ミステリー
ごン、ごン
(11.12. 1998)
陰暦10月1日。あるいは、10月の中の亥の日。
太陽歴で言えば、大体毎年11月の初旬から中旬。
茶道の世界で「開炉」という行事がある。冬期暖房用の大きな炉の使いはじめだ。
さらに同じ頃、「口切(くちきり)」と言って、今年取れた新茶をいよいよ壷から取り出して使いはじめる行事もある。これが、お茶の世界の新年である。
いやはや、なんとも風雅な季節の訪れではないか! 寒いけど。
30年ほど前。
偉い茶道の先生(恐れ多くて仮名にもできず、匿名)が、今年の新茶をいよいよ使いはじめようと、茶壷の封を切った時のことだ。突然の地震に、足下をすべらせ、すべって転んだ先生は茶壷で頭を打ち、お亡くなりになってしまった。
以来、新茶が茶道で用いられる「開炉」の季節が来ると、日本中の茶室で、
「ごン、ごン」
と壷で頭を打つような音が聞こえるようになった。
だが、今年はその音が聞こえなかった。
中山選手が大量生産したゴン・ゴールのおかげで、先生の魂は成仏できたのだろうとのもっぱらの噂だ。
「ごン、ごン!」得点王!おめでとう!
キーワード
ゴン・ゴール
先週、あの強力なジュビロ磐田に勝利した、
わが贔屓の、鹿島アントラーズ。
今週末、一部リーグ参入戦への参加が決まったヴィッセル神戸に勝てば、
優勝である。
ヴィッセルはジュビロに比べれば組みやすいはずの相手だが、
最近調子がいいみたいだし、
なんだか不安。
がんばれ! 鹿島アントラーズ!
背番号の数だけゴールを決めろ! 柳沢! お願い!
そして、
チャンピオンシップで素晴らしいゲームを観るチャンスを!
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