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Rei works高松公演顛末記
TEXT by 山本泉@小虎
毎度お世話になっております。
Reiworks演出、脚本、美術、某Clubホスト(?)諸々担当の山本泉@小虎でございます。
すっかりネット落ちの激しい昨今ですが、高松公演レポ、ちぅか顛末記を書けとのお達しゆえ、ヘタヘタの身体にドリンク剤を1本行っといて(苦笑)急遽浮上、まかり越しましてございます。
例によって(ドコの例だや)ダラ長いレポになるかと存じますが
お暇な方は、ごゆるりとお楽しみくださいませ。
さて。
遡る事7月。ワタシの参加するガン撲滅チャリティ作品展「楽展vol.4」も終わり、
6月の能楽堂公演から続いていた緊張状態もすっかり解けてハラホレな日常を過ごしていた某日。
レイ:「高松で11月公演するよ」・・・簡単に話が始まった。
そうは言ってもまだ7月。ピンと来ないシロウトな演出である(殴)
ワタシ:「ふーン、凄いな。もう次ぃ、決まったんや」程度の受け止め方をしていた。
・・・後でどんだけエライ目に遭うか、この時点では、まだ、知る由も無い(泪)
何はともあれ作品のネタ繰りだ。
レイと打ち合わせの後、「楽展」パフォーマンスで使った「芭蕉精」を完成版にして持って行くことに決まる。
となれば話は早い。パフォーマンスした部分を生かしつつダンス脚本を起すのみ。
数回の摺合わせ(例の長電話ね)の後、さくさくさっくりテキスト完成。
絵面も衣装もイメージがふくふくと付いて来る。
さ、振付はレイの仕事だ。後はガンバレ〜ッ(能天気)
そして7月末。
レイからメールが来る。・・・えらい事になった。
「芭蕉精」と、これまたReiworksネタ「緋の記憶」2本立て・・・だとぉ?
「緋の記憶」はまだ固まってないやんか!・・・なじぇにそげなコトに・・・(滝汗)
大慌てでネタを繰るも、次の打合せまでなんて時間が無い。
レイのイメージ、作品の向かう先、そして音響。
それに伴う舞台イメージ、衣装、色、ライティング・・・・むむぅ。定まらない。
しょがねぇコレで行け。決まりきらんまま見切り発車だ。
さぶいもんがよぎるが、ナントカするしかない。
8月末、第1回高松にて打ち合わせ。お泊り2コの調節が着かず、ワタシは一日遅れで高松入り。(ちっ)
初めてお会いする岡本先生はじめ、ソロを踊る穴吹組の伊藤ミカちゃん、岡本先生の二代目祥代ちゃん、
ちっちゃいのに頼もしいインスト松江美佳ちゃん、皆さんに優しく迎えていただき感激。
ちょいとのん気に四国村など観て回り、美味しいうどんも味わいぃの、わくわくしながら過ごした後。
夜を徹して打合わせた結果、えげつない演目数を抱えて帰ってきた。
・・・あんた、死ぬデ(まだ他人事)
3日間、初日の1回のみを除いて1日2回公演。
Aプログラム「芭蕉精」「白の組曲」「レモン哀歌」、
Bプログラム「緋の記憶」そして伊藤ミカちゃんのソロ「a sense」「レモン哀歌」
5演目中4演目出ずっぱり。
そして・・・・1日2回公演ちゅ事は・・・1日で5回踊る事になる。
あきれた。ダンサーの体力って底なし・・・?
