ユリアーヌス/諸々の宮の種々の特性
ギリシア占星術文書目録4379_008
世界年6844年の前兆
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[人物]
不詳。
[底本]
TLG 4379
Andreas LIBADENUS Poeta, Scr. Eccl.
Andreas Libadinarius
TLG 4379_008
A.D. 14
Chartophylax
Constantinopolitanus, Trapezuntius
Praedictiones pro anno mundi 6844 (excerpta e cod. Monac. 525, fol. 155)
Astrol.
Date of manuscript: A.D. 14
F. Boll, Codices Germanici [Catalogus Codicum Astrologorum Graecorum 7. Brussels: Lamertin, 1908]: 153-160.
(153) 世界年の6844年が、神のお助けによって始まった、現行のマルティオス月〔3月〕の第12日、日の第4刻限に太陽が双魚宮から白羊宮に移り、巨蟹宮がホーロスコポスに、月と金星が宿に君臨したときにである。言葉に言い表し得ぬ寛大さと大慈悲に勇んで、この年に起こった事を描写しよう。とにかく、すべてのキリスト教徒にとって、とりわけわれわれの強力にして聖なる支配者や、敬虔このうえない女主人を伴う王や、パラティオン丘の神に護られた者や軍隊にとって美しく且つ神に嘉されよう。
全時間の審判は以下のとおりである
この年に明らかにするのは、男女たちの数多の和合、人間どもの場所から場所への移動、簡潔にいえば行為から行為への変転:場所によっては飢え、困窮:また明らかになるのは人間どもの貧窮:いずれかの地域に対しても善き方に向かうことはなく、所々に戦争、犠牲の血を注ぐこと、(154) 野獣ども攻撃、それらから人間どもも害されるだろう。春は寒く湿っぽく、夏は中程だが、秋は風にさらされ、冬は過湿。ローマ人たちの地方の〔住民〕たちは平和と繁栄のうちにあるだろう。授乳する女たちに美、人間どもには善きものの購入。雨多く有益、風は美しい:民の???善さを???:高官たちと学者達の歓喜。女たちの安産と世界にとっての矯正。だが呼ばう声は、王たちにとって真実とは何か、公の民により多くの虚偽とは何か、である:旅人たちの安全な旅と、民の諸行為に対する王たちの凝視。香料や真珠石や魚形のものらの豊穣:ところが、真理を知るのは神のみで、他のものではない。
ここにおける王たちの事を考察すべきである。
王たちにとって明らかにするのは健康と快活と勝利と好機嫌とパラティオン丘内の歓喜と、彼らの名誉の増加である。また王たちの幾人かは、企みを発見するだろう。時には、とくにバビュローン、タウレズ?、パライスティネーを受け継ぐこともあろう。しかし彼らに対する数多くの評判やもっと多くの事柄は疑わしい。
高官たちには以下のことを把握することができる
高官たちや支配者たちのは歓喜と利得。王たちにとっても団欒と彼らの価値の堅固さが。或る者たちにとっては敵意と争訟を有するだろうが、彼らに勝利するだろう。
(154)
学者たちと公証人たちには以下のことが。
公証人たちと学者たちに美しい心、美しい振る舞い、宮殿内での歓喜:ある地方や諸都市の移動と専制支配:彼らの言説と著作は真実で、高官たちの真ん中に党派。
(155)
大祭司たちや聖職者たちに結果する事
大祭司たちと、聖職者名簿に載っているすべての者たちに矯正、敬虔、善望、信仰に関する多くの議論、自分たちに問い返す者たちに対する勝利:また或る者たちは信頼にたる者たちによって亡くなるだろう。
支配者たちや将軍たちには以下のことが。
王たちに対する謙遜や服従を、またその中の一部の者たちは考え深く、うちつづく奴隷状態のために多いに苦労するだろう。
