<< 突然のお誘い >>

天野哲雄

 4月のある日、いつものとおり家業?の携帯電話申込のEメールを処理していると貞広先生からのメールが。年賀状には欠かさずメールアドレスを書いていたので以前にもメールをもらったことがあったのですが、本当に久しぶりでした。

 就職と同時に京都を離れて約10年、いまは仙台から東北新幹線で1駅北へ行ったところの古川というところにいます。最近までマクドもなかったような田舎です。嫁さんは元リスナーで来年小学校に行く娘がいます。こちらに来ても独身時代には預かりの物のVF750Fに乗ったりしていましたが、降雪地帯でもありバイクのことは殆ど忘れていました。

 そんなとき目にしたのが先生からのメールにあった「ツーリング」の文字でした。本業はゴールデンウイークで連休なのですが、家業のほうは月末処理があるため帰省しない予定だったのです。でも取引先が連休のため、連休明けまで書類提出納期を延ばしてもらいました。これでツーリングに行ける、と思ったのですが、バイクを持っていなかったのです。そこでとりあえずツーリング目的地の名古屋に向かう夜行バスが仙台から出ているので予約しました。

 ツーリングの前夜、数年ぶりに下駄箱から引っぱり出してきたヘルメットを片手に夜行バスに乗り込みました。バスの中で眠っている間に名古屋に着きました。早朝だったのでマクドで少し時間を潰し、昼前まで知り合いのところを訪問していました。栄のテレビ塔前から横山氏の携帯に電話したのですが、移動中のようで留守電でした。

 しばらくすると折り返し電話があり、CBCに着いたとのこと。近くまで行くと懐かしい面々が。目が悪いので遠くから見た田口さん(眼鏡を掛けていた)をずっとジロンさんだと思いこんでいて、開口一番に田口さんに向かって「ジロンさん細くなって」と言ってしまいました。ごめんなさい。当日はジロンさんも来るという事前情報があったのですが、都合で来られなかったとのことで残念! 貞広先生はすっかり●●に、入会当時18歳だった横山氏はあまり変わらず、杉本さんも昔のままの喋り方でした。つボイさんに会える時間まで近くの喫茶店で時間を潰しました。

 時間になってCBCロビーに行くと、そこはガードマンにがっちりとガードされていました。CBCはもし会社が潰れてもホテルに流用できるように建物を作ってあると聞いたことがあるのですが、そのとおり立派なロビーでした。場違いな格好のメンバーが待つこと数分、颯爽とつボイさんが登場しました。局を出て近くの店でお互いに近況を話しながら昼食を食べました。ミソカツおいしかったです。 そのあとCBCの隣の喫茶店に入りました。つボイさんとの歓談の時間もあっと言う間に過ぎ、お別れの時間に。局舎裏側に止めてあるバイクの所まで行ってお別れしました。

 私は貞広先生にお願いしてBMWの後ろに乗り、名古屋駅に向かいました。名古屋駅に近づいてある交差点で停止したとき、貞広先生の「てっちゃんを京都までつれて帰ろうか」の声がしました。皆さん、高速で帰る予定だったのに私のために下の道を走ることになりました。国道を岐阜経由で西へ向かいました。貞広先生は昔と違ってとても安全運転でした。うーっ、ハンドルを握りたいっ、と思いながら後ろに乗っておりました。滋賀県内を走っているうちに日も暮れました。この辺、なんか思い出あるなぁ。そうそう小川が住んでいた近江八幡じゃないか。10年くらい来ないうちに結構都会になっていました。少し行くと王将が。そういえば昔、ここで「メニューもって来んかい!」ってキレたことがありました。守山にさしかかると、また見覚えのある場所が。ここはあの横山君がトレーラーに巻き込まれたところじゃないか。彼は生き延びいまBMWの後方を走っています。

 山科のファミレスで休憩した後、田口さん横山君と別れ、貞広先生、杉本さんと私は外環を南へ。伏見の実家まで送ってもらいツーリングは終わりました。

 それから数日後、会社で社内電子メール掲示板を見ていると「バイク売ります」の掲示がありました。マシンはヤマハCZ150Rで、RZベースのエンジンを積んだ2ストのスクーターです。すぐに持ち主に連絡を取って譲ってもらうことにしました。で、いま主に通勤用ですが乗っています。2ストらしいピーキーなエンジン特性で、すばらしい加速ですが、リッター15km位しか走りません(泣)。

 機会があれば昔のように皆さんと一緒に走りたいですね。
それではまた。




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