休憩はさんでも約1時間半踊りっぱやん。鉄人だ。
この頃までは、まだレイの心配をする余裕もあったが、
やがて自身の身が危うくなる前兆をワタシはすっかり見逃していた。
もう一本あるイラスト作品展キイチゴの準備そして搬入、店番、搬出と、高松で使う映像準備やら、
演出プランやらに四苦八苦しながら9月末、びっちり三日間、高松へ行く。
ブリブリ怒るダンナをバトルの末撃沈して。
「レイさんが連れてきた人」と言う冠は凄い箔付きにワタシを仕立ててくれているらしい。
(気ぃつくの遅いっちゅうねん)
すいません、ダンス畑とは一切関わりの無い、とぉーい世界から来ました。
そんな闖入者を、生徒さん達からも大切に扱っていただき、恐縮しまくりである。
懐かしい気分でもある。少林寺をしてた頃の上下関係か。そしてソレよりも優しくてあったかい。
ずっと前から知ってる気になるのは、お調子こきすぎかしら。
門前の小僧ですが、皆様よろしくお願いしまつ。
しかし、・・・美しい。(唐突)
いや、なにが、ちゅうてバレエのレッスン着に身を包んだ生徒さん達の身動き一つ一つがね。
まがいなりにもワタシは絵を描く人種なのでやはし、ああいった造形美には心奪われるですよ。
人体デッサンの宝庫(笑)その昔「アラベスク」なんちゅうマンガが流行った頃、
レッスン着のおねぇちゃんをせっせと描いたモンです。ポーズ描くのが難しかったなぁ。。。
とまぁ、悠長に構えてますが、次に来る時までにせにゃイカン事をまとめなきゃ。
結局「緋の記憶」は白紙撤回、岡本先生にすっかり下駄を預ける話になったので
コンセプトだけ練り直して即お知らせし、振付、演出を開始していただく、と。
んで?
あ。映像映像(汗)電脳師匠シュワちゃんに仕上げて貰わなくっちゃね。
んでもってサウンドイット(音響ソフト)で音も作って。
今回は「芭蕉精」だけに意識を集中させればエエわけだから、頑張らなきゃだ。
はひっ
あっちゅうまに何度目かの遠征日が来る。
シネザ(家庭用スライド映写機)も、ねじ伏せなきゃ仕事にならん。
使う映像は電脳師匠に発注したDVDに音と共にすっかり納まっている。
シネザとDVDプレーヤーを繋ぎ、スイッチポン、で後は手間要らず。
なんでか?
・・・ナニを隠そうワタシはノミの心臓。←ガラに似合わないのは知ってるってばッ(逆切レ)
本番にアレコレ作業できるほど冷静ではいられんのは自分が一番分かっている。
よって、絶対失敗の無いように、音はサウンドイットで音響レヴェルを調整、効果音も挿入して繋ぎ、
映像スライドも繋いで黒場すらも作りこんでスイッチポン、でGO!という素晴らしい作りになっている♪
もちろん、レイの踊りが完璧に達しているからこそ出来る技でもあったりする。
何度踊っても狂いなくこの音の時には、この動きが入る、と言う確証無しにはワタシの映像プランは立たなかった。
そして電脳師匠シュワちゃんの緻密な作業も。
最初に作ったDVD映像は手動操作の予定だったが、DVDのポーズタイムが短いのだ。
次のシーンが来る前にポーズ解除されちまって最初のシーンに戻ってしまう。ダメぢゃん!
このままではポーズ解除される前にアレコレと手間が増える。それはヤダ。ノミにはできん(殴)
つぅことで、コツコツと、カルタ遊びを繰り返した後、完璧一枚ものヴァージョン作成の段取りとなった。
エエ感じや〜ん。細部の修正を仕込めばおっけーだ。
ひひひ。コレで無事に切り抜けられる♪
キイチゴ展も済み、じたばたどたばたの日々も佳境を迎え
やがて10月
先生の巣でレイと2人週末合宿生活が始まる。や、ハナからその予定だったんぢゃねぃんですけど。