長老たちや宦官たちには以下のことが。
名のある生まれ良き長老たちに僅少、争訟、信仰そのものからも背反、彼らからの虚言、悪しき評判:宦官たちには現在の反対と、少し後での矯正、美しい振る舞い、親密さ、自分たちの王国内での活動。
有名な女性たちの部分的労苦、しかしその知は、共通の民から、また何らかの書簡からも矯正され、強められ、健全になるだろう。
商人たちや交易商人たちには以下のことが。
交易商人たちにとって儲けを伴う旅行は少ない:しかし何らかの命令から離れるだろう:そしてその春の間、彼らから命令を受け取ることは決してないだろう。
王たちに美しく真実の書簡を携えた複数の密使:しかし王たちはすべてを信じない。
遊戯する者たちにとっての歓喜と儲け:そして新しい
(155)
個別に、春について:天候はたぶん<<>以下<>>。
春は初めに[少し]少し大雨、中程。マイオス月〔〕は乾燥して中程の寒さ:春に多くの徴と脅威が現れる:大気の闇と湿気、中程の購入と厳密さへの変化:より多くの者たちの完全に記載された事柄と、何らかの知識の害があるだろう:より少ない人間どものより多くの者たちに対する厄介。
<個別的に夏について:天候は以下>
<個別的に秋について:天候は以下>
(157)
<個別的に冬について:天候は以下>
ポントス地方のタタール人たちの第1字母について
この年には、タタール人たちの専制君主の時代の君臨者はポントス人である:
マルティウス月〔3月〕12日〜21日。霧と大気の暗黒を明らかになる:人間どもの敬虔、知者たちの議論、水の増大、美しい声の者たちの饒舌と有益な雨。
マルティウス月〔3月〕22日〜31日。宦官たちの歓喜を明らかになる:数多くの敵意と争訟:聖職者たちの美しい振る舞い:将兵たちの艱難:公証人たちの誉れの増大と王たちの栄光。
(158) アプリッリウス月〔4月〕1日〜10日。西に殺人、四足動物の死、鳥類の死亡を明らかになる:エイドーン?の寡少。シアメー〔シャム国〕にも死:喉の痛み:所々に戦争と湿潤。
アプリッリウス月〔4月〕11日〜20日。風と雨の動きを明らかになる:女たちの諸々の病:また法習の 荒っぽさ:王たちの考え深さ:また公証人たちや高官たちの労苦、数多の争い、諸々の愛勝:また光輝の混乱と冷たさ。
アプリッリウス月〔4月〕21日〜30日。明らかになる:高官たちと学者たちとの喧嘩:宦官たちの名誉:雨も霧も多し:また敵たちの出現。
マイウス月〔5月〕1日〜10日。有益な雨と学者たちの歓喜を明らかになる:評判と数多くの報告:好機の寒さと穏やかさ。
マイウス月〔5月〕11日〜20日。北方に多くの混乱を明らかになる:また敵たちの出現と煮沸?からの病弱:風、激し:或る男の死:そして雨。
マイウス月〔5月〕21日〜30日。明らかになる:人間どもの神礼拝への覗き見?:また好機の湿潤。
マイウス月〔5月〕31日 多雨と多くの評判、学者たちの思想:またエンどーンの不活動:また魔術活動に対する或る者たちの熱心。
イウゥニウス月〔6月〕1日〜19日。明らかになる:不満な長老たちの害:購入?の動作?、多雨、<激しい>風、子供たちの死、恐怖、例えば幼児や少年たちのような若者の病弱。
イウゥニウス月〔6月〕20日〜29日。購入の厳密さ、上昇の艱難を明らかにする:また知識者たちの力能:人間どもの美しい振る舞いと矯正:また数多の注意、幸運、程々の好機。
イウゥニウス月〔6月〕30日 イウゥリウス月〔7月〕9日。民衆の意気と怒りを伴う反対と醜聞を明らかにする:大風:また雨:将軍の歓喜と美しい心。
イウゥリウス月〔7月〕1日19日。王たちや高官たちや孤住者たちの美しい心と播種の豊穣:また商人たちの艱難:ハガルの子孫の気前のよい贈り物を〔明らかにする〕:王たちの怒り:多雨。
イウゥリウス月〔7月〕20日〜29日。明らかになる:王たちの義:また長老たちの美しい振る舞い:また冬の好機。また知者たちの議論。
