本日のNEWS 1998.12.04

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実学

最近の商業、工業関係の学校は危機感を強く持っておられるようです。

先だって某商業高校の先生とお話する機会があったのですが、今後、簿記やそろばんだけで
生き残っていくのは無理とのこと。

商業簿記や工業簿記の資格を持っていても、実際の企業の帳簿の付け方はまちまちなので、
総務に配属されると一から勉強のやり直し。

そろばんにしても、右脳と左脳を鍛えるためというフレーズをつけないと生徒に受け入れられな
いらしいです。

考えれば私が幼少のころは、通っていた小学校の近くのお寺にそろばんを習いに行って、酒造
会社の近くに習字を習いに行っていました。

今の子は、学習塾は別としてほとんど読み書き算盤の「書き算盤」の塾には行っていない様子。

某商業高校の先生は、今年度中に教育委員会提出用のレポートをお書きになるということで、
私の所に来られたのですが、テーマは環境とISO14001。

2002年に校舎の建て替えをされる際に、学習プログラムも大幅に変えて生き残りを目指すと
のことで、ISO14000やISO9000はもちろん、実践に役立つ即戦力としての教育を計画され
ているようです。

学生も、知識から実践を伴った智恵を得るべく実学を学ぶようになります。

学生といえば、最近、気候フォーラムというNGO関係で立命館や京大の学生と懇意にしている
のですが、感心するくらい男も女もしっかりしています。
未だ、本などから得た知識がバックボーンですが、自分を持っています。

これに実践が加われば凄いものです。

自分を語ることや、知識ならばその辺のサラリーマンには負けていません。

こういった学生たちが、どんどん製造業に来てくれれば、そして学生たちの現状の「夢を持つ」
「たくましく元気に学ぶ力」に製造業の先輩が将来の「夢を持つ」「たくましく元気に生きる力」の
ヒントを与えることが出来るならば、それが健全な地域雇用と地域貢献にも寄与することにつな
がるのだと思います。

ちょっと、大袈裟ですか?

でも、学生に進路を聞くと製造業との答えは返ってきません。
少し寂しい気がします。

以上



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