時間が無くなっていくのに反比例して、残っていく作業がずしずし増えていくんだもん(寒)
「そんぢゃ、コレはまた来週って事で」・・・・あぃや〜〜 も、こっち住みますか?ワシら。
そうも行かんのが現実で(落泪)
この頃になるとダンナもすっかり諦めたか、自分の勤務工程をこっちの予定にあわせる始末。
なんだよっやれば出来るんぢゃん!(青筋)今までの10ン年間のワタシの時間を返せっコノヤローーッ
はぁはぁ。・・・・・・・・取り乱しました。すいません。
バトルに要するエネルギーの浪費をせんで済むようになっただけでも良しとしよう。
うむ。ワタシってオトナ。(苦笑)
何だかんだと乗り越えて、ついにリハは最終週だ。(悪寒)
煮詰まり切れてなかった智恵子の衣装デザインを一気に起し次の日、
レイ、ユニコと共に京都で生地を選び、丸ごと預け、「芭蕉精」の修正もギリギリで間に合い、
十三でスパイごっこの後、大阪4時台のバスにて高松へ。
ひーはー。朝からみっちりのスケだってばさっ。
しかも先日の台風の影響で、通常3時間の旅が5時間半のロングヴァージョンっちゅう激しい始まり。
( なんだか・・・今にして思えば嵐のヨカン?)2人ゾンビ状態で、夜も10時を過ぎた頃、着く。
・・・岡本先生もゾンビな御様子(^^;
そりゃそーだよね。日常教務もこなしつつ、公演全部を仕切ってるんですから。
テーマ、音楽、振付、衣装から舞台イメージ、衣装製作、スライド映像製作、チラシ、招待状、プログラム
・・・・etc、etc、、、(眩暈)
もちろん祥代ちゃんや美佳ちゃん達も風邪ひきながらフル稼働中。
残す所、「芭蕉精」の照明・演出プランと「レモン哀歌」の衣装チェックくらいしか仕事の無いワタシ、
「なんかできる事あれば、お手伝いしますよ」と申し出た。
先生:「じゃあ、緋の記憶で使うスライドを!」・・・喰い付かれた(苦笑)
いやいや、それならワタシの得意分野、お任せあれ♪手書きで作りかけていた原稿を元に
パソコンでスライドをさくさくさっくり。鬼の顔も描き描き。
はい、出来ますた♪マウスで描くのは久しぶりで、ちょいと手間取りましたが。
修正?ハイハイこうですね。こんなカンジでよかですか?
順調である。ワタシがパソにかじりついてる間に先生とレイは小スタジオで宴会台・・・もとへ、
大道具をトンテンカンと作っていく。
衣装も他の準備も進めつつ。
ダンサーだって衣装も縫えば、大工仕事だってがっちりやりますっ(笑)
先生:「後はミカちゃんのスライドね♪」 んぁ? あ はいはい やりますやります。
うごッ。・・・・凄い量のスライド・・・先生、これ、ご自身で作る気でしたか?(滝汗)
現時点で、まだ先生の仕事はミカちゃんの衣装やらプログラムやら・・・山のように残っている。
この先ドコに、この膨大な量のスライドを作る時間があるっちゅうんでしょう。先生。
これぐらい・・・ワタシがやりますっ そっちのお仕事進めて下さいっ
ぽ ぽポエムもついでに書け? えとえと んぁぁ この際ひねり出しますっ(汗)
設営済みのスタジオで通しも見なくっちゃアカンし、・・・急激に時間が足りなくなっていく。
先生:「じゃあイズミちゃん、「緋の記憶」と、ミカちゃんの「a sence」も本番シネザの方よろしくね♪」
ワタシ:「あ゛?(蒼白)」
レイ:「ぎゃはははは やっぱし! ガンバレッ」(こんにゃろ〜〜っ気がついてたなぁっ)
ミカ:「わはははは お願いしますっ」(笑いごっちゃねぇぇっっ)
い 今から 2作品の音楽聴いてタイミング覚えて、
シネザの映像手動で合わせろっちゅうですか?!?!?!?