イウゥリウス月〔7月〕30日 アウグゥストス月〔8月〕8日。隠された事柄や神秘的な働きと言葉の多さを明らかにする:また王たちの或る者たちは彼らの言語を邪魔する:雨と稲妻と塵芥。
(159) アウグゥストス月〔8月〕9日〜18日。この時期の暑さと炎熱を明らかにする。大気の乱れ<と>雲:女たちの有害:学者たちの歓喜。
アウグゥストス月〔8月〕29日〜セプテムブリオス月〔9月〕7日。この時期の穏やかな天候を明らかにする:学者たちの美しい振る舞い:キリスト教徒たちの健康:風と雨。
セプテムブリオス月〔9月〕8日〜17日。多熱を明らかにする:王たちの生涯:ちょうろうたちのうつくしさ:将軍の動き:また女たちの深慮。
セプテムブリオス月〔9月〕18日〜27日。激しい風を明らかにする:また王たちの義しさ:また宦官たちの邪魔と謙遜:また多雨:またムゥスゥルの大いなる破滅。
セプテムブリオス月〔9月〕28日〜オクトーブリオス月〔10月〕7日。明らかになる:女たちの成功と義:風と雨:長老たち、枯渇した在地人、丘に住人たちの腐敗:また大気の変化。
オクトーブリオス月〔10月〕8日〜17日。明らかになる:女たちの慎慮と美しい振る舞い:敵どもの出現:烈風:またこの時期の湿潤:また知識者たちの歓喜。
オクトーブリオス月〔10月〕18日〜27日。アラビア人たちやトゥルコイ人たちの地方における疫病と困窮、そこにおける長老たちの破滅を明らかにする:また多雨。
オクトーブリオス月〔10月〕28日〜ノエムブリオス月〔11月〕6日。将兵たちの侵入を明らかにする:盗人たちの多数:また数多の告訴:また雨、湿潤、女たちの害。
ノエムブリオス月〔11月〕7日〜16日。雨と風を明らかにする:また王たちの出現:学者たちの思想:またこの時期の湿潤:女たちと宦官たちの苦労。
ノエムブリオス月〔11月〕17日〜26日。場所への敵どもの侵攻を明らかにする:王たちと支配者たちの中程度の敵意:女たちの姦淫:また将軍の美しい振る舞いと動き。
ノエムブリオス月〔11月〕27日〜デケムブリオス月〔12月〕6日。有益な雨を明らかにする:また遊技者たちの饒舌:また高官たちの害。
デケムブリオス月〔12月〕7日〜16日。歓喜と数多の善事、雨、女たちの害を明らかにする:また購入の豊穣。
デケムブリオス月〔12月〕17日〜26日。大気の乱れを明らかにする:また修道士たちの益:学者たちの邪魔:盗賊たちの攻撃:戦車の出現:また知者たちの議論。
デケムブリオス月〔12月〕27日〜イアンヌゥアリオス月〔1月〕5日。民の行事に対する王たちの熱意を明らかにする:男女たちの喧嘩:新しい高官の害:また数多の善事。
(159) イアンヌゥアリオス月〔1月〕6日〜15日。諸々の風、雨、塵埃を明らかにする:また出征の欺瞞と不従順:王たちの正義。また西方に大いなる死と、場所場所に地震。
イアンヌゥアリオス月〔1月〕16日〜25日。明らかになる:雨、雪、烈風:また数多くの嵐が君臨し、この時期は脆弱である。
イアンヌゥアリオス月〔1月〕26日〜ペウルゥアリオス月〔2月〕4日。明らかになる:雨と女たちの慎み:王たちの力能と考え深さ:また強力な霜。
ペウルゥアリオス月〔2月〕5日〜14日。明らかになる:女たちの姦淫:また冬の時期の力能:水の多さ:宦官たちの高貴さ:学者たちの歓喜:王たちの正義:また長老たちの美しい振る舞い。
ペウルゥアリオス月〔2月〕15日〜24日。霜と盗賊たちの攻撃と戦車の出現を明らかにする:また子どもたちの虚弱:激しい風:また男女たちの和合。
ペウルゥアリオス月〔2月〕25日〜マルティウス月〔3月〕6日。明らかになる:王たちの高貴さと、民の真ん中への出現と、諸々の要請:雨、風、そして知者たちの力能、そして良き<……>。
マルティウス月〔3月〕7日〜12日。明らかになる:知識者たちの美しい振る舞いと高貴さ:そして雨。
2021.04.12. 訳了
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