<< つボイさんに会いたい・・・ >>―――そのあまりにも唐突で強引な企画―――杉本 千恵子
5月1日、2月から声をかけていたNTRCのメンバーが、集まってくれました。この日私は、今年1月21日に入社したてであり、なおかつ経理課という部署に席を置いている者にとって、大変非常識といわれつつ1年間部長のしもべとなることを条件に、休みを手にしました。勿論本当の理由を言うはずもありません。
名古屋というと、今の私には近いものですが、思えば80ccで初めてNTRCに参加し、すぐ事故をやらかしたり、やっと250ccに乗ったときにはみんな限定解除していて、数える程しかツーリングには参加できなくて、ふらっと名古屋まで行くなんて一大決心しなければ出来なかったことです。
ところがどうでしょう。私も成長しました。今では大型免許をとり、外車に乗るまでになりました。現在の 愛車はGPZ400F、トライアンフサンダーバード900、KDX125SR(オフロード車)の3台です。
前夜は、つボイさんに会えることと、遠く仙台から天野さんが来てくれることや、ジロンさんにも会えるというので期待と不安(?)が入り混じって、あまりよく眠れませんでした。結局、ジロンさんの仕事の都合で会えませんでしたが、京都から貞広せんせい、田口さん、横山くんと私杉本の4名と、名古屋駅で落ち合う天野さんとの計5名でCBC放送局に行きました。
KBS放送のそれとは違い、さすがCBC局はすごく立派で、ライディングウエアに身を包んだ、中年一歩手前の不良どもがどやどやとロビーに入っていくと、受付嬢の方々と警備員さんはフリーズしてしまい、ここはもっとも年長者であり、一般人に近い格好をした貞広せんせい(田口さんは皮つなぎで、横山君はこてこてのハーレー乗りだし、私も皮パンツをはいてましたので)に受付の方と話してもらって待つことしばし。階段を降りてこられたつボイさんは、紺の麻ジャケットに光沢のあるドレスシャツ、ゆったりとしたパンツといった、シジュウクサイとは思えぬ若々しいいでたちでした。久しぶりにお会いするつボイさんは、自信と余裕に満ち溢れておられ、お仕事がうまくいっていて充実されているご様子がうかがえました。
お昼を一緒に食べようと言って下さり、お忙しい中で2時間も私たちと一緒に席を共にしていただいて、古い話や今のつボイさんのことなどを伺いました。今でもどんどん新しいことにチャレンジされておられるようで、すごい方だなと思うのと同時に、つボイさんを軸に集まって出来たNTRCのみんなと知り合えたことへの感謝の気持ちがあふれてくるのでした。
帰りは、つボイさんがCBC局の前で、私たちが走り出すまで見送ってくださり、励ましに伺うつもりが逆に、元気をもらったような気持ちになってさよならしました。
何故かヘルメットを持参していた天野さんを、しあわせモードの私たちはついに、京都まで乗って帰る?なんて言って、一緒に帰ってきてしまいました。この時の全員が、何とも別れがたい気持ちでいたのでした。時間がかかったけれど、本当に楽しいツーリングでした。
無性につボイさんや、NTRCのみんなのことを懐かしくなり、思いつくまま連絡のつく人達に話したところ、ツーリングに行ける人も行けなかった人も、とても喜んでくれて、後日さらに沢山のメンバーに再会できる機会がすぐにやってくることにもなりました。
今はオートバイに乗っていなくても、愛車を手元に置いている方も多くて、感激しました。あの頃の思い出って、ちょっと他のツーリングクラブとは違う、濃いものですよね。単なる同窓会とは言ってしまえない1日だったと思います。 |