先生:「他にいないし、私照明に専念したいのよぉ(笑)」
レイ:「大丈夫そんくらいできるよ、音楽一緒に聞いてたやン」
ミカ:「応援だけならしますから〜〜〜」
ふしゅるるるるるるる〜〜〜〜・・・・・・・・・(卒倒)
そーゆー作業を本番でせずに済むように、ノミのワタシは、
必死こいて「芭蕉精」を一枚モノの作品に仕上げたんですけどぉぉぉぉぉぉっ(吠)
舞台慣れもしてなけりゃ、度胸も据わってないんですっワタシはっっ
・・・・。ダメ?・・・ナニが何でもワタシがするの? あ・・・そ(ダダ泣き)
はぅぅぅぅ。進行表ください。 い゛?無い?うっそ・・・・。
・・・叩きます(頭真っ白)
(そう、先生は一切を脳内で進行されているため、予定表やら進行表などは初めから無いまま、事が進んでいたのだ。
・・・つまり忙しさもピークを迎えるとともに、取りこぼしがぽろっぽろ出てくるわけです。
その事実を知った時には・・・後の祭り・・・
先生ご自身を含め、周り中が走りまくる羽目になる訳です・・・(合掌)
うひ〜〜〜〜〜っアレもコレも2倍速で叩けッ(かちゃかちゃかちゃかちゃかちゃ・・・・∞)
帰阪バス乗車10分前? これまた うっそ〜〜〜っ
はぁはぁはぁ。バスには乗れた。でも作業は残った(がびちょ〜ん)
どうしよう。。。再来週、本番やんな?先生スライドの続き作る時間があるんでしょうか(焦)
レイ曰く「無理やろぅなァ・・・・・(ニヤリ)」
んーと・・・それはオノレが仕上げろ、っちゅうニヤリでんな(がっくし)
てやんでぃっスライドぐらい、仕上げたるっと
鼻息も荒く最後のリハ遠征を終え、帰阪したのでありました。
もう来週末は高松には来ない。
ちゅ事は再来週、当初の予定だった「芭蕉精」の照明設定の為に本番2日前に高松入りして、操作と手順を覚える作業以外に、後2作品のスライド作成&操作タイミングを覚えなきゃならん、ちゅう事だの?←誰に聞いてる
時間がすっかり無い。製作だけならまだしも・・・覚え込むだけの時間的猶予が、どう考えても無い。
本番で操作トチッたら・・・どおしよおおおおお(泣)
こんなはずぢゃ なかったによぉぉぉぉ〜〜〜〜ん(遠吠)
はぅぅ。
大阪で無駄な一週間を過ごし(いや、そんな事は無いと思うが)やって来ました。本番週。
祝日3日に向かう予定を、半日前倒しにして2日夕方のバス便で高松入り。
だってスライド作らなきゃ、ですから。そしてスライドタイミングを、これから覚えなくちゃですから(泣)
果たして、レイの読みよろしくスライド製作作業は途中でストップ状態。一応形にはなっているものの、
ミカちゃんの踊りと合わせてみたところ背景の色が薄いとか、文字が読みにくいとか、
あちこち変更したい箇所があり完成品ではないとの事。
先生、ロクに寝て無いんですね(泪)はい、わかりました、やりますっ(鼻息)
「緋の記憶」も修正作業を加え、とにかくメモリースティックに落として
全部本番と同じに通して貰わなくちゃ。
「芭蕉精」の照明も決めて、当然ながらワタシが操作するわけで。。。
ユニコ〜〜〜〜〜っなんでココにアータが居らんのだっ(吠)ひぃひぃ
覚えられません。「a sence」のスライドタイミング(沈)
踊りのバリエーションは豊富で音楽はアップテンポな現代音楽。
ミカちゃんのないすばでにフィットした超クールでかっちょええ作品ですが。
シネザを操る方は、耳も良くなけりゃバレエのポーズも知りゃしません(泣)
いったいナニをきっかけに、この映像を流せばエエんでしょう。ワタシ。
トチるワタシに流石にヤバイと思ったのか(そらそーぢゃて)何度も何度もリハを繰り返して頂く。
ミカちゃんヨレヨレ(すまないねぇ)挙句、自分で叩いた進行表もあてにならん始末で
叩きなおし、切り張りし、血眼でミカちゃんの動きを追い、かろうじて・・・今か?位の覚え方をしつつ
