本日のNEWS 1999.03.07


真面目なNEWSからそうでないニュースまで。
出来る限り日替わりで提供します。
なお、たまに極論を自分勝手に述べている場合もありますが、これは私のHP
の中のことと思ってお許しください。

最近、配信が少なくてすいません!!



【CDの弊害】

松森です

最近のCD(コミティドラフト)フィーバーについて少し。

ISO9000Sの2000年版について、いろいろな機関で講習会などが行われています。
審査員の中にも2000年版を見据えたシステムの構築をしなければならないとおっしゃる方
もおられます。

しかし、CDの段階で高額な参加費を取って講習会を開催することが本当に情報提供になる
のだろうか?
それに参加することが企業にとってベターなのだろうか。
そう考えてしまいます。

CDの解釈を学ぶ。
この行為が果たして企業さんにとって有益なのか無益なのか。
あんまり、有益か無益かでは論ずることは出来ませんが・・・。

DISやFDISの段階では遅いのだろうか?
いや、2000年版が発行されてからでも良いのではないか?

CDの内容について、検討して積極的にもの申しながら参画していくということについては、当
然にISO消費大国の日本ならばすべき事で、しなければならない。

しかし、何故か私はISOに取り組む企業さんに対して、
「2000年版になると大幅に内容が変わるよ!今から取り組まなければ大変なことになるよ!」
と宣伝しながら商業主義的に講習会を開催してお客さんを呼んでいるとしか思えないところもあ
るのです。

CDについて、
知ることが不幸で知らないことが幸福、とは言いません。
しかし、
知ることが幸福で知らないことが不幸、とは言いきれない。

パラパラとISO関連の雑誌をめくりながら、その案内文の内容を見て「これで良いのだろうか?」
と思ってしまいました。

変な形でCDを利用して、企業さんを煽るなよな・・・。

CDについては、我々のようなどっぷりとISOに携わる者ならば、その内容を把握しておかなけれ
ばいけません。
これは当然のことです。

しかし、CDはCD。委員会の報告であり、今後も変わります。
それに対して真摯に取り組み、取りいれる必要が企業さんにあるのか?

それを考えると、今のCDという段階の規格にもなっていないものを取りいれることはナンセンス。
そして時間の無駄。

何より、それを利用して講習会を開催してお金儲けをする機関は論外。

え〜。いろんな弊害が出てくるかもしれませんが、私はそう言いきります。


こんな時には、「行政(お役所)よ、民間の規格と言えどもこれだけ産業界を巻き込んでいるISO規格
なんだから、あんたの所でどうにか考えなさいよ!無料で説明会しなさいよ!」そう思ってしまいます。

しかし、役所は何人が参加するかしか考えていないところもあって、参加人数が多いことが血税を効果
的に使ったということと、本気でイコールと考えている方もおられます。

幸いにISOは人を呼べますが、その中身なんて考えていません。

でも、中小企業関連法が変わりますので、広く浅くという施策は無くなるのではと期待しています。

現場と事務所の幹部との認識のギャップが凄い役所の、少しでも現場の意見が尊重される可能性が
出てきました。

で、京都には来年度の事業として「CD、DIS、FDIS」などの説明会の開催を提案してみます。
やってくれるかな?



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