ゲームにしても何にしても、プログラムを作る際にはその作成環境が結構重要になってきます。この環境により作成効率が
大きく変わったりしますのであながち馬鹿には出来ません。ではまず、私の環境を述べてみます。
本体:Susteen WinSpeed(Pentium133MHz)
メモリ:46MB
HDD:内蔵1.2G、外付けSCSI2G
使用コンパイラ:Microsoft Visual C++ Ver 4.2 Enterprise Edition
使用エディタ:Mifes for Windows95 ver 3.2
プログラムに関係しそうなのはこんな物でしょうか。ではまず、本体について。
パソコン本体で重要なのは、CPUの速さ、バスクロックの速さ、制御チップセット、その他ウェイトのかかりそうな物、
といった所で、特にCPUの速さはコンパイル速度に結構大きく響いてきます。CPUがへぼなマシンでは、ちょっと
大きなプログラムをコンパイルしようと思ったら、フルコンパイルするのに30分〜下手すると1時間位かかります。
これではテストもままなりません。まぁ、私の感想で言わせていただけると、最低でも486DX4の100MHz以上は
無いとお話にならない様です。特に新しいテクノロジ(DirectX,ActiveMovie等)を使用しようとすると最低でもPentiumの
100MHz位は欲しいと思います。
メモリについて。これは勿論、多ければ多いほどいいのは確かなのですが、コンパイル時よりむしろ、データ作成時に
問題になってきます。何しろ物はゲームです。ゲームといえばマルチメディアの最先端を行くようなプログラムになるので
否応にもデータの比率は高くなってきます。特に音声データ等のWAVファイルやAVIファイルを扱うようになると、最低でも
40MBは欲しくなります。但し、プログラム専用マシンとして考えるならばそこまでの容量は必要無く、大体16MBもあれば
大丈夫な様です。
HDDについて。これはプログラム時というより、寧ろデータ作成時や、貰ったデータを格納する場所の確保用に必要に
なります。基本的には最終的なゲームは全てのデータ等も含めてプログラマのHDDにおさまる事になります。これはまぁ、
当然といえば当然なのですが、自分の作ったプログラムが正しく動くかどうかを正確に見極めるために、実際に使用する
データと合わせてテストする訳ですが、そうなると当然プログラム以外にも動作時に必要になるデータ類がHDDに
納まらなければならない訳です。まぁ、データを余り頻繁に更新しない様であれば、CDに焼いちゃってCDをアクセスする
という手も考えられますが、それではデータの更新が面倒になってやはり問題になります。HDDはプログラマ用には
1GBは用意しておきましょう。
ハードウェアについてはこんな物でしょうか。次、ソフトウェアについて。
コンパイラについて。コンパイラはプログラマの考えをコンピュータに分かる言葉に置き換えてくれる大事なツール。
これが無いとプログラマは何も出来ません(^_^;。
で、ゲーム作成に使用するコンパイラですが、Windows95という事を考えると現時点ではVC++がやはり一番良いのでは
ないかと思います。理由は、DirectXで提供されているインポートライブラリがVC++とWatcom用であること。
最近出版されているWindows95用ゲームプログラムの本が、大概のものがVC++用に書かれていること、
等です。別にVC++だからってMFCを使わなければならない、と言った事は無いのですが、MFCを使って作られたゲームも
実際出回っているし(例:放課後恋愛クラブ 等)、使っても問題はありません。ただ、DirectXをやるとなるとMFCとの
共存には少し問題点もありますが(^_^;。
後、現在WIndowsベースのプログラムをやっておられる方にはVisualBasicやDelphiを使っている方も多いと思いますが、
ゲーム開発に関してはこれらのツールが威力を発揮することは殆ど期待出来ないと言って良いと思います。理由は簡単で、
これらのビジュアル開発ツールはWindowsのGUIを使うことが前提になっているからです。所がゲームの場合、普通は
WindowsのGUI部分をそのまま使うことは殆ど有りません。普通はゲームの雰囲気にあったGUIを独自に開発する物です。
従って、これらのビジュアル開発ツールのもっとも得意とする部分がゲーム開発では生かされないため、これらのツールの
本来の力は発揮できない、と言うことです。ただ、これらのツールの言語としての側面を見た場合は馬鹿にした物では
無いので、それを踏まえての上なら十分実用的に使えるでしょう。
エディタについて。これはもう、各自の好きなものを使用するのが一番ベストですね。エディタは正に、
プログラマにとって筆と同じ物なので、下手な物を選ぶと後悔します。まぁ、色々と試してみて、自分に一番合ったエディタを
使用するのが一番良いでしょう。
ちなみに私はMifes for Windows95を使用しています。MIL/W言語にもなれちゃったし、結構重宝してます。他にはWZ Editerや
秀丸エディターが人気ある様ですね。