親鸞聖人の時代、庶民の死骸は、洛外の野や川に捨てられた。
嵯峨の化野(あだしの)、東山の鳥辺野(とりべの)、 洛北の蓮台野(れんだいの)、洛東を流れる賀茂川などがそうだった。
「某(それがし) 親鸞 閉眼せば、賀茂河にいれて魚にあたふべし」との御遺言も、 思えば、「特別なことはしてくれるな」という意味ではなかったか。
特別なことなど何もいらない。 南無阿弥陀仏