高尿酸血症とは普通は血液中に溶けている尿酸という物質が異常に増え、手足の関節や腎臓などに結晶となって溜まってくる病気です。

 硬い結晶が関節内に溜まるとその部分が赤く腫れ、ひどい痛みが起こります。この状態を痛風と言います。最も痛風の起こりやすい関節は足の親指のつけ根の関節です。

 腎臓に溜まると腎臓の機能が徐々に低下し、放置して重症になると血液透析が必要になって来ます。腎臓にたまっても痛みなどの症状がないので放置されやすいので注意が肝要です。

 血液中の尿酸の濃度が8mg/dlを超える状態が続くと痛風などの病気が起こりやすくなります。尿酸の濃度は血液検査で簡単に調べることができます。

 血中尿酸値を上げるものとしてはビール、とり肉、その他のアルコール類、肉類などプリン体(尿酸のもと)を多く含む食品があります。

 ジョギング、サイクリング、水泳など適度の運動は尿酸値を下げます。あまり急激な運動はかえって尿酸値を上げることがあります。運動を楽しんだあと、ビールを飲み過ぎて痛風発作を起こされる方が時々あります。

 尿酸値を上げないためには、他種類の食品をバランスよく食べることが大切です。特に海藻類、牛乳、野菜類などを多くとりましょう。水分を十分とることも大事です。

 食事療法、運動療法のみでは尿酸値が十分下がらない場合は時々検査をしながらお薬を服用します。腎障害を防ぐために、お薬は主治医に「飲まなくてよい」と言われない限りきちんと服用をつづけることが大切です。