・作品は、創作投稿サイト「エブリスタ」に「野宮みどり（ののみやみどり）」のペンネームで掲載しています。「野宮」は源氏物語で世をはかなんで斎宮である娘について伊勢へ行こうとしてこもっているのを光源氏が訪問する、文字通りの「野の宮」、、能の「野宮」の舞台ともなった嵯峨野の野宮神社に因んで、亡母が好んでペンネームに使っていた「野宮萬」の姓を拝借したものです。野宮は全国に知られる観光名所ともなっている神社ですが、もともとは新たに斎宮となる方が禊のためにこもる、人里離れた野のいずこかに、斎宮ごとにそのつど場所を変えて建てられた粗末な仮住まいの小屋で、今は場所を定めた神社としての体裁をとっていますが、ごく小規模なものです。私はこの神社で双方の両親、弟のほかは各１名の親族が立ち会うだけの、ささやかな結婚式を挙げました。嵯峨野観光の目玉の一つになっていたので、大勢の観光客に見られて少々恥ずかしい思いをしましたが・・・
エッセイ
