大予想!EVANGELION THE MOVIE


1996/09/13(Fri): 追加。Aパートという事にする。










オープニング「残酷な天使のテーゼ」。スタッフクレジット無し。

暗転。





時に、西暦2015年




 太平洋、漁を終えて漁船の甲板でくつろぐ船員達。
 突如、閃光が走る。舷側に集まり、海を見つめる船員達。

船員A
「なんじゃ、何が起きた?」
船員B
「さぁ…?うわぁ!!」
白熱光が船を襲う。燃え上がる甲板。必死にSOSを打電する船員C。

 NERV本部発令所。後ろをふりむきながら緊張した面持ちで報告するオペレータ。

青葉シゲル
「太平洋を航行中の漁船、栄光丸よりSOSが発信されています!」
日向マコト
「映像はまだ入ってきてません。国連機到着まであと5分」
苛ついている軍人3人。その前方に男が2人。
軍人A
「何故今頃になって…」
軍人C
「あれはもう半世紀以上前に溶けて死んだはずだ…」
主モニターに海面上空からの映像が入る。
青葉
「映像、入りました。こ、これは…!?」
NERV本部にどよめきが走る。
冬月コウゾウ
「60年ぶりだね」
碇ゲンドウ
「あぁ、間違いない…。ゴヂラだ
カメラ目線で吠えるゴヂラ。
ゴヂラ「アンギャオォ〜ン!!!」

BGM
E-6,CD#1 TRACK#3,"ANGEL ATTACK"
(ズンズンドッコ、ズンズンドッコ…)
タイトル。
新世紀
エヴァンゲリオン対


Web倫
1997


スタッフ。

監督    特技監督

 庵    樋
 野    口
 秀    
 明    嗣





      砂雪
     鶴巻和



   鷺   
      
   詩郎  


ミサイルを発射する国連機。命中するが致命傷ではない。
上陸するゴヂラ。地上の戦車をふみ潰す。
軍人B
「何故だ!直撃のはずだ!」
軍人A
「戦車大隊は壊滅。誘導兵器も砲爆撃も、まるで効果無しか」
右手を机に叩き付ける軍人B。
軍人B
「駄目だ!この程度の火力では埒があかん!」
さらにミサイルを発射しようとする国連機。だがゴヂラの火炎を浴び、爆発炎上する。
冬月
「やはり放射能火炎か?」
ゲンドウ
「あぁ。ゴヂラに通常兵器では役に立たんよ」
席を立つゲンドウ。見送る冬月。
ゲンドウ
「後を頼む」

ケィジで、エヴァ操縦者と葛城ミサト、赤木リツコが話をしている。
碇シンジ
「怪獣?!使徒じゃないんですか?」
赤木リツコ
「ええそうよ。もっと正確にいえば今から200万年前、恐竜達が全盛を極めたジュラ紀という時代があるわ。
ゴヂラは、そのジュラ紀から次の時代の白亜紀にかけて、極めてまれに生息していた海棲爬虫類から陸上獣類へ進化する中間に位置する生物であるといえます」
葛城ミサト
「なんでそんなのが今生きてるわけ!?」
リツコ
「わからないわ。でも、もしかしたら…」
ミサト
「なによ?もったいぶらずに言いなさいよ」
リツコ
「おそらくゴヂラは海底の洞窟か何かで人知れず、彼ら独自で生存を続けてきたのかもしれないわ。
でも、セカンドインパクトで棲み家が破壊されて、それで出現してきたんじゃないかしら」
うさんくさげにリツコを見るミサト。(キャメラがパンして)その後ろから現れるアスカとレイ。
アスカ・ラングレー
「要は、あいつをやっつけりゃいいんでしょ?いつもと同じじゃん!」
突如、上から声が上がる。
ゲンドウ
「ゴヂラを甘く見るな。身長50mで直立歩行する生物など、エヴァとゴヂラ以外には存在せん」
静かになるケィジ。シンジは一旦ゲンドウを見るが、視線をそらす。
綾波レイ
「それで。私達はどうすればいいの?」
平然と質問するレイ。一同、レイに注目する。
思い出したようにエヴァ搭乗者を見るミサト。
ミサト
「国連軍がゴヂラを第3新東京市に誘導してくれるわ。ここ以外の場所で戦って被害を増やす訳にはいかないの。あなた達はエヴァに乗って発進、各ポジションで待機。命令を待って」
レイ
「わかりました」
一人でエヴァに向かうレイ。負けずに後を追うアスカ。ゲンドウを気にしながらさらに後を追うシンジ。
発令所に向かうミサト。

ゲンドウを見上げるリツコ。

ゲンドウ
「あれを用意しておけ」
リツコ
「碇司令!」
ゲンドウ
「ゴヂラを倒すにはあれが必要だ」
リツコ
「はい…」

発令所でエヴァ3体に指令を出すミサト。
ミサト
「発進!」
エヴァ3体が順に発進していく。

ヘッドセットレシーバを押さえて通信をする伊吹マヤ。

伊吹マヤ
「はい!え?はい…はい。葛城一尉!」
ミサト
「なに?どうしたの?」
マヤ
「先輩、いえ赤木博士から、連絡がありました。すぐ、ケィジに来て欲しいとの事です」
ミサト
「なによ、行ったり来たり…。わかったわ」
ケィジに向かうミサト。入れ違いにゲンドウが帰ってくる。
ケィジ。
ミサト
「何か問題でもあったの?」
リツコ
「違うわ…。今回の作戦に限り使用が許可された新型兵器があるの。それを説明しておくわ」
パレットガンに銀色のカプセルが装填されている。
ミサト
「これは?」
リツコ
「60年前にゴヂラを殲滅した兵器、オキシジェンデストロイヤーよ」
ミサト
「オキシジェン…、確かあれは1つしか存在しないんじゃなかったの?」
リツコ
「ええ…。そして発明者の芹沢博士は全ての資料を破棄して、ゴヂラと共に海に消えたわ」
ミサト
「それがどうして…!」
リツコ
「私の祖父が、…、祖父は大戸島の出身なの。60年前まだ子供の頃にゴヂラが現れて、島が被害にあった時に東京の山根恭介博士に引き取られたわ。芹沢博士は、その山根博士の弟子だったの」
ミサト
「…」
リツコ
「祖父は故郷を破壊したゴヂラを憎んでいた…。そして他の大人達が全て敗れた中、ただ一人ゴヂラに負けなかった芹沢博士を尊敬していたと言っていたわ。祖父は大学に進んで生物化学を専攻し、成人した時に芹沢博士が暮していた洋館に移り住んだの。そこで芹沢博士の日記を発見したらしいわ」
ミサト
「その日記から?」
リツコ
「ええ。詳細なデータこそ載っていなかったものの、実験結果やアイディアがかなり多く載っていたそうよ。祖父はそれを元に芹沢博士の実験を追試し、オキシジェンデストロイヤーを完成させたわ。それは使用されずに破棄されたけど…いつかまたゴヂラが来たときの為に、そのデータを残していてくれたの」
ミサト
「これをゴヂラに?」
リツコ
「ええ。こんなこともあろうかと用意しておいたのよ。運用は作戦課の責任者であるあなたに一任します。これは碇司令の命令でもあるわ」
パレットガンを見上げるミサト。

日向マコト
「葛城一尉!エヴァ3機、展開終了しました」
ミサト
「じゃあ私は発令所に帰るわ。それは射出可能にしておいて!」
うなづくリツコ。パレットガンを見上げる。
アイキャッチ。



新世紀
EVANGELION
エヴァンゲリオン



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Fri, 13 Sep, 1996