『世界最終戦論』

『世界最終戦論』


石原の代表的な著作、『世界最終戦論』は、昭和15年(1940)立命館大学出版部から刊行されました。その後、「質疑回答」を加えた増訂版が新正堂から昭和17年(1942)刊行されています。以下はその要約です。



欧州戦史を検討すると、戦争の性質が、時代時代によって変わってきている。それが、決戦戦争と持久戦争の二種である。この両者が交互に現われている。欧州大戦(第1次世界大戦)からは、ナポレオン以来の決戦戦争の時代から持久戦争の時代に入った。来るべき次の時代は、決戦戦争の時代である。

次に訪れる決戦戦争こそが、最終戦争である。この戦争をもって、世界が統一され、国家の対立がなくなり、戦争がなくなる。

その為には、「無着陸で世界をぐるぐる廻れるような飛行機ができ」、「一発あたると何万人もがペチャンコにやられる」ような破壊兵器が開発される必要がある。

そして将来、東亜と欧州の連合と、アメリカとソ連の連合とが対立する。究極は、東亜の王道と米州の覇道との最終戦争となる。東亜の盟主こそが天皇である。(日本が盟主なのではない。)

約30年以内に訪れる最終戦争に備える為、昭和維新を目指す。東亜連盟を結成し、20年を目標に生産能力をアメリカに匹敵するものにする。そして、東亜連盟こそが、最終戦争の勝者となり、天皇が世界の盟主となる。

更に付け加えるならば、この最終戦争の「予言」は、仏教の三時説、及び日蓮の説によって証明できる。



なお、現在、『戦争史大観』と一緒になったものが中公文庫より出版されており、容易に入手可能です。

石原莞爾 没後47回目の8月15日(1996/8/15)記す

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