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Rei works高松公演顛末記
TEXT by 山本泉@小虎
<第二部>
朝だ。(ちゅうか10時過ぎやったかな)
早くも公演2日目だ。今日の予定は?
1時半から開場、客入れぇの、2時から本番「緋の記憶」「a sence」「レモン哀歌」。んで
夜は7時開場の7時半本番「芭蕉精」「白の組曲」「レモン哀歌」。
んぁっ 時間が無いぞ!リハの順番は・・・「白の組曲」、それから「芭蕉精」ね?
うっしゃ、「白の組曲」のリハの間に、まずはプログラム修正だ!(苦笑)
朝食後、皆は階下の設営舞台でリハーサル開始。
ワタシは1人事務所でかちゃかちゃかちゃ・・・。
なんぼデザイナー崩れのした仕事とはいえ、あのままぢゃヤダ(泪)
少しでもマシなレイアウトにして、レイの画像も、もちぃっと加工して、先生の写真ストックから勝手に(!)
背景代わりになる画像も使わせてもらって、ゴソゴソゴソゴソ。んんん、こんなもんか?
文字も少しは読みやすくなったかな。先生に見て貰ってオッケなら、プリントアウト準備して・・・。
印刷は、またも古竹さんにお願いする。助かります。
ジタバタしている内に「芭蕉精」のリハ準備。慌てて階下の舞台に戻る。
照明を差し替えて貰い、シネザとDVDの準備。
1回こっきりの通しに、後は細かい音響の調整と照明の確認が待ってる。
どにもこうにも、ワタシのライティングは暗過ぎるらしい(沈)
レイからも「あのシーンは、も少し明るくしないと足元がヤバイよ」とダメ出し。
・・・。よし、わかった。
自分が明る過ぎるな、と思うより、まだキツめの光量にすれば、きっとエエんぢゃな。
リハ開始。全体の光量も上げつつ・・・。ココだ。うりゃっ
ぺかっ
こんでどーよっ(鼻息)
リハ終了。速攻ダメ出し。
先生:「明るすぎ〜〜〜っ(苦笑)シネザの画像飛んでるよ」
レイ:「きゃはははは 上げ過ぎだぁ」
ふがーーーーっっ
やり過ぎ?(呆)どないやねんな〜〜〜〜(困惑)
はい、わかってます、加減でんな。微妙な加減。
今のと、前の光量の、間ぐらいっちゅう事やんなっ。(落ち着け)
前明かりの色を少し強いブルーに差し替えて貰い・・・照らす。オ?エエ感じ?
先生:「よっしゃ、これで行こう。後は夜ね。次行こう!」
はー。もう時間いっぱいか。んん、何度もやらせて貰ったし、夜のゲネでナントカなるだろ。
さくさくと照明の設置換えが行われ、次のリハに入る。
照明プランを進行表にカキカキしてシュミレーション・・・。
・・・。
あ、もう本番用にセッティングしなきゃ昼公演開場の時間が迫る。。
今日も凄い入りだ。60でいっぱいのはずの席に70越えの入り。
本日の強力助っ人・照明係の赤澤容子ちゃんがテキパキと会場整理をして詰め込む詰め込む。
ありがたやありがたや(ナムナム)
プログラムは夕べと同じ。まずは「緋の記憶」だ。ずいぶん落ち着いてはいるが・・・
う〜ふ・・・。やっぱ緊張すんなァ。
もいっぺんマサルに預けた進行表を読み直す。
マサルはこの後役目のある「レモン哀歌」の進行表を片手に、
ワタシの後ろで「緋の記憶」進行表ライティングをしてくれている。
マサルが居てくれるだけで、なんか安心する(苦笑)
シネザを設置している下手客席に、今日はレイの愛娘Y嬢が
おばあちゃまとおじいちゃま、おばさま達とご来場だ。
どの公演でもお行儀よく見入っている彼女。大声出したり、バタバタ遊んだりなんて絶対しない。
やっと4つの彼女の眼には、時に妖艶に、時に清冽に舞う母の姿がどういう風に映っているんだろう。
母が舞う、と、もう認識して観ているんだろうか?・・・いっぺん聞いてみたいもんだ。
福家さんのご来場MCがご機嫌に入る。
さぁぁ 今日も行くぜぃ!
