レートリウス/抜粋集(1)
[底本] (221) 第12章 12のトポスの基本方位をいかにして度数的に見出すべきか出生天球図の具体例:第5クリマ、ディオクレーティアノス帝の145年の、トート月第10日から第11日にかけて、夜の第4刻限の始め。太陽は処女宮の14度19分、月は双魚宮の3度4分、土星は人馬宮の14度3〔?〕1分、木星は天秤宮の15度41分、火星は処女宮の21度6分、金星は獅子宮の25度40分、水星は天秤宮の3度37分、ホーロスコポスは金牛宮の25度16分、天の中央は宝瓶宮の3度37分、上昇点は磨羯宮の30〔?〕度41分、〔進行する〕合は処女宮の1度26分、幸運〔箭〕は人馬宮の6度31分、ダイモーンは天蝎宮の14度1分。 12トポスの度数的説明をしよう、それは、以下のように基本方位にあったり下降面にあったりする諸々の度数の間隔を、我々が自然的且つ帰結的なロゴスにしたがって例示するためである。 というのは、プトレマイオスが謂っているように、先に昇る5つの度数があり……、ホーロスコポスの所与の度数からこれらを引くから、ホーロスコポス〔である金牛宮〕の20度16分という基本方位の初めを我々は見出すであろう。 (222) (223) 第13章.あらゆる支配者たちと家の主人たちの人生の時間について。第14章.天頂と下降点との各々にある〔星々〕からホーロスコポスが隔たっている6つの刻限をいかにして見出すべきか。(224) (225) (226) (227)他の方法。 12のトポスに見出される天頂の基点が、いかほどの刻限隔たっているかをいかにして見出すべきか。他の方法. 第2トポスにある金星の四分の一対座の右の測線をいかにして把握すべきか。(228) 第2トポスにある基点から、寿命を縮める星のそれ〔基点〕までの膠着をいかに把握すべきか。(229) 別法。 第3トポスにある星の四分の一対座の右の側線をいかにして把握すべきか。(230) 第6トポスにある星の四分の一対座の右の測線をいかにして把握すべきか。(231) p.157 No. L 516
ホーロスコポスは白羊宮の12度、天の中央は磨羯宮の23度30分、クリマは第5。太陽は金牛宮の12度、月は天秤宮の30度、火星は金牛宮の18度、水星は金牛宮の21度、金星は天秤宮の20度。わたしが月の始点を天秤宮30度にあると求めたのは、この時それらの各々に以下のように膠着するからである:天底は巨蟹宮の23度30分、時間は直立球〔???〕の205度21分。月は天秤宮の30度、直立球の297度。超過すること91度34分。月の〔位置の〕夜の時の節刻限は16度43分。16度43分で91度34分を割れ、〔時節の〕刻限は5度1/2近くになる。したがってこれくらいの時節の刻限で月は天底の基本方位から隔たっていることになる。 さらに、火星は、二分の一対座において、天蝎宮の18度。直立宮の315度28分。天の中央を超過すること110度2分。火星の〔位置の〕昼間の時間度は17度38分。これは、〔子午線からの〕月の隔たりの季節の刻限5+1/2を剰じられて、97時間度になる。これを110度2分から引く。残りは13度。そこでわたしは言う、月は火星と膠着し、この13年後、火星がそれ〔月〕からこの期間を取って、時間の君臨星となる、と。 さらに、水星の対座は天蝎宮の21度。直立宮は318度29分。そして天底とともに天頂にある星々の時間度は205度26分。超過すること113度3分。昼の季節時間は水星の〔位置の〕17度46分。これが5+1/2倍される。時間は97度43分になる。これを113度3分から引け。余りは15度20分。そこで言え、月は19年4ヶ月で水星の対座に膠着する、と。 (232)第15章.<月の>順行について。第4クリマ。月は金牛宮の23度30分、土星は磨羯宮の16度40分、木星は巨蟹宮の2度50分、火星は磨羯宮の4度42分、金星は双魚宮の3度14分、水星は双児宮の〔0〕度18分、ホーロスコポスは処女宮の4度、天の中央は金牛宮の30度である。
