【変塗・鞘塗データベースについて】

鈴木雅也氏が現在所蔵されている変塗・鞘塗の見本は、大別して2つです。

 変塗の塗見本 88枚 
 
 鞘塗の塗見本 200枚 
 
 
( 写真をクリックすると拡大します。)

由来について

変塗の塗見本(写真左)は、塗師・鈴木表朔(初代か二代か?)が作成したものです。 鞘塗の塗見本(写真右)は,二代鈴木表朔が、昭和10年頃に、自宅(油小路三条上る)の近所に住んでいた鞘塗師が廃業する際に購入したものです。
変塗の塗見本は,表朔が,鞘塗の塗見本を手に入れた際,刺激を受けて自作したとされています。
鞘塗の塗見本は,江戸期のもので鞘塗師が注文を受けるために見本として製作されたと考えられます。
または,刀を収納するためと思われるくり抜きが見られるものもあることから,実際の鞘を切ったものである可能性もあります。

 ◇ 鈴木表朔について ◇

名称と技法名について
一般化している名称をもとに京都市産業技術研究所工業技術センター(以下,工業技術センター)で命名しました。例外もありますが、技法名の施された順に列記するという手法で統一しました。  
<例>
微塵貝地雲紋抜き模様塗

「微塵貝をまいた地の上に雲紋抜き模様を施し塗仕上げをした。」

技法について

技法解説については工業技術センターで作成し、識者の意見を検討してまとめたものです。しかし、いずれも不明な部分が多く、仮説に留まるものもあります。

 ( 検索キーワードの解説 ) ( 塗技法の用語解説 )

○変塗見本に見られる技法の主な特長

  • 本堅地ろいろ仕上げ
  • いじ粉塗
    *いじ粉=乾漆粉。色漆をガラス板に塗って乾燥させた後にはぎ取り,薬研で粉にしたもの。
  • 絞漆をつかって刷毛目やたたきなどの模様をつけるもの
  • 色漆をつかったもの
  • 布をつかったもの(布目、布摺り)
  • 編んだ和紙をつかったもの
  • 目はじき塗
  • 拭き漆仕上げ

○鞘塗見本に見られる技法の主な特長

  • 絞漆をつかって刷毛目やたたきなどの模様をつけるもの
  • さまざまな粉末をまいたもの〜いじ粉(乾漆粉)、金属粉、微塵貝、棕櫚毛、煙草の葉など
  • 石、木の実、角,サンゴなどを象嵌したもの
  • 糊等を使用したマスキング技法を利用したもの
  • 金貝(錫・鉛合金)を使用したマスキング技法を利用したもの
  • 引っかきによって模様を描くもの
  • 上の技法の組合せ


データベースを使用する前に(必ずお読みください〕

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