対そっちにしろと勧められていたのである。 というわけで、今は毎回牛柄のサイコロの絵を見る羽目になった。

当時という程昔ではないが、何か資料が残っていないか捜してみたら、ダウンロードしたファイルに入っていたテキストのプリントアウトが出てきた。 我ながら、しっかりしているではないか。 これを、読んで手順を確認していたのである。
英語で書いてあるとはいえ、内容は単純である。
1.フォーマットしたディスケットを用意する。(くわしい各OS別フォーマットの仕方あり。私はエクスプローラから右クリックでフォーマットを選んで実行した。この方法は書いていない。)
2.BIOSの各ファイルを全てディスケットにコピーする。(くわしすぎるぞと思うほどのコピーの仕方の説明。)
3.ディスケットを入れたまま再起動し、出てくるメッセージに合わせて全て[ENTER]キーを押すこと。
4.233mhz以上のプロセッサーの場合はジャンパで設定する事

なに、そうだ、ここで悩んでいたのを思い出した。 私のはミドルタワーなので、ジャンパを差し替えたりするためには、殆ど分解しなければ手が届かないのだ。
CPUの交換は後で考えることとして、ひとまずBIOSはアップデートする事に決めたのだった。
このプリントにはその後、各デバイスドライバを使えるようにするため、Windows95 CD-ROMを入れたり、各設定を何度も再起動しながら進めていった事が記されている。 一番最後に、英語キーボードの設定を何とか日本語キーボードに直した苦労も記されていた。
アップデートは簡単だったが、Windows95の方が面倒であったというわけだ。


5月27日 ネット上で調べてみると、GatewayのSlot1の440LXボードではCerelon500への交換はうまく行っているようである。 DOS/Vパラダイスで目星を付けて置いたのを購入することにする。
5月30日 DOS/Vパラダイスに先週まであった、Cerelon500mhz 9,980円の箱がない。 BIOSアップデート時の説明にビビッた私は、先週、CPUを物色していたのだが、買う踏ん切りがつかなかったのだ。 今は、Cerelon533mhzの10,980円である。後は、440LXボードには使えない、カッパマインのCPUばかりだ。 これを乗せる差し替え用のボード(直接CPUを乗せるあれなんだが、何と呼ぶんだろう?スロットかな。)は5種類ほどある。 店員に聞いてみると、最低限の用途に使うなら最低の値のボードで充分だろうということで、1,730円のを買う。 ということで、買ってしまった。 どこかのサイトでは500はOKマークがついていて、533にはがついていたんだけど。 なんとなく、うまくいきそうな気がしたんだからいいじゃないか。

早速、箱を見る。

箱の左下にはこんな注意書きがある。

今まで、書いてきた内容で判るように俺はドシロートだ。 気にせずにどんどん開けていく。

チビボードも開ける。

裏には手順が写真入りで載っている。

何だ、簡単じゃないか、と、ドシロートは思ってしまうのである。

PCのコンセントを抜いて横のカバーを外す。 ハードディスクの装着やら何やらしょっちゅう開けているので、今ではネジ止めしておらんのですぐ開けられる。 手を奥に突っ込んで、スロットの両側の爪を立て、引き抜こうとするもびくともしない。何度も挑戦して、マザーボードを折りそうになってから、これはおかしいと気がついた。PCを横倒しにして天井の蛍光灯で奥までよく見えるようにする。 スロットのゴジラの背中のような四角い剣山のようなサイバーパンクなヒートシンクがバーでスロット固定部分に止められているではないか。 もう一度、手を突っ込んでバーを外したら、スロットはごそっと取れたのだ。

何か写真と違うなあ、とIntelの説明書をめくる。

CPUを乗せてからファンを乗せて留めるわけだ。 何度もやり直してようやく[E]をとめたが、[F]のケーブルヘッダはどこに差し込むのだ。 マザーボード上を見ても発見できない。 とりあえず、スロットを差し込んでから、ケーブルヘッダを持って見回すと、おお、あった。 スロットの爪を倒して、PCを起こして、コンセントを差し込んで電源を入れる。

起動画面を見ていると、CPUは500と出た。 とりあえず、成功である。 別に、ジャンパの設定をしなくても、勝手に認識してくれたのだ。

事前にダウンロードしておいた、HDベンチで測ってみる。 データを較べると、ちゃんと533mhz相当だった。 大成功である。


7月8日 HDBENCHで測ってみる。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor Celeron 533.22MHz[GenuineIntel family 6 model 6 step 5]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[128K]
VideoCard STB Velocity 128
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 130,012 KByte
OS Windows 95 4.0 (Build: 1111) B
Date 2000/07/08 02:07
SCSI = Adaptec AHA-2940U/AHA-2940UW PCI SCSI Controller
HDC = Intel 82371AB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = Primary IDE controller (dual fifo)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (シングル FIFO)
ALL8467
CPUInteger
21436
Float
21611
MEMORYRead
8738
Write
7726
Read&Write
11764
VIDEORectangle
14194
Text
24331
Ellipse
6196
BitBlt
296
DirectDraw
29
DRIVERead
4743
Write
6892
FileCopy
2454