そこで、それぞれの星に対する月の順行を見出さなければならない。直立宮上の月の上昇〔時間〕は141度1分。直立宮は天の中央の147度44分。超過すること〔差異〕は6度43分。昼の時間度は月にとって17度24分。これによって6度43分を割れ。季節時間は〔0〕度23分になる。故に、月は季節時間で天の中央から〔0〕度23分離れている。 さらに、木星は巨蟹宮の2度50分。直立宮は183度7分。天の中央の直立宮は147度44分。超過すること35度23分。昼の時間度は木星の18度6分。これで35度23分を割れ。季節の時間は1度57分近くになる。したがって、木星は天の中央から季節の時間にして1度57分隔たっている。***[また水星は天の中央から季節の時間にして1度48分隔たっている。]これに木星の季節の時間18度6分を掛けよ。32度35分時間度になる。これを35度23分から引け。余りは3度49分になる。そこでわれわれは言う、39年3ヶ月から水星の対座が時間の君臨星となり、2年9ヶ月近く持続するだろう、と。そのときこそ、すなわち、42年〔0〕ヶ月、木星が時間を受け継ぐ。 さらに、金星の三分の一対座は巨蟹宮の3度14分。直立宮は183度33分。天の中央の直立宮は147度44分。超過すること35度49分。昼の時間度は金星の三分の一対座の18度6分。これで35度49分を割れ。季節の時間は1度58分近くになる。したがって、金星の三分の一対座は天の中央から季節の時間にして1度58分離れている。だがこれからは木星は (234) 季節の時間にして1度57分離れている。これを、後続するものらへの動き故に、金星の三分の一対座の<時間>度、つまり、18度6分に掛けよ。時間度35度18分になる。kこれを超過分35度49分から引け。余りは〔0〕度31分である。これは6ヶ月2日近くになる。だから、木星は41年10ヶ月から42年4+1/20ヶ月まで時間に君臨するだろう。 さらに、火星の二分の一対座は巨蟹宮の4度42分、直立宮は185度10分。天の中央の直立宮は147度44分。超過すること37度26分。火星の二分の一対座の季節時間度は18度6分。これで37度26分を割れ。時間度は2度1/15分になり、これは火星の対座が天の中央から離れている離角である。しかるに金星も天の中央から季節の時間にして1+1/2 1/3 1/12 1/15離れている。これを火星の季節の時間で、つまり、18度6分で掛けよ。時間度にして35度36分になる。これを37度26分から引け。余りは1度51分。故に、およそ1年8ヶ月後、金星は三分の一対座のせいで木星から42年<4>ヶ月26〔?〕日を受けとり、およそ44年26 17〔?〕日間君臨するだろう。 土星の二分の一対座は巨蟹宮の16度40分。直立宮は147度。天の中央の直立宮は**〔147度44分。隔たりは50度24分〕。土星の二分の一対座の時間度は17度57分。……〔The text is confused here〕 (235)他の〔具体例〕。 同じことのもっと明瞭な〔具体例〕。第6クリマ。太陽は白羊宮の18度20分、月は双児宮の17度、土星は磨羯宮の11度、木星は天蝎宮の19度、水星は白羊宮の25度、金星は金牛宮の2度、火星は処女宮の25度、ホーロスコポスは獅子宮の2度、天の中央は白羊宮の14度。だから、始点は太陽、時間の君臨星として初めに水星を受け取り、次いで金星を、継いで三分の一対座から土星を、次いで二分の一対座から木星を、次いで三分の一対座から火星を、次いで月を、次いで寿命を縮める土星という惑星を二分の一対座から〔受け取る〕。 天の中央は白羊宮の14度、直立宮は103時間度。太陽は白羊宮の18度20分、直立宮は107度。超過すること時間にして4度。余り6度。しかるに、我々は太陽に最も近く先導する〔星〕を最初に掴まねばならないから、六分の一対座のせいで7年6日間、近い先導を持ったことは明らかである。 次いで、水星が時間を受け継ぐ。昼の刻限<時間>は水星の16度40分。これを超過分10度で割れ、季節の刻限の半分になり、これだけ水星は天の中央から離れている。 さらに、金星は金牛宮の2度。直立宮は120時間度。これから天の中央の103時間度を引け。余りは超過分の17。金星の〔位置の〕昼の刻限は17度7分。これを超過分で割れ。季節の刻限の1近くになる、これが天の中央からの〔金星の〕隔たりである。 (236) さらに、〔磨羯宮11度にある〕土星の三分の一対座は金牛宮の11度。直立宮は129時間度。これから天の中央の103度を引け。余りは超過分の26度。**[土星の三分の一対座の刻限は17度39分。これを超過分で割れ]季節の刻限は1度30分になる。したがって、土星の三分の一対座は天の中央から1+1/2季節の刻限隔たっている。次いで、もう一度、天の中央からの金星の隔たり、つまり、1時間を、土星の三分の一対座の昼の刻限、つまり、17度<3>9分に掛けよ。すると17度39時間度になる。これを土星の超過分、つまり、26から引け。余りは8度21分。したがって、11年7ヶ月からこの期間を受け取る金星は、9時間、つまり、20年7ヶ月まで支配するだろう。 さらに、〔天蝎宮19度にある〕木星の二分の一対座は、金牛宮の19度。