No. | 145 |
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Date: | 2000.1.23 10:01 PM |
Subject | RE:No.142 為 堀場一雄は石原の秘蔵っ子さん |
ハンドルネーム: | 18試局戦 震電改 |
Name: | (匿名) |
E-mail: | (匿名) |
発言: | 堀場一雄は石原の秘蔵っ子さん、 私も石原莞爾将軍の敗戦後著作集に非常な感銘を受け、新日本建設大綱の骨子は日本の国策として採択されるに値すると考えています。しかし中公文庫版「最終戦争論・戦争史大観」において五百旗部真教授が指摘しているように、核ミサイルが出現し、之を使用する全面戦争が決戦戦争となった以後の将軍の予言は当たらなかった。さらに、若輩非才を省みず、私が将軍を批判するならば、戦争進化表は決定的な間違いを抱えています。それはフランス革命の時代精神を専制から自由への進歩としている点です。封建君主制は、必ず王権を分散、制限し、自由主義の萌芽となるのであり、アンシャンレジームこそフランスの文化と自由が最も輝いていた時代でした。1975〜1978年にかけて、ポルポト派によって実行されたカンボジア大虐殺、あれは20世紀に甦ったフランス革命そのものです。何故なら両方ともルソーの人間不平等起源論と社会契約論に基づき実行されたからです。 一般に啓蒙思想家といわれるジャンジャック・ルソーは、母親の顔を知らず、幼少の頃、飲んだくれの父親に捨てられ、乞食と盗みをしながら各地を流浪し、長じてからは貴婦人のつばめ(売春牡馬)として日々の糧を得るという陰惨な生涯を送り、まともな躾も正規の教育も一切受けたことのない(にもかかわらず文章の天才であった。)野蛮人でありました。 故にルソーは、王侯貴族僧侶商人はむろん彼よりも幸福な人間、さらに学校、教会、家庭といった中間組織を激烈に嫉妬、憎悪し、ついには精神を破綻させ、人間はみな等しく、それらを否定し、ルソーの如く野蛮に動物として生きて行くことが理想であるとの結論に達したのです。そこでルソーは人間皆帰動物化を実現すべく、彼を世話してくれた女中との間にもうけた5人の子供を動物にすべく自然の中に捨て去り、更にその上、実に美しい言葉で人間の動物化を促進奨励する、稀代の煽動書を書き上ました。それが人間不平等起源論と社会契約論の正体なのです。故に両書にすっかり洗脳されたロベスピエールら市民(市民とはルソーの造語でルソー信徒を指す)らは王侯貴族商人僧侶はむろん革命に反対し、参加しない人間を次々に虐殺していき(例.ヴァルミ大虐殺)、学校、教会さらにフランスの文化的歴史的遺産を次々に破壊していき、フランスはルソーの思惑通り現存する地獄と化し野蛮へ転落しました。もしロベスピエールがテルミドールの反動に遭遇し処刑されなければ、フランス革命の犠牲者は何百万単位で増えたであろうと言われています。そして20世紀のフランス、パリでルソーに取り憑かれ、彼を熱烈に愛したクメールルージュ(ポルポト派)はカンボジアで政権を掌握するや否や、ロベスピエールの如く、大虐殺と大破壊を敢行したのです。 ロベスピエールやポルポトだけではありません。マルクス、エンゲルス、レーニン、スターリンも熱烈なルソー信徒であり、マルクスレーニン主義はルソー思想をヘーゲルと近代経済学で味付けし、これにロシアの伝統的領土拡大主義を加えた淫祠邪教に過ぎず、ロシア革命もカンボジア大虐殺同様、20世紀に甦ったフランス革命であり、ルソーの嫉妬と憎悪と破壊願望の顕現化であります。死せるルソー、生けるロベスピエール、レーニンを走らすと言った所でしょうか。もし石原将軍がエドマンドバークのフランス革命の省察を読んでいたならば、フランス革命を専制から自由への進歩ではなく、自由から虐政への転落と規定したに相違なく、戦争史大観も大きく変わった事と思います。
人類にとって不幸は、レーニンが学習能力の高い天才的殺人鬼であったことです。かれはテルミドールの反動を防ぐため、無法テロを行う秘密警察チェーカ、思想改造を行う強制収容所ラーゲリ、洗脳初等教育を通じて作り上げた精緻な密告網を造り上げ、共産党による一党独裁(実際はレーニンによる個人独裁)を脅かさす恐れのある反革命(とレーニンが見なした)勢力を次々に粛清してゆき、7年間で500万人以上を大虐殺しました。そしてレーニンの後継者、スターリンはレーニンが編み出した監獄国家システムを継承し発展させ、少なくとも4000万人以上を大虐殺したのです。 共産党による一党独裁を至上の正義、目的として、之を脅かそうとする反革命勢力を粛清すれば、当然かれらの遺族は共産党を憎悪し、之に復讐せんとする反革命勢力となりますから、自動的にテロの対象となります。つまりマルクスレーニン主義は必ずテロ・スパイラル現象を発生させるのです。これがスターリンが死ぬまで大粛清を継続し、トロツキーがスターリンをまるで塩水で渇きを癒す人のようだと形容した根本理由であります。スターリンだけではありません。マルクスレーニン主義者は、古今東西、必ず、塩水で渇きを癒す人になります。毛沢東、金日成、金正日、チャウシェスクしかり、あのヒトラーもそうです。ナチスドイツとはナチスの正式名称民族社会主義ドイツ労働者党が示すように、資本主義排撃を掲げる社会主義国家であり、ヒトラーはドイツのレーニンであり、ナチスのゲシュタポ、ゲットー、ホロコーストはチェーカ、ラーゲリ、レーニンスターリンによる大虐殺同様、マルクスレーニン主義に基づくイデオロギー犯罪であり、ヒトラーとスターリン、ナチスとドイツ共産党、ドイツ第3帝国とソ連の死闘は、マルキストの内ゲバだったのです。 以上の史実を踏まえれば、尾崎秀美のいう東亜新秩序構想が東亜にもたらしたものは、光明ではなく、限りない暗黒であったことは、言うまでもありません。わが国は尾崎秀美、西園寺公一、堀江邑一(戦後共産党員)、風見章、勝間田清一(戦後社会党員)、佐々弘雄、笠信太郎(朝日新聞)ら昭和研究会に蟠踞していた転向左翼、革新官僚ら所謂国体の衣を着けた(天皇尊重を擬装した)共産主義者にむざむざ国政を壟断され、支那事変を解決できぬまま対米英戦に突入するという失策を犯し、ソ連中共に漁夫の利を与え、東亜全域に、地獄の門を開く淫祠邪教、マルクスレーニン主義を蔓延させてしまった責任は余りにも重く、A級戦犯国であります。バイコフ機関や太平洋問題調査会に蟠踞していたニューディーラーに踊らされわが国と同じ過ちをおかしたアメリカも同様であります。
とすれば21世紀におけるわが国の採るべき国策は、石原将軍の敗戦後著作集からマルクスレーニン主義に(浅いとは言え)汚染されている部分や戦争絶滅、世界統一といった余りにも壮大な理想を排除しつつ、之を参考にし、次世代の範となる新文明の創造を目指し、かつ東亜よりマルクスレーニン主義を消滅させること、具体的には東亜最大の共産勢力、中共の暴力的拡大を抑止し、彼らの一党独裁を崩壊させ、支那、チベット、ウイグル、内モンゴル、満州に自由をもたらすことであります。これこそわが国の果たすべき戦争責任であり、民族共和を願われた石原将軍の御遺志を継ぐ道であると私は信じます。具体策はいずれまた・・ |