「芭蕉精」の照明の卓を初めて触る。コレはちょっと楽しいぞ、と思ったのも束の間
照明卓の横に設置する予定のシネザの光量の所為で、ワタシのポジションから見て入れる照明の明るさより、
かなりトーンダウンした風に客席からは見えるらしい。何度も岡本先生からダメ出しチェックを受ける。
難しい。夜の設定にこだわりすぎて踊りが死んでは意味が無い。しかし煌煌と真昼のように照らすのは
ワタシの持つ「芭蕉精」のイメージから離れすぎる。
色を入れたり光量の微妙な調節を重ね、アドバイスを沢山受けつつ、おおまかな照明プランが決まる。
この後・・・詰める暇があるのか(冷汗)
皆夢中で作業に没頭し、いつ食べたのやら寝たのやら・・・。凄い集中力、体力、そして何よりこの情熱。
気がつけば、あっちゅーまに本番当日、朝の5時。・・・一応、寝る。(ひぃぃぃぃ)
4時間後の9時には出演者全員が準備に入る。
他の段取りは先生が切り盛りしてどんどん仕上がっていく。
すいませんすいませんっ足引っ張りまくってる(脂汗)
頑張りますきにっ(悲壮)
とにかくゲネプロだ。ビデオも回されるらしい。ワタシの緊張はほぼMAX。
どうにか「緋の記憶」はスライドタイミングを合わせられる様にはなった。
「a sense」のスライドは・・・先生から「合図してあげる」と心強いお言葉を頂いた。
「芭蕉精」の照明も、もう後は本番で気張るしかない。
でも本番に自信たっぷり出来るか、と言われれば、逃げます(きっぱり)
メモリースティック2本に「緋の記憶」「a sence」と分けて落とし込み、名前を書いて
ちっこいポーチに収めて自分で持ち歩くようにして、ペンライトの替え電池も入れて。
進行表は一枚は壁に貼り付けた。残り2枚はコレも持ち歩く。これで良しっ。
後は時間の許す限りリハするのみ!(ぶるぶるッ)
・・・・ん?
なんか忘れてるような気が・・・・・。えと先生、プログラムは?
先生:「もう無しでもいいよ〜〜〜(半泣)作る時間ないわ」
えええぇぇ〜〜ッそりゃアカンでしょお!!
やりますやりますっ(慌)マサルがゲネの間に、テキスト叩いてくれてますからっ(ジタバタ)
開場5分前?
きぃぃぃぃッ 開演本番まで30分ありますっ(時間概念崩壊)
1本目は。。。あぁっ「緋の記憶」やんっワタシがセッティングせにゃいかん!
先生:「わかった!セッティングは私がしとく!イズミちゃんはそれ作って!!」
「はい〜〜〜〜っ!!」
開演15分前。
「先生っ出来ましたっ コレでカンベンして下さい(蒼白)」
印刷よろしくお願いしますっっと、DICの男性生徒さん、古竹さんに仕事を残して、
ワタシは本番に備え下手客席寄りにあるシネザの元へ。
慌てふためきながらも動作確認。
客入りが非常に良い。席の整理で時間が押す。
開演5分前。
レーザープリンターから、シュココンシュココンと秒速で刷り出されたばかりの、
ほっかほかのプログラムがそのまま、席のお客様に配られる(汗)
ぃやった・・・・間に合った(感動)
いやさ、感動してる場合や無い。慌てふためく心を静めるんぢゃ(できへんできへんっ)
いよいよ本番だ。手に汗がにじむなんて何十年ぶりだぇ(泣)
震えが止まらん。深呼吸をして、気を丹田に静めて・・・。
頑張らなきゃ、と思うな、落ち着いて覚えた事をきちんとすればエエんぢゃ、と言い聞かせる。
踊りのテーマに自分も沿って行けば、おのずとスライドのタイミングはハマるはず。
その昔、学園祭で初めて演武した時の事がふっとよぎる。
いっぱい練習して自信たっぷりのはずなのに緊張したっけなァ・・・(苦笑)
大丈夫、ちゃんと出来るさ。(ホンマかよぅぅぅぅ)
先生も舞台中央の奥まった照明卓のポジションに入られた。
さぁ 行くぜ!
「レモン哀歌」の朗読を担当して下さる福家さんのご来場MCが流れる。
客電が落ちる。
うっしゃ、こいっ音!
