お山めぐり


お山めぐり





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新池,四辻,大杉社,御膳谷,御膳谷がら御劔社へ

稲荷大社のお参りは、本殿に参拝したら、それで終わりではない。古くは清少納言の時代から、伏見稲荷詣
での老若男女は、更に足を進めて稲荷山の山上を目指した。これを「お山する」というが、登山道ほどの険
しさはないものの、それでも一部京都市のハイキング・コースである「東山トレイル」にもなっており、結
構勾配のある参道である。
登りきったところが四ツ辻で、市内南部の眺望もよい。
以前は、この四ツ辻まで登る参拝客は、よっぽどの伏見稲荷通か、足腰を鍛えるアスリート達かという感じ
だったが、最近は遠く外国から来られた旅行者も、ここまで足を延ばし、眺望を楽しんでいる。
お社(やしろ)等 メ  モ
根上り松 「膝松さん」と呼ばれ,腰や膝の神経痛平癒信仰
根上がりが値上がりに通じるということで、株取引関係者のお参りもある。
竹の下道 お山巡りのメインルートからははずれるが、「根上がり松」と反対側の小道を上ってい
くと神宝神社の前に出る。
神宝神社は平安時代以来の古社の系譜を受け継ぐ神社で、社殿前には前関白太政大臣の
    深草や竹の下道わけすぎて
         伏見にかかる雪の明ぼの
の一首が掲げてある。
京の竹林というと、嵯峨野を思い浮かべる人も多いが、ここ深草の竹林もなかなかのも
ので、季節には深草の朝堀筍が、多くの店先の軒に並べられる。
新池 「谺(こだま)池」とも呼ばれ,池に向かって柏手を打ち,
その谺が返ってきた方向に願い事が叶うという言い伝えがある。
四ツ辻 眺望がきくので「見附の峰」とも呼ばれる。昭和20年代までは、大阪に高層ビルもな
く、空気も澄んでいたため、ここから大阪城の天守閣も見ることができた。軽食をとれ
るお店もあり、ゆっくり眺望を楽しめる。
荒神ケ峰 四ツ辻から左に登ると荒神ケ峰がある。ここからは、左に愛宕山、右に比叡山、正面に
京都市内が一望でき、四ツ辻より更なる眺望を望める。毎年7月の本宮祭のときに、稲
荷山に巨大な鳥居が立つが、ここがその設置場所である。真正面の西山に沈む太陽と、
京の夜景を楽しむために、日没直前にここを訪れる旅行者も多い。
眼力社 眼のやまい平癒信仰
薬力社 「薬」の世話にならない生活を念ずる社
おせき社 咽喉系の信仰
清明舎 稲荷社の禊道場
一ノ峰 上之社神蹟 末広大神
ニノ峰 中之社神蹟 青木社 青木大神
間ノ峰 荷田社神蹟 荷田社 伊勢大神
三ノ峰 下之社神蹟 白菊社 白菊大神
稲荷山 「東山36峰」の南端すなわち36番目の峰。