うつうつエッセイ
雨と災難の日々
(12.4. 1997)

 先週の後半から去る日曜にかけて。私は相次ぐ災難に襲われた。

 最初は木曜日。自転車がパンクし、タイヤ交換にまで追い込まれた。
 どうやら寿命がきていたらしく、「まあ、仕方がないことだ」とこれは諦めもついた。

 だが、土曜日。
 「雷が鳴ってるし、これは雨が強くなりそうだぞ」
 そう思い、合羽を着て自転車に乗ったときは、すぐに小雨になった。
 「こんな小雨、すぐにやむさ」
 そう思い、傘をさして自転車の乗ったときは、やがて豪雨になり、雨でびしょぬれになった。
 約束を忘れていて、知人に冷ややかな目で迎えられた。
 ただでさえ頭の痛い仕事を抱えているところへ、突然、ボランティアの作業が入って、泣きたくなった。
 ここまでが、土曜日。

 そして、翌日曜。紅葉に彩られた比叡山の遠景などをデジタルカメラに収めた帰り道。自転車で走っていた私のジャンパーのポケットから、デジタルカメラがこぼれ落ちて、
 「どん、とん、とん、ばた」
 アスファルトの上で鈍く跳ねて、動かなくなった。
 合掌。
 もうしばらく、ホームページ用の写真は撮れない。
 紅葉ネタの話は、一体どうやって書けばいいのだろう? 頭を悩ませている。



疫病神の襲撃にうちひしがれる私。

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