暗闇の中、「緋の記憶」冒頭の鍾乳洞に滴る水の音がフェードインしてくる。
少し息を呑んでからシネザのレンズカバーをそっとずらし
いつの間にか震えの止まった指で、リモコンのスイッチを押す。1コマ目。
ぽちっ・・・ちゃんと出た!!出たぞッ!!!(当たり前だ)
ゆっくり読む位の時間をやり過ごし、黒コマに送る。
そしてカバーをそっと戻す。
間を空けずしてぼんやりと紗幕の向こうに横たわる、薄絹を纏った女の姿が
薄い赤と青の照明に浮かび上がる。
ふひょ〜 綺麗やぁ〜〜〜〜〜〜(泣)
ゆらり ゆぅらり、空を掻く真っ白な手。
死してなお、燃え募る情念をかき抱くように上へ上へと求める女。
・・・・・・・・・・。
レイワールドにどっっっぷり、浸りつつお仕事をこなせた1本目、無事終演。
ほぅぅぅ〜〜〜・・・・。
暗転直後、息をひとつ、お客様に気づかれないように、長く長く、吐いた。
拍手が起こる。あぁぁありがとうございますっ(アンタにや あらへんがな)
休憩の間に照明の設置変更が行われる。
照明スタッフは穴吹組のカワダ・ミワちゃんと今日は黒子で出番のない祥代ちゃん。
そして先生自らが動かれるのだ。
3人が非常に手際よく次の照明セッティングをこなして行かれる。
見とれてたらアカン、こちらもシネザの位置換えだ。
2本目「a sence」は舞台中央の照明卓の隣でシネザを操作する。
DVDとシネザを一気に抱え上げ、よいこらせっと客席前を横切りポジションへ。
マサルが黒幕を張った台とカバー、小物一式を抱えてきてくれる。
設置、接続してメモリースティックを入れ替え、画面調整もすっきりとこなして。
・・・むぐぐ。問題はこれからだ(半泣)
結局「緋の記憶」ほど覚え込めていない怖さが背中を走る。
横の照明卓の先生によろしくお願いします、と声をかけ、
「まぢで合図よろしくですよっ」と心で突っ込む(殴)
ん・・・。先生?
目がどっかいってますか?声をかけても心ここに在らず・・・なような。
頼みますよううううう(脂汗)
トテチンカンとか、ギリギリギリとか、ワタシは音ぢゃきっかけを拾えないんですからっ
やばい・・・ヤバイよ。テンパってますます耳がつーんっとする。
もう、ミカちゃんが暗転舞台にスタンバッてるよっ!
間も無くセンターサスが落とされ・・・始まってしもたデ・・・・
さっきの指の震えがまた戻る。
一曲目の後半で、ミカちゃんが上手奥からフロアを横切り下手中ほどでポーズする。
・・・次だ次だ次だ次だ1コマ目。
ぽ ぽちっ
しぇえっっ!!!一気に2コマ目が出ちゃった!!!(瞳孔・毛穴全開)
しょっぱなでカマしちゃった!!!きぃやややや〜〜〜〜〜〜逃げて帰ってエエ?(撲殺)
すかさず先生が「大丈夫、そのまま!」と小声で仰ってくださった。
あ? そーか、いきなり2コマ目が出たけど、絵面的には大丈夫だ。
その分次に送るコマのタイミングを少し、延ばせばエエんぢゃ。なーんだ(殴)
一気に開いた毛穴を沈静化させながら、今度は落ち着いて、3コマ目。
ぽちっ
あははははははははははははは 出たがな(壊)
なるようになれっ(こらこら)
後は綱場でスクリーン幕の開閉を担当する美佳ちゃんが、上手くリードしてくれて事無きを得た。
ふごごごごご・・・・・。ごめんなさい、先生。ごめんなさい、ミカちゃん。
やっぱりトチりました(泣)
でも誰もそんな失敗の事は責めもせず、むしろ自分の失敗を暴露して大笑いさせてもらった。
先生「いいのよ、あんなの失敗になんないから。私も照明間違えちゃったし!きゃははははは」
ミカ:「すすすいません 私も間違えました!うへへへへへ」
ああ なんて愛しい人たちだ・・・。
次はトリの「レモン哀歌」
照明卓の邪魔になる為シネザを台ごと撤去して、ワタシの役目は一応投了。