某氏に結果をメールしたところ、ハードディスクの数値が低すぎると思うという返事が来た。
DMAモードに設定していないんじゃないか、と言われてもどうしていいか判らない。 某氏も昔、設定した覚えはあるけれど、どこから入ったか忘れたとの事。
うーん、早いからいいか、と考えて忘れることにした。


9月5日 スキャナーを繋いだが、フリーズを続ける。
昨年来のSCSIボードの問題の再発である。 zip Driveでは問題が収まっていたんだが、スキャナで起こると云うことは、根本的には治っていなかったわけである。
しばらく考えてから、差込位置を変更してみることにした。 これで治らなかったら、SCSIボードの買い換えしかない。
ボードは簡単に引き抜けたが(それがおかしいとも思うのだ)、新しい差込口になかなか入らない。 2/3は入っても最後の一押しが出来ない。
毎度の事ではあるが、指から血が出るかと思うほど力を入れ、グリグリやっているとスッと入ってしまった。
電源を入れると、SCSIボードの再認識を始めた。
ドライバをインストールしています、と続く。 一通り終わったところで、コントロールパネルを開く。 デバイスマネジャで確認する。 相変わらず、USBに対応していない。
しかし、これはUSBドライバの入ったGatewayのインストールCD-ROMを持ってきていないからなので、忘れないようにしようと記憶にしまい込む。
ついでに、各デバイスを覗いていて、ハードディスクのプロパティを開けたら、設定のメニューにDMAというのを発見した。
以前、某氏の言っていたことはこれであろう。
ハードディスクとCD-ROMドライブにチェックを入れて再起動した。
★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.22 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name
Processor Celeron 533.22MHz[GenuineIntel family 6 model 6 step 5]
Cache L1_Data:[16K] L1_Instruction:[16K] L2:[128K]
VideoCard STB Velocity 128
Resolution 1024x768 (16Bit color)
Memory 130,012 KByte
OS Windows 95 4.0 (Build: 1111) B
Date 2000/09/06 16:32
SCSI = Adaptec AHA-2940U/AHA-2940UW PCI SCSI Controller
HDC = Intel 82371AB PCI Bus Master IDE Controller
HDC = Primary IDE controller (dual fifo)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (シングル FIFO)
ALL10351
CPUInteger
21435
Float
21609
MEMORYRead
8716
Write
7872
Read&Write
11752
VIDEORectangle
14352
Text
24538
Ellipse
6195
BitBlt
17
DirectDraw
29
DRIVERead
11345
Write
11166
FileCopy
2837

ALLの数値が20%ほど向上しているではないか。
よかった、よかった。
ついでに、システムの表示を掲げておきます。


9月11日 去年の5月に書いたHD交換のドタバタに関してメールをいただく。
Maxtorの46GBHDを購入されたのだが32GBしか認識されないので、MaxBlastをインストールしたいのだがうまくいかず、俺の経験を聞きたいとの事。
1年以上も前のことで我ながら読み返してみなければ何を書いていたか忘れてしまっていた。 おぼろげな記憶では良くできたインストーラーがあって、何も考えずにホイホイと進んだような気がする。
とりあえず、Maxtorのホームページを覗いてみた。
すると、Windows9xには、「528 MB, 2.1 GB, 4.2 GB, 8.4 GB & 32GB storage capacity barriers」が存在するとあるでは、あ〜りませんか。 これは、必ず、HDベンダーのDOSプログラムを使わなければならないと言うことでしょうか。 とりあえず、Windows98では、8.4GBまでのバリアは克服されたようですが、今度は32GBのバリアが残っていると。(;_;)
PCはHDの容量アップのスピードに追いつけないようです。

何度かメールをやりとりしたら、成功されたとの事。
喜ばしい、こんなホームページでも一つは人様のお役に立てた。

追記: この、バリアはOSが持っていることが判明した。くわしいファイル名は失念したが、IDE関連のドライバであるようだ。Micro$oftのサイトにも記述があった。しかし、その中でWindows95についてはドライバのアップデートは行わないとの宣言も。製造者の責任での修復ではなく、金を払ってアップデートしろということらしい。

追記その2: MaxblastはER-DOSを使っていることが判った。旧来のHDを認識させてしまうとFATを書き換えてしまうので、日本語Windowsは起動しなくなるのだろう。Maxblastを使うときは、失敗しないように、すでに使用中のHDは外しておく方がいいと思う。



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