ゾーシモス

神的ゾーシモスの〔書〕・徳と解釈について
(e cod. Paris. B. N. gr. 2327, fol. 168v)





[底本]

TLG 4319
ZOSIMUS Alchem.
(A.D. 3-4: Panopolitanus)
6 1
4319 006
(Zwsivmou tou: qeivou peri; ajreth:V kai; eJrmhneivaS) (e cod.
Paris. B.N. gr. 2327, fol. 168v), ed. M. Berthelot and C É. Ruelle,
Collection des anciens alchimistes grecs, vol. 2. Paris: Steinheil, 1888
5
(repr. London: Holland Press, 1963): 118-138.
(Cod: 3,838: Alchem.)





2.118."13t"
神的ゾーシモスの〔書〕・徳と解釈について

2.118.14
 自分が見る夢に対する情念の付加と夢判断のために彼は謂う。そして見よ、盃形をした祭壇と、祭壇の上に立ちのぼる火と、それが火による沸騰に奉仕し、登りゆく人間どもをぐらぐら煮[かつ]加熱するすことに奉仕している様を、そこでわたしは尋ねて、と彼が謂う、立っている民人について云った、すなわち、わたしは驚いている、水が沸騰してぐらぐら煮え立つのと、人間どもが生きながら焼かれる様に、と。するとわたしに答えて言う。「おまえが目にしているこの沸騰は、いわゆる木乃伊化の修練(a[skhsiV)の場である。というのは、徳に与ることを望む人間どもは、ここに入り、[有ることを通して]身体を脱ぎ捨て、霊(pneuvma)になるのだ。というのも、ここでの修練(a[skhsiV)は、またもや修練と解釈されるからだ。身体の嵩を脱ぎ捨てるものは何でも、霊となるのだから」。

 訳了。


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