パニック障害　　　　栗 原 医 院

　パニック障害とは、何の前触れもなくある日突然、めまい、呼吸困難、動悸といったいろいろな症状を来たし、どうしようもなく、的確に表現できない極度の不安感と共に立ち上がることも歩くこともできない状態に陥ってしまう状態です。
　このような発作が所かまわず度々起こるようになると、「発作が起こるかも知れない」という不安のためバスや電車に乗ったり外出することさえ出来ないような状態になることもあります。
　多忙な日々の生活の中で徐々に蓄積されたいろいろのストレスが原因となって起こる自律神経失調の状態で、適切な治療とカウンセリングにより必ず治る病気です。

　他の病気が無いのに、下記のような症状が突然同時に4つ以上出現し、それらが10分以内にピークに達する場合は「パニック障害」の可能性が高いので一人で悩まずに診察をお受けください。

　　　　　�@心臓がドキドキしたり脈拍数が普段より多くなる
　　　　　�A息切れがしたり息苦しくなる
　　　　　�Bめまい、ふらつき、気が遠くなる感じなどがする
　　　　　�C汗がでる
　　　　　�D身体がふるえる
　　　　　�E窒息（息が出来ない）感
　　　　　�F胸痛または胸部不快感
　　　　　�G吐き気または腹部不快感
　　　　　�H現実でない感じまたは自分が自分でない感じ
　　　　　�I自分をコントロール出来ない、または気が狂うのではないかの恐怖感
　　　　　�J死ぬのではないかという恐怖感
　　　　　�K冷感または熱感

　パニック障害から立ち直るには「どんなに苦しくてもこの病気では絶対に死なないのだ、必ず治る病気なのだ」という信念をもつことが大切です。