No. | 119 |
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Date: | 99.11.11 7:48 PM |
Subject | RE:宮沢賢治と石原莞爾 |
ハンドルネーム: | |
Name: | (匿名) |
E-mail: | (匿名) |
発言: | 宮沢賢治の詩や童話は、そのどれをとっても読む人の心に清らかさと安らぎを与えてくれます。人々は作品を通して賢治の心に触れ、混濁の世から脱出する道を模索し始めたのではないでしょうか。世の昏迷が深まれば深まるほど、賢治の心は人々に深く浸透してゆくことでしょう。 宮沢賢治は強情な法華信者でした。彼の遺言は法華経一千部を知己に配布す ることでした。この一千部のリストの中に石原莞爾も入っているのです。 シブンヲカンジョウニイレズ ミンナニデクノボウトヨバレ/ホメラレモ セズ/クニモサレズ/サウイウモノニ/ワタシハナリタイ という無償の精神は、法華経の中の「常不軽菩薩」(ジョウフギョウボサツ)の教えに 由来しています。 石原莞爾は一生を通じて、自己主張をしなかったし、自分の名利を追求しま せんでした。時に上官が道義、道理に反する行動を執った場合には,損得を顧 みずこれを痛罵しました。 宮沢賢治と石原莞爾に法華経の心を教えたのは、国柱会の創始者田中智学で した。賢治と莞爾は丁度同じ時期に国柱会に入会しました。大正9年のことで した。この二人は同門の間柄であったのです。 宮沢賢治が心情、詩情的に法華の心を訴えたのに対して、石原莞爾は具体 的、現実的に仏国土成就の業を展開しようとしたのでした。 |