直立宮は136度28分。天の中央の時間13を引け。余りは超過分の33度28分。木星の二分の一対座の昼の刻限18度7分を引け。〔これを〕超過分、すなわち、33度28分で割れ。季節刻限1度11分になる。したがって、木星の二分の一対座は天の中央から季節の刻限にして1度11分隔たっている。さらに、土星と天のp中央との隔たりである季節の刻限にして1度30分を、木星の<二分の一対座の>昼の季節の刻限に〔掛けよ〕.27度10時間度になる。これを木星の超過分〔すなわち〕33度28分から引け。余りは6度18分。したがって、土星の二分の一対座は、20年7ヶ月に始まり、6年4〔5ヶ月〕17日、26年11ヶ月<17>日間君臨するだろう。 さらに、〔天蝎宮25度にある〕火星の三分の一対座は金牛宮の25度。直立球は142度34分。これを天の中央の時間103度から引け。余りは超過分の39度34分。昼の刻限は火星の三分の一対座の18度25分。これで超過分を割れ。刻限は2度9分になる。したがって、火星の三分の一対座は天の中央から季節の刻限にして2度9分離れている。ところで、木星の二分の一対座は季節の刻限にして1度11分離れている。これに火星の三分の一対座の昼の時間度、すなわち18度25分を掛けよ。時間度21分48分になる。これを (237) 超過分すなわち39度34分から引け。余りは17〔度46分〕時間度〔すなわち〕11ヶ月9日である。したがって、26年〔11ヶ月17日〕ではじまる木星の二分の一対座は、44年10ヶ月26日まで延びるだろう。 さらに、月は双児宮の17度。直立球は165度50分。これから天の中央の時間度103度を引け。余りは超過分の62度50分。月の〔位置の〕昼の刻限は19度13分。これで超過分を割れ、〔季節の〕刻限は3度21分になる。したがって月は天の中央から季節時間にして3度21分離れている。ところで、火星の三分の一対座も季節の刻限にして2度9分離れていた。これを月の〔位置の〕昼の時間度、つまり、19度13分に掛けよ。時間にして41度19分になる。これを月の超過分つまり62度50分から引け。余りは時間にして21度31分になる。したがって、火星の三分の一対座は45年から君臨しはじめ、66年7ヶ月5日に及ぶだろう。 さらに、〔磨羯宮11度にある〕土星の二分の一対座は巨蟹宮の11度。直立球は192度、103度を引け、超過すること79〔89〕度。昼の刻限の<時間度>は、土星の二分の一対座の19度16分。そこで、天の中央からの〔月の〕隔たりの〔度数〕3時間21分に19度16分を掛けよ。64時間度6ヶ月17日になる。したがって、時間にして66年<7ヶ月>5日を受け取る月は、26年3ヶ月12日以上の期間まで、すなわち、総計92年10ヶ月17日まで、君臨するだろう。しかし土星の二分の一対座は破壊的であるから、 第16章.人生の諸時間をいかにして求めるべきか。(238)(239) 第17章.宿の主人について。第18章.寿命を縮めるものについて。(240) 第19章.ウゥアレースによる、君臨する惑星のない出生天宮図について。例えば、太陽は双魚宮の20度43分で土星の区界に、月は天秤宮の6度で土星の区界に、土星は天秤宮の25度で金星の区界に、木星は金牛〔白羊〕宮の28度で土星の区界に、火星は双魚宮の29度で土星の区界に、金星は金牛宮の15度で木星の区界に、水星は双魚宮の20度で火星の区界に、ホーロスコポスは処女宮の6度で水星の区界に、天の中央は双児宮の2度で水星の区界に、幸運箭は双魚宮の2度で……〔金星の〕区界に。 我々が見出すのは、土星はその区界においてのみ太陽と月を受け入れるが、〔その区界と〕三分の一対座と昂揚には〔双魚宮にある〕太陽、〔双魚宮にある〕火星、〔双魚宮にある〕水星を受け入れ、三分の一対座にはホーロスコポスを〔受け入れる〕ということである。されば、土星と金星とは家の主星となるということ、つまり、土星は家の主星となり、金星はともに家の主星となり、両星とも同じ時間にホーリマイアにしたがって各々が死を効験〔予兆〕した、ということである。これは、育たなかったものらについて の第4章で。 (241)第20章.君臨する星について。第21章.時間の分割について。ところで、諸々の時間の諸々の分割は、次のようにしなければならない。何よりも先ず、太陽と月の順行と、ホーロスコポスと、天の中央と、幸運箭(これは、プトレマイオスの言いつけによれば、常に月までの太陽から導き出される)と、宮の側線(四分の一対座と三分の一対座と六分の一対座だけではない) 次いで、 (242)
(245)
2019.10.09. 訳了 |