デート・スポット探訪
堀川
(11.6. 1997)

 下の写真を見てほしい。中央を流れる細い溝。これは、かつて堀川という川だった(らしい)ものの名残りである。(右を堀川通が走っている。)



 中途半端に消えて中途半端に残っているところが、ワビ・サビの境地なのか。

 それはさておき、この川沿いに座っていると、ときどき面白い光景に出くわすことがある。
 川がほとんど無くなっていることを知らない河童さんがまだ多いらしく、泳ぎに来ては変わり果てた川の姿に絶句しているのである。彼らは、流れるわずかな水を乾きかけた頭の皿に必死にかけると、ほうほうのていで帰っていく。



 人間と自然の共生について考えさせてくれる、珍しいスポットである。


キーワード

デス・スターと京都

 ちなみにこの溝に沿って行くと、帝国軍の軍事要塞デス・スターのメイン・リアクターに直結する放熱口があり、そこにプロトン爆弾をうまく打ち込めば、お姫様から勲章がもらえるそうだ。

 デス・スターで思い出したが、新しくなった京都駅ビル、
 中の色使いは、景観問題を巻き起こした京都ホテルと同じ、デス・スターの内部色だぞ。
 いいのか、そんな色で?

 これまで京都の町では、いろいろなものが生まれ、変化し、あるいは消えていった。
 それを思うと私の胸には、諸行無常の響きがこだまし、人の世の儚さが胸に染み入る。
 どうせ変わるならカッコよく、美しく、そしてポリシーを持って。人間にできる、唯一の抵抗なのに。

 あの駅ビルなんかに、そんな潔さはない。(写真も載せません。悪しからず。)

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