陶器祭り おれが、おれがという時代に 住んでいると すこーし前に あなたが、あなたがという時代が あったことが 胸に染みるように、ジーンと恋しい |
今年も8月7日から 京都五条坂で陶器祭りが始まった 放り出す事が生理の男の体からは 決して創れなかっただろう土の化身 いつの時代も ただ身勝手に投げ出す男の残渣を 広大に包み込んだ 女のあまりにも哀しい包容の営み |
包容とは、包み込む器 縄文と呼ばれ、弥生と呼ばれ 遠い遠い、時の彼方にも 愛の形をした女の器 土器、陶器、磁器、技の進化に 追いすがる愛 今、21世紀 |
暴走した熱が、アスファルトを 溶かす五条坂 色・形・想い・情念・ありとあらゆる自由の陶器が並ぶ 愛はミクロの単位に集積され 平面になった 遠いけれど、豊かだった日々の 「包容」の残影を幽かに秘めた陶器の造形群 |
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欲望のはての自由に包まれた 女と、男がそぞろ歩く 夏の夜の五条坂 人が流れる 風が流れる 露天の風鈴が、チリン |
風に姿を変えて 放浪し始めた人間の「愛」の面影 たちは 何を語ろうとするのだろう ’03.8.12改作しげよし BGM: Ludwig van Beethoven ( 1770 -1872 )作曲 作品番号Op.52 8つの歌 marmotte. |
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