フラフラになりながら上の階にある事務所へ、這いずり上がる。
とと とにかく座らせてクレ タバコ吸わせてクレ・・・・(腰がくがく)
ほどなくミカちゃんもやってきた。
2人して腑抜けの煙突。しばし、ぼーーーーーーぜん。
ミカちゃんも今回の参加にずいぶん緊張を強いられていたようで、
本番直前までに何度2人して逃げようと、手に手をとりかけた事か(ウソです)
ミカちゃんとレイは同い年である。にも拘らず、ミカちゃんは「レイさん」と呼び、憧れの人だとのたまう。
「レイさんと踊るなんて考えられへん!」と何度も口にしていた。
初めて会ったときからシャイさ加減は分かった。べらんめぇに軽口を叩いてヨゴレを装うが、
実はとってもナイーヴ(はぁと)だって、なかなか目線を合わさないんだもん(苦笑)
そして頭の回転は抜群に速い。四方山話から音速の勢いでボケツッコミオヤヂギャグが炸裂、
本番間近のスタジオは夜毎日毎、爆笑腹筋大会な日々だった。誰も止める人は居ない(止めたってくれ)
ワタシもレイもオヤヂな性分では負けていないので(勝負すんな)、丑三つ時をはるかに越えて頂く
お夜食タイムは、もう・・・もう、ココでは書けません(^◇^;先生、笑いすぎて悶絶。
だけど彼女にとって「ダンサー・レイさん」は、やはり憧れのお人らしい。
初めてのソロに加えて「レイさん」とのユニゾン。そりゃぁ緊張の度合いもよく分かる。
舞台に立つと顔つきが強張る。しかし、そこはやはり穴吹組のインストを伊達に勤めておりません。
やる時ゃ やるデ!(笑)
穴吹でしている踊りとは一味違う変化を遂げたミカちゃん。
しっかり魅せてくれました。(ごめんシロート意見だけど、やっぱり素敵だったよん♪)
そして先ほどの状況・・・。(苦笑)
魂の抜けた顔して ほげ〜〜〜・・・・っと煙を吐くオヤヂが2人。
タバコを持つ手が小刻みに震えている。とりあえずの安心感からくる震えか。
お互いのソレを指差し、言葉も発せずに笑う。変だな、ワシら。
ずっと昔からの戦友な気分だぁよ(笑)
かすかに「レモン哀歌」の山場の音が聞こえてくる。
顔を見合わせ、そろそろ降りて様子を見に行こう、となる。
ぺきぱきぽりっっ・・・乾いた音を体中の関節から奏でつつ、立ち上がる2人・・・。やぁね もう。
朗読の福家さんも、MCライティングを急遽仰せつかったマサルも頑張ってッかな。
音響のヨシミさんも・・・3作品ぶっ続けだし。ファイトだッ
本番の智恵子、見たかったな・・・・・。
先生、照明上手くいってるかしら・・・・。自分が済んだらエエ気なモンである。
もうすぐクライマックスかしら。そぉっと楽屋に潜り込む。
衣装換えのお手伝いやら、小道具出しの黒子さんを務める祥代ちゃんと美佳ちゃんがいる。
そして照明を差し替えた後の整理をしているのはミワちゃん。
・・・しかし。この暑さは・・・えげつなっ。
客席も大概暑かったが、・・・細長い廊下のような楽屋は壁が湿気でべっちょり滴っている。
窓は全て黒幕で塞がれ、空気の流通も無い。しかも明かりは白熱灯(熱ッ)
ダンサー・レイの高体温が出入りして、湿度は上昇するばかりだ。
文字通りな蒸し風呂の中、黒子を勤める御2人・・・。ご苦労様です。
朗読が切れ、暗転か?ぺたぺたぺたぺたっと早い足音が迫り、ばばっ!と下手暗幕を切り裂いて
レイが楽屋にすっ飛んできた。衣装の早変わりだ。邪魔にならないようにべっちょりの壁に張り付く。
脱ぎ着しやすいように前ボタン一個にデザインしたボレロを、すぱっと脱ぎ捨て、
細長い楽屋を走り抜けながら、3ヵ所にセットされたタオルを使っては投げ捨て、
鏡でチェックし一動作で黒子の祥代ちゃんが手に構える次のボレロに手を通す。
おぉぉぉぉ かっちょえええっ。猿之助の舞台裏みたいやっ(殴)
ん?開演前より顔ちっこくなってねぇか?気のせい?
