ディデュマルコス

 ディデュマルコスが『変身物語』を書いたこと、それが少なくとも3巻あったことは、アントーニーヌス・リーベラリースの『変身物語』第23話の前書きから知られる。他に、テオクリトスの古註(1. 3-4)から、彼は牧神パーンの母親をガイアとしていることが知られるのみである。

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表題(Titulus)

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『変身物語』の第3巻:バットスの物語(Batti historia)

 へルメースがアポッローンの牛を盗んで行く途中、バットス(BavttoV)なる老人に会い、露見を恐れ、牝牛を一頭与える約束で、黙らせた。牛を隠してのち、ヘルメースが姿を変えてもどり、報酬を与える約束で、牛の行方を尋ねたところ、バットスがしゃべったので、神は怒って彼を岩に変じた。(『ギリシア・ローマ神話辞典』)

forward.GIFアブデーラのヘカタイオス