ボランティア--プランジャパン(旧フォスタープラン)・翻訳ボランティア他


◆10年ほど前、娘がフォスタープランの翻訳ボランティアをしていましたが、娘は忙しく、いつも締め切り間際に大奮闘でした。私は自分自身のボケ防止と多少とも世間に関わっていたいという両面から、娘に代わって英語翻訳ボランティアをすることにしました。

プランジャパンというのは、時たま新聞に大きく広告を出していますからご存じかも知れませんが、国連公認の非営利国際援助機関で、本部は英国にあります。これを支える人をペアレントといい、特定の子供−チャイルド−−の援助親となり、月々五千円を拠出します。しかし、このお金は直接子供に渡されることはなく、子供の住む地域の環境改善プロジェクトに使う形で間接的に子供を援助するのですが、子供自身あるいは子供が幼くて手紙を書けない場合は、子供の親や現地のスタッフが代筆してペアレントに便りを寄越します。いずれも原文と英訳がついています。

手書きのものが多く、また場所によっては英語が正確に書かれていませんので、半ば判じ物のような時もあります。フィリピンから来た手紙で、親が代筆しているものは悩まされることが多いように思います。それだけになかなか頭の刺激にはなり、翻訳を終わるとやれたという満足感にも浸れます。また現地の状況も少し分かります。例えばタイで経済発展華やかなりし頃は、農民がバンコックに出稼ぎに盛んに出て行くのが分かりましたし、また、気候、宗教行事やお祭りのこともよく書かれるテーマの一つです。1997年11月22日発で送られてきたペルーからの手紙には、エルニーヨ海流がペルー海岸に接近しているので、気象が異常で雨が多く、畑には草が異常に青々として美しいとあります。1998年11月にフィリピンから来た便りには2度の台風で大きい被害があったことが書かれています。11月1日の万聖節には先祖が帰って来られて共に食事を楽しみ、2日の万霊節に再び天に昇られるというのは日本のお盆を思わせてくれます。1998年暮れのインドネシアからの便りに「今日は雨が降っているので、学校に行けません」と書いてあったのには、日本では恐らく考えられない事なので驚きました。学校といっても小学校に行くために朝6時に家を出るという子供もありますし、帰ってからも親の手助けをして牧草や薪を集め、しかもそれは当然のことだと書いていて、もう日本では忘れられた文字「孝行」が今も生きている国だと印象づけられます。1999年春にスリランカから来た手紙には、ペアレントに自分の国へぜひお出で下さい、歓迎しますとあったので、観光にでも招待している気持ちかと思いながら読み進むと、そうではなくて、父親が家族を捨てて行方を眩まし、残った家族はひどく生活が苦しいので更に援助を求める血を吐くような叫びでした。1999年6月にギネアで書かれた手紙数通には、共通して日本ではあまり聴かなくなった赤痢が流行していると書かれてありました。2004年秋ベトナムから来た小学校の女の子の手紙には有理数や累乗に興味を持っていることが窺われ、一度書き終わった手紙にさらにその例を記すというのが見られました。これだけの興味を示す小学生はわが国では滅多に見られないものです。

このボランティアを始めてから、もう15年にはなるかと思います。はじめは忠実に訳すことを第一義に考えていましたから、分からないところがあるとその部分を事務局へ連絡して善処を依頼していました。しかし、やっている内に一つは現地の言葉が忠実に英語になっていないこともあること、またフィリピンなどむしろ英語を使っている国で特有の英語が創造されて使われていることが分かってきました。現在はまずよく読んで何を言おうとしているのかを掴み、それでも分からないときは同時に同じ地方から来た手紙をまとめて通読しますと、理解できなかったことが別の角度から書かれていて理解できることもあります。その時点で頭の中に訳文を構想し、その上で出来るだけ英文に忠実に、しかし時には意訳も交えて日本のペアレントに理解できるように訳しています。事務局に返送するときにこの意訳した部分は付箋をつけて報告もしています。
翻訳文は私は「一太郎」に一定のフォームをつくっておいて、これに埋め込む形で清書して届けています。責任をはっきりさせる意味で翻訳者名として私の名前も明記しています。2ないし4ヶ月に一度くらいの割合で毎回20通の各地からの手紙が、日本の支部を経由して届けられて来ます。大体このうち6通くらいがタイプ打ちで、後は手書きで読むだけでも苦労しています。 

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翻訳サポートサイトには翻訳に困ったときのいろいろのヒントが掲載されています。用語例集には新しい用語も載っていて、全体をdownloadする事も出来ますし、個々の用語を検索する事も出来ます。

今ひとつのボランティア活動は、2ヶ月に1度2,000円程度の援助です。現在以下の3件です。これらはわたし自身がしたくてもマネのできない壮挙なのでせめて拠金で援助をと思うのです。
◆これまでユニセフ大使黒柳徹子へユニセフ援助金を送って来ましたがこちらは多くの人たちの募金があるので止め,在日韓国老人ホーム「故郷の家」が京都にも出来ていますので2010年3月からはこちらに募金することにしました。

◆今朝(2007年3月22日)のNHK"こころの時代"で東大寺一如庵の内田弘慈さんがカンボジアで井戸掘り運動を進めておられるのを知りました。托鉢で資金を集め通算一年の半分をカンボジアで過ごされているのだそうです。これはほんまものだと思ったので寸志を送りました。今後も援助を続けるつもりです。2010年10月27日「関西・経営と心の会」は内田さんに「関西・こころの賞」を送りました。

◆中村哲さんのペシャワール会の活動も救いようもない現地アフガニスタンで水路を掘ったり具体的なので、2007年5月から始めました。

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