確認する間も無く、上手暗幕の中へ消えて行く。ひゃ〜なんか興奮すんなぁ。
次はキャミソールから半そでレオタードね、ふむふむ。
黒子お2人がレイの脱ぎ捨てて行ったボレロや投げ捨てて行ったタオル類を
使いやすいようにして元の場所に戻す。そして次のレオタードを着やすいようにセット。
後は段取りのチェック。う〜ん わくわく♪
次の早変わりまでの間、本舞台で流れる智恵子の音楽に身を任せ、
無言でゆ〜らゆらと揺れる裏方's。全員汗みどろ(笑)
ぺたぺたぺたぺたッばばっ! 来たッ
今度はキャミを上からべろっと一気に剥いで、半そでにお着替えだ。汗でひっかかりやすいが
上手いもんである。真っ白なスカートも一気に下から履き上げる。よく出来てるよなぁ。
べろっと脱げて、びょよっと着込む。この間5秒もかかってるだろうか?
レイの背中と言わず頭と言わず、もう、見た事もない量の汗が止まる事を知らずに流れ続けている。
低めのポニーテールにした髪の束は当然びちゃびちゃだ。
拭いても拭いてもぬぐいきれるモンぢゃない。
んん?
コレは・・・・やっぱり顔が一回りちっこくなっとる。そりゃそーか。
楽屋出入り口に2ヶ所、中ほど1ヶ所に置いている厚めのタオル三本ともが、ずっしりと重く、
絞れるほどの水分が体から抜けていくんだもんな。凄まじいばかりだ。
眼は底の方から燃え立つような光になってる。・・・・。これまた凄まじい。
普段のレイとは違う。プロのお顔だゃな。
うーむ。惚れるわ(蹴)
そんな事をワタシがブツブツ考えてる事も知らずに(当たり前だろが)また、一気に舞台へ出て行く。
「レモン哀歌」もラスト1回の暗転を済ませ、ミカちゃんがルヴェランス(最後のご挨拶)に出る為、
身支度を始める。
脱いだジャージ上下の中は、先ほど踊った「a sence」のグレーの衣装。
大きな拍手が巻き起こった。裏方'sも目いっぱい拍手を贈る。
あああ 初回が終わった〜〜〜〜(大感動)
1回、2回、3回、4回・・・。大きな拍手が波のように、うねる。
さ、ルヴェだ、張り切って、いってらっ・・らラRAっ・・・待てッミカちゃん!
その、首の、オッサン巻きタオルは外して行けっ。
あぁ 危なかった(苦笑)
こうして、怒涛の初日を無事(?)乗り切ったのである。
・・・・でもさ。
今日は夜8時からの1回公演だったのね。だからこそ間に合ったような事が、
いっぱいいっぱい、あったやんね。
プログラムとか、プログラムとか、プログラムとか(コレばっかりかぃっ)
明日は昼1本、夜1本なんだぉね・・・。
もちろん昼公演終わってから夜まで時間は在るけど。
明日の夜はいよいよRei works処女作「芭蕉精」だし・・・・・。
昼のゲネプロで照明を煮詰めきれるんか。。。?(不安)
ちゅうか、もう取りこぼしの作業は・・・残って無いやろな(どきどきどき)
う゛ーん。
開演5分前にムリクリ仕上げた、へなちょこプログラムだけは、も少しマシに作り直したい(泪)
・・・こんな悠長に皆と本日のトチリ暴露大会して、大笑いしててエエのか?>ワシ
ま エエか(すっかり順応)
センセぇ、今夜はゆっくり ぽかぽか温泉行きましょうね〜♪(おいおい)
・・・・・。
<第一部 完>
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