客電が落ちる。
滴り落ちる水音に重なるように「・・・・くすんくすん 怖いいぃ・・・」
おや? このすすり泣く声は。Y嬢。
あやややや。そりゃそーか。暗いだけでも幼子には恐怖を喚起させてしまうやね。
おばあちゃまが「大丈夫大丈夫、お母はんがもうすぐ踊らはるんやから」と、小声で慰めている。
・・・えーっと(汗) お母はん、出てきはった方がもっと怖くなると思われ・・・。
あぁ ごめんよ、Y嬢。祈る気持ちでスライドを送る。
直後、暗闇の中、青と赤の照明に浮かび上がる、横たわった女の白い手が空を掻きむしる・・・。
「いやゃ〜ん・・・・怖い怖いぃぃぃ帰るぅぅぅぅ・・・べそべそ・・・べそべそ・・・」
それでも大きな声では泣き叫ばない。エライぞっ(^^;
おばあちゃま、しっかりとYちゃんを抱いてあげながら、「明るくなるまでこっち向いときよし」と囁く。
うんうん、次のシーンは明るいし、にっこりあでやかに微笑むお母はんが観れるからね。
も少しの辛抱だぉ。
Y嬢、どうにかおばあちゃまのフトコロで、少し落ち着きを取り戻した様子。
冒頭シーンから一転、紗幕も開けられ、明るい曲調、明るい舞台。
裏切られる前の、幸せな女の恋心をしっとり舞い上げるシーンだ。
下手より紫の衣装を纏ったレイが舞台中央に静々と歩んでくる。
ほらほらっ お母はんだよ。綺麗だねぇ>Y嬢
「・・・・。(ふるふるふるっ)」
あらん?まだ怖いかぇ?
ほら、Y嬢の方に来るよ。に〜〜っこり、あら 素敵。
Y嬢、慌てて眼を逸らし、おばあちゃまのフトコロに顔を沈める。
ありゃま・・・。ダメぢゃん(苦笑)やっぱ怖いらしい(爆)
こりゃぁ・・・クライマックス耐えられるかしら・・・Y嬢。
トラウマになんなきゃエエが(殴)
・・・・・・。
無事終演。拍手喝采。
や、今日も壮絶妖艶な、それでいて品のある丑の刻参りでしたな(なんぢゃそら)
Y嬢、べそかき全開だけど、おばあちゃまにしがみ付いて乗り切ったね。えらいぞ〜!
しかも上演中は絶対に大きな声では泣かなかった。
そりゃね、大好きなお母はんが鬼になっちまったら怖いわな(^◇^;
・・・でも、泣くなY嬢。君のお母はんは、光と影を味方にして、
色んなモンになれる珍し〜い生き物お人なんだよ。
休憩を挟んで、さ、次だッ
今日こそはトチらんぞっ(握り拳 ぎぅっ)ミカちゃんの「a sence」!
てきぱきとシネザの移動、セッティング、そして先生、マサルとともにスタンバイおげっ!
ばふーーーっ(鼻息荒)
れでぃ ごぅ!
・・・・・・・・。
コレといったトチりなく、無事終演♪(・・・のハズ)
はぁぁぁ ヤレヤレ・・・・・。これで「a sence」は後1回頑張ればエエんや。
終わってみれば、這いずり上がって腑抜けのオヤヂと化するのは昨日と同じ(苦笑)
緊張にはナカナカ慣れられるモンぢゃありません。だってノミだもん(蹴)
ミカちゃんと共に一服の後、昨日と同じく、「レモン哀歌」の途中に楽屋に潜り込む。
変わらず蒸し風呂地獄な楽屋。祥代ちゃんと美佳ちゃんは小物出しのタイミングで少々凹んでる。
小物の折り鶴をパラパラと落としちゃったらしい(汗)暗転中の作業だけになかなか難しいモンがある。
ドンマイ!祥代ちゃん、美佳ちゃん!(オマエがえらそうに言うな)
うむっ・・・何回見ても早変わりの度に、楽屋を駆け抜けるレイはかっちょええ!(能天気)
いや〜凄いわ、うんうん。
客として本番の「レモン哀歌」を観る事は適わなかったけど、
楽屋裏の顔を見れるなんちゃスタッフならではやんね。得したべ。
さ、ラスト早変わりも済んで、またも大きな拍手と共に終演〜〜〜♪
ルヴェだルヴェ。やーお疲れ様ッ
花束を抱え楽屋に帰ってきたレイとハグしかけて、妙な違和感を覚える。
ちょと待て、レイ。あーた、その状態でこの本番踊ってたのけっ?
