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  2003.9.11 京都リサーチパーク発のビジネス情報
メルマガ(KRPコラボマガジン)第17号
〜大西辰彦のKRPeople起業家探訪〜インタビュー
 高木 茂
   
 
 
(財)京都高度技術研究所(ASTEM)は今年10月に設立15周年を迎える。時期を合わせてKRPフェアも開催されるが、その準備に忙しい高木総務部長さんにお話を伺った。
 
早速ですが、高木さんのプロフィールを教えてください。
 
 昭和18年に京都先斗町のお茶屋に生まれました。小さい時から好奇心旺盛。特に機械や新しい物が大好きで、これは今もなんですが(笑)、時計やラジオなどを分解しては組み立てたりしていました。そのうち、すごいねと誉められるのが嬉しくて、よく友達のものも直しましたよ。高校生になるとモールス信号に感動し、無線の資格を取りました。大学では工学部の電気工学に進んだのですが、あまり面白くなかったので通信を独学で勉強し、プロの無線通信士の資格を取りました。  卒業後はこの資格を生かして和歌山県の水産試験場に就職しました。遠洋を航海する漁船や調査船と暗号を使って通信する仕事でした。漁師さんから毎日新鮮な魚の差し入れがあったりと、大変いい職場でしたが、やはり生まれ故郷の京都に戻りたくなり、昭和44年に京都市役所に防災無線のシステムが出来たのを機に転職しました。  
 
京都市役所での活躍ぶりを聞かせてください。
 
無線の仕事ができると喜び勇んで赴任したところ、配属されたのが広報課だと聞かされた時はショックでした。役所にしてみれば無線免許の有資格者が必要だったわけです。おまけに文章書きや体外折衝は大の苦手で、厳しい上司から書き直しをさせられる日々が続き、本気でやめようかと思いましたが、ある時転機がやって来ました。 あんまり悔しいので家に原稿を持ち帰り、自ら持てるものを全て注ぎ込む思いで作った文章を見せたところ、こんな文章が書けるようになったのかと初めて認めてもらえたのです。それ以来原稿はフリーパスになりました。その時にやれば出来るという妙な自信がつきました。結局、広報課で市民しんぶんやラジオ原稿、京都ニュース映画のナレーション書く仕事を8年間やったわけです。
 
結局、防災無線の資格は生かされないままですか?
 
広報課勤務ののち、昭和52年に総務局の防災係に異動し、いよいよ本来の業務である防災システムの構築を担当することになったのですが、そこで18年間防災対策一筋、もうそろそろ卒業か?と思っているところで、あの阪神・淡路大震災を迎えるわけです。私は災害時の第一連絡者という立場だったので、一番乗りで市役所に駆けつけましたが、最初は情報がまったく入ってこない。すぐに市長の指示のもとで対策本部を立ち上げ、ヘリコプターを飛ばして情報収集すると、神戸が大変なことになっているとの情報が入ってきます。そこで「対策本部」を「支援本部」と改め、神戸へ救援物資をすぐに送りました。  おかげさまで京都市は神戸の震災地にいち早くかけつけてくれたと被災地から感謝されました。支援活動は、交通機関が麻痺していたので、 初動の1週間が特に大変でした。順次、移動図書館や児童の受け入れ等の支援を行い、結局1ヶ月間ずっと本部に詰めていました。その後は神戸の経験も買われ、人事交流で消防局に行き、全国でも指折りの防災情報システムの立ち上げに関わることもできました。
 
ASTEMに来られたのはいつですか?
 
京都市からASTEMに出向したのが平成13年4月ですから、今年で3年目になりますね。そして、今年、平成15年3月に京都市を定年退職しましたが、引き続きそのままASTEMにお世話になっています。
 
研究機関として設立されたASTEMですが、一方ではベンチャー育成等の産業支援にも取り組まれています。高木さんの役割は?
 
研究や産業支援の面では全くの門外漢で、総務・人事・経理を担当しています。自分で言うのも何ですが、ASTEMの業務を支える縁の下の力持ちです(笑)。
 
いろいろご苦労も多いと思いますが?
 
私にとってASTEMは全く未知の世界でした。外部のお客様が見学に来られたり、問い合わせを受けた際には、専門的なことは各セクションにお願いするにしても、ある程度の前さばきは窓口の総務がすることになります。ですから、ASTEM内のみならず、地域のことやKRPのこともかなり勉強しました。立場上、わからないとは言えない。やっていることも多様ですので理解するのに苦労しました。また、小さな組織なので何でもしなければいけません。けれども自分に求められているのは、そういった総務、雑務に徹することだと思っています。
 
現在の職員数は?
 
常勤が70数名です。大きく3つのセクションに分かれていまして、ITを初めとする研究開発を行う研究開発部、ベンチャー企業・中小企業等の行う地域プラットフォーム事業や知的クラスター創生事業を担当する産学連携事業部、それから私のいる総務部です。これら3部門がバランスをとって京都地域の科学技術と産業の振興ための仕事を進めています。
 
これだけのプロジェクトを回すにはいろいろとご苦労も多いのでは?
 
 国の研究プロジェクトは実際のお金が入ってくるのが年度末になり、先行経費をどう賄うか、資金繰りが大変ですね。また、最近は産学連携が注目されていますが、研究開発は即、実用化に結びつかねばならないという成果重視への偏重が少々気になります。基礎研究はもとより、中・長期で評価していくアステム独自のロングスパーンの新たな研究開発もこれまで以上に取り組んで行かなければと思います。
 
そんな高木さんが日頃職場で気をつけられていることは?
 
自分に与えられた仕事だけをこなすのではなく、回りに関心を払いながら、関連する様々な知識を身につけること、これが大事だと思っています。人間に面白みをつけるためにも。例えば、総務だけれど、総務だけじゃなくて研究開発についても知る努力をしなければならない。このことは職員の育成という観点からも大切なことだと考えていますので、幅広い知識や知見をもった人を育てるため、忙しい中ではありますが、業務と位置付けて職員の自己研鑽のための研修を積極的に実施しています。
 
高木さんの最終目標は何ですか?
 
健康で、長生きしたいですね(笑)。私のモットーは「誠実」「優しさ」です。私で役に立つことがあるのなら何でもお手伝いしようと思っています。特に、KRP地区内の連携をもっともっと進めながら、この地区が持っている魅力や可能性を内外に広く知っていただくためのお手伝いがしたいですね。

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