あかね雲の彼方へ(4)

帰り道はマイナス思考で

(2012.6.10)


帰り道はマイナス思考で

 傘寿を前に、五木寛之氏の曰く。「食べ過ぎより、少食のほうがよい。食事は二十代で腹十分、三十代で腹九分、四十代で腹八分、五十代で腹七分、六十代で腹六分、七十代で腹五分、八十代で腹四分、九十代からはカスミを食って生きればよい」と。

 あらゆる動物実験でも、飽食より少食のほうが長生きすることが分かっている。それも、エサの量を四割カットしたときが一番延命効果が高く、寿命が五割延びたという。つまりは「腹六分」が長生きのもと。

 「カスミを食っている」とはおっしゃらないが、百歳の現役医師、日野原重明先生も「腹六分」とのこと。

 人生、長生きが目的ではないけれど…
 帰り道は、万事、マイナス(減)思考で。
 南無阿弥陀仏