★金玉糖の由来★

寒天に砂糖を加えて煮詰めて固め、ざらめ糖をまぶした菓子。ざらめ糖をまぶさない のは金玉羮といいます。金玉とは転じて財宝のことをいい、珍しいという意味です。

★金鍔(きんつば)の由来★

徳川五代将軍綱吉の頃、うるち米粉の皮で赤小豆の餡を包んで焼いたものが現れた。 これは「ぎんつば」とよばれましたが、銀より金ということで、江戸に移ると同時にさの皮も米粉 から小麦粉に変わり金鍔となりました。

★金団(きんとん)の由来★

栗をふかして砂糖を包んでつくり、栗の色が黄色なので金団と呼ばれました。近世で はナガイモを煮てすり砂糖を加え、クチナシで着色して、これに栗、クワイの煮たものを混ぜたも のです。江戸末期の頃から餡そぼろをつけるようになりました。

★くさ餅★

よもぎやタカナなどの葉を入れてついた餅をいいます。製法は二通りで、1つは蒸し たもち米とよもぎとをつきまぜる。もう1つは白米粉をこねて蒸し細かく刻んだよもぎをつきまぜ る。江戸では「草餅」、京では「よもぎ餅」と呼ばれました。

★栗の種類★

ブナ科。石器時代からあったとされるが、日本で山奥にクリの木を植えさせたのは、 武田信玄で飢餓の難を逃れるために植えたそうです。日本の在来栗は小さい笹栗と中位の土用栗、 大きい丹波栗の3種。丹波栗は料理栗またはテウチグリという。握って手の中がいっぱいになると 意味があります。その他にヨーロッパ種やアメリカ種がありますが味は在来種より劣ります。クリ の語源は皮が黒いところから梵語の黒という意味という説と、黒実(クロミ)が縮約されたという 説があります。

★五平餅の由来★

飯をすりこぎでつぶして、小さくむすび2つずつ団子のように竹串にさし、あぶって 好みの味噌を塗って再びあぶります。長野県伊那地方の名物で、その土地の宮大工の棟梁五平が毎 日飯を握って味噌を塗、焚き火であぶっていたのが始まりという説と、屋根葺き職人の五平が板の 切れっぱしに飯を塗りかため、その上に味噌を塗り焼いて食べたのが始まりという説がある。

★さくら餅の由来★

元禄4年千葉県の銚子から東京隅田川の東岸、向島長命寺の門番になった山本新六と いう者が、八代将軍吉宗が隅田川に植えた桜の葉を使って桜餅をつくり売り始めた。このころのは 桜の葉を塩漬けにしておいて餅を包んでいましたが後には葛粉をつかっていました。

★しんこの由来★

元々精白したうるち米を乾燥させてひいた粉のことをいい、ねって蒸したもの色をつ けたり、鳥獣の形にしたのがはやって子供の玩具とされていました。後にしん粉をねって蒸して、 ついた餅をしんこ餅というようになりました。

★雑煮の由来★

餅・大根・昆布・いりこなど色々な物を煮ませたので煮雑(にまぜ)と呼ばれていた のが雑煮となりました。元旦に雑煮を祝うことは室町時代からすでにあったようですが、元日だけ に食べるものではありませんでした。

★大豆の由来★

ツルマメが原種といわれています。かつて米を主食とする前は大豆が主食とされてい ました。明治6年のウィーン万国博覧会では日本と中国から出品されましたが「畑でとれる肉であ る」と絶賛されました。現在は96%は輸入ですが、ペリー提督が日本から大豆を持帰りジャパン ・ビーンと呼ばれました。

★橙々(だいだい)の由来★

インド・ヒマラヤ原産で日本へは中国から渡来しました。ダイダイは一度結実すると 7年は落果しないといわれ、何代ものダイダイが1本の木に着実する様子から、長寿の家族に見立 てて「代々」の字にあてて目出度いとし、正月の飾りの中央に置かれるようになりました。