レイ:「は?そりゃそーに決まってるやん。ナニよ(怪訝な顔)」
ワタシ:「・・・・・・・・。チチの両左右に巨大なエクボ出来てっぞ(爆)」
レイ:「ぎぇっっ!」
いや〜〜〜ん 慌てて早変わりするとこんな事もあるんね(笑死)
次の回にはチチパッド、もう1枚入れときなはれ(ひーひっひっ)
あぁあ 今回のお客様には申し訳ない事を。
凹んだチチが気になって踊りを観るのに集中できんかったかもだ(陳謝)
あぁ可笑しい(笑いごっちゃあらしまヘンで)
ほんまや。笑ってる場合やない。すぐに「芭蕉精」のツメに入らなきゃ。
最後のお客様をお見送りして、そら、リハの準備!
んーと、その前に、なんか食べないとそろそろ危ないよね(おいおい)色々差し入れがある?
ごめんちゃい、んぢゃ「白の組曲」のリハの間にお腹に入れてきまっす♪
チョ○ラBBドリンクも、腰に手を当て一気にぐぐっとな。
ぷふ〜〜〜っ(やる気満々)
楽屋に下りてくると、「白の組曲」出待ちのダンサーでぎゅうぎゅうの鮨詰め状態だ。
流石に今回はここに居ちゃ邪魔になる。諦めてゲネを観るほうに回る。
うほほ〜 皆、気合い十分になってきたやね。上がる脚の高い事高い事♪
わくわく♪すっかりお客気分だ。
うっとりと夢見心地で居たが、リハ終了、先生の皆への喝で正気に返る(殴)
うしゃっ、ワタシも頑張るずぅおう!
時間だ。いよいよRei works処女作「芭蕉精」のデビューだ。
シネザとDVDを照明卓ぎりぎり横ちょにセット。
台の上後方に、かなりずらし込んでDVDを置く。その上にシネザ。若干不安定ではあるが、
少しでもスクリーンとの距離を稼いで大きく大きく、映したい。
苦心を重ねて描き込んだ画像を、時間をかけてシュワちゃんが作り込んでくれた画像を
菩薩と見まごうレイの、どセンターにびったしはめ込みたい。
画像がでしゃばり過ぎるでなく、只の添え物になるでもなく、レイの舞いをより効果的に、
より美しく魅せるよう腐心した作品。どうか上手くいきますように・・・。祈る気持ちでいっぱいだ。
位置合わせさえ、しっかりすればエエ。後はスイッチポン!で間違いなく最後まで持って行く。
・・・あぁぁぁ 照明やん照明っ(ぶるぶるっ)
この作品、生かすも殺すも照明次第。
祈ってる暇が有るなら指先の神経、研ぎ澄ませ!
ぶるってる暇が有るなら眼ん玉しっかり開けて光量を掴め!
ひ〜〜 武者震いっ
スタンバイオッケーの合図を容子ちゃんに送る。
MCの後、暗転。客席が静かになるのを待って・・・。
ごっくん(生唾)
マサル、スイッチオンだっ!ヨシミちゃん、音よろしくっ!
イキます!イかせます!!(袋叩)
そろり、レンズカバーを外す。
チィ チィ チィ ・・・虫の声が密やかにフェードイン。
スクリーン左上に、ぼうっと満月もフェードイン。
もう少し待ったら 舞台上手奥にスタンバってるレイにブルーグリーンのピンスポを
満月のフェードインのスピードに合わせて入れる。
ふぅわりと暗闇の中にレイのシルエットが緑色に浮かび上がる。
うひひひひひひひひひ(怖) キレイぞ・・・うっとり(殴)
うん、いけるッ(根拠無し)
このまま調子こいてイけっ(おいおい)
ひとつ目のこだわりポイントだ。
薄闇の中、舞台中央客席に向かって佇むレイの、手の動きを追うように、
シネザはスクリーンに白いコロナ状の円弧を描き出すのだ。
・・・つぅっとレイの左手が右下より旋回を始める。すっかり左に廻りきる頃、
一呼吸おいて背後のスクリーンに、レイの手の軌跡を辿る様に真っ白なコロナが走る。
じぃぃ〜〜〜〜〜〜〜ん(すいません、手前味噌。でへ。)
ひとつ目のコロナがフェードアウトする頃、右手がゆぅるりと左旋回を描き・・・
左円弧状にコロナが追いかける。
旋回して下りてきた手は、身体の前で静かに重なり、印を結んだ後、
ゆったりと外側から頭上へ、大きく円を描きはじめる。
その動きを追うように、レイの膝辺りから上いっぱいに重なるように、
大きな太極図が・・・浮かび上がる。
曲調もぐぐぐぐっと盛り上がる最初のヤマだ。
ん〜〜〜〜〜〜っったまらんっ!(ふるふるふるっ)
シュワちゃんっ細かい作業いっぱい頼んだけど、おかげさまで大満足ぢょっ!!ありがとおお!
太極図のフェードアウト、曲の転調に合わせてセンターサスをスパッと入れ、
ブルーの前サスも合わせてオン!
どどーーん、どうよっ(鼻息)
もうもう、後はめくるめくレイワールド、暗くなり過ぎないように注意を払いつつ
スライドのタイミングに合わせて流れるように(おいおい)作業するのみ。
ふたつ目・・・みっつ目と、こだわりポイント、順調にクリアだ。
クライマックス直前のゆったりした踊りからカオスへ向かって早くなるレイの動き、そしてスライド。
大音響のオーケストラクラッシュと共にスライドもフラッシュ、
そして照明もブルーにフラッシュ!アンド、カット!
ぜぇはぁ・・・・・・・。
ほぼ暗転状態に落とした照明の中、低くなる曲想。
クライマックスは草庵の庭先から遠く離れた大宇宙へ展開する(すっげー大風呂敷)
合わせた手の中から生まれる光。真っ白な顔、衣装、全身に銀河星雲を映し込み
闇も光も産み出す大いなる精霊の影は、やがて巨大な恒星をやさしく抱いて
終焉の淵に静かに佇むのだった・・・。
スライドフェードアウト、暗転。
そして、終演。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
はぅぅぅ 泣いてエエですか?(あほたれ)
わずかなズレこそあったものの、ほぼドンピシャ、狙ったままの絵面が出来て
こんな、こんな充足感を得れるなんて・・・。そのあたりちょいと走ってき(興奮し過ぎ)
ああ アカンアカン、
センターサス入れなきゃ。
簡単にでもレイにルヴェさせなきゃ、お客様が拍手のきっかけを掴めないッ(苦笑)
はい、ご挨拶〜〜〜〜〜退場っ
拍手っ!
お疲れさ〜〜〜んっ!
ひぃひぃ・・・今日はこの後「白の組曲」と「レモン哀歌」だっけ。
ワタクシめは、本日投了。シネザとDVDと共に退場〜〜〜。
・・・ノミの心臓、持ち堪えました。へなへなへな(苦笑)
上演中、血液全部がお味噌に集まってた感じ。
後頭部がピリピリ痺れてる。まさに、キれる寸前か?(危)
そんなワタシは捨て置き。
公演は続いている。レイは、まだまだ踊り続ける。
例によって休憩を挟み、「白の組曲」に向けて照明の設置換えだ。
コレも今日が初日作品になる。皆ガンバレッ!